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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
 主に親類関係に宛てた書簡を解読し、ほとんどに解説が付いています。



 特に上郡に残っている親類関係とのやり取りが多く、親族の健康や動向に関する内容が多いものの、若い時に故郷を離れて仕事をしている明治期の大鳥さんが、地元の鉄道敷設・学校建設・地場産業振興にちょこちょこと協力している様が伺えます。



 山陽本線に上郡駅をつくろうという地元の声に、結構具体的な助言をしていました。その中で「会食はするな」と書かれていたのに笑いがこぼれました……政治にかこつけて派手な飲食をすることには批判的なようです。また、自分の名前は表に出さないで欲しいとも。これは、敗軍出身ということで明治政府に対して気を遣っているのではないかしら?(地元に新幹線の駅をつくって停めさせた、某政治家とは対照的だなーと思ってしまいました)



 また、地元から養豚をしてみたいという問い合わせに懇切丁寧にアドバイスしている書簡も目を引きました……先週、上郡行きの電車に乗っていた時に、豚の革を干している風景を見たもので、アレは大鳥先生の助言によるものかと連想した次第。

 その懇切丁寧ぶりが凄いんです。養豚を始めるなら最初から買い手の目処をつけておきなさい、神戸周辺の軍隊とかがいいんじゃないか……この辺りはまぁ普通かも知れません。しかし、豚の種類に話が及んでイギリスのバークシャーがいいんじゃないかなど、いろいろ調べて返事を書いている辺りになると、まめな人だなぁというか、仕事人大鳥圭介の片鱗を見たような気になりました。



 晩年の手紙で「老生は相変わらず達者、これは毎日山川四方に歩行、松林の落葉を掃き、または鍬もて野菜を仕立、草木を養い候ゆえと存じ上げ候」(現代語風に直しました)……国府台での別荘生活の様子が目に浮かんできます。



 そして、白牡丹を爆笑させた手紙の一節をご紹介。台湾にいた長男の富士太郎さんに書いた明治32年1月23日付の書簡です。

 「勝老人、去る十九日夕方入浴後、脳溢血にて死去、明後二十五日葬送の筈なり、法螺大将軍を失い候」

 勝海舟を「法螺大将軍」と呼べるのは、旧幕府で抗戦派として恭順派の勝海舟と対立した大鳥さんならではですなぁ……いやぁ、ええもん見せてもろた♪

 あ、Wikipedia「勝海舟」の項によると、勝海舟が亡くなったのは1月21日のようです。
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