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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
 もうひとつ、大鳥圭介が宴会芸で披露しそうな趣味を発掘(爆)してきました。後年、李鴻章と漢詩で交流したというエピソードは既にご紹介しましたが、ネット検索すると、大鳥圭介の漢詩は詩吟や剣詩舞の作品としてポピュラーなもののようです。



 日本財団図書館のサイトに「レジャーチャンネル番組案内等掲載 月刊『吟剣詩舞』2004年3月号」に掲載された「剣詩舞の研究」石川健次郎という記事をざっと読みました。

 さて、それではどの様な作品が幼・少年向きの吟題なのであろうか・・・。これにはいろいろな意見がありますが、この問題の分析は後にして、次に今迄の26年間の実績から三回以上重複して指定された曲目を、剣舞、詩舞に分けて列挙しました。(選曲は昭和53〜56年度分も含めました。)

 まず『剣舞』作品では、

(1)不識庵機山を撃つの図に題す(頼山陽)、(2)城山(西道僊)、(3)日本刀を詠ず(徳川光圀)、(4)九月十三夜陣中の作(上杉謙信)、(5)大楠公(徳川景山)、(6)日本刀(大鳥圭介)、(7)将に東遊せんとして壁に題す(釈月性)、(8)八幡公(頼山陽)、(9)金剛山(山岡鉄舟)、(10)偶成(大鳥圭介)、(11)爾霊山(乃木希典)、(12)西南の役陣中の作(佐々友房)、(13)家兄に寄せて志を言う(広瀬武夫)、(14)楠公子に訣るるの図に題す(頼山陽)、(15)泉岳寺(坂井虎山)、(16)白虎隊―抜粋(佐原盛純)、などが挙げられます。

 大鳥圭介「日本刀」と「偶成」二作が幼少年の剣舞向きの作品として挙げられています。どういう基準かわかりませんが、上杉謙信とか徳川光圀とか頼山陽の作品と一緒に挙がっているというのは、大鳥さん、すごいんじゃないでしょうか。大鳥さんと山岡鉄舟の作品も入っているという点が、佐幕派ファンとしてはちょっと嬉しかったりして。



 大鳥さん本人が剣舞しながら吟じたという話はここにはないわけですが、あの男ならやりかねないと思うのは、白牡丹だけではないでしょう(笑)。



 大鳥さん本人の筆ではないのですが、大鳥さんの七言絶句『日本刀』を書いた書もネットで見つけました。ネット検索していると、詩吟を趣味としているらしい方々が「『日本刀』大鳥圭介作を吟じた」と書かれているのに出くわしたりもします。



 宴席で詩を吟詠することは、間違いなくやっていたでしょうなぁ……でも、五尺そこそこの身体に似合わぬデカい声で剣舞する姿(想像^_^;)を見たいと思うのは、白牡丹だけではないはずだ。



☆★☆★



追記。大鳥さん作「偶成」の吟詠を視聴できるページがありました。RealAudioソフトが必要です。

吟詠視聴



 華麗なる大鳥ワールド(笑)をお楽しみ下さい。
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