『天保異聞 妖奇士 七』

　おまけについているオリジナルストーリー「奇士神曲」の「獄二《にのごく》」「獄三《さんのごく》」が目当てで買っています(爆)。



　出ると噂されていた高野長英が遂に登場(大塚明夫ヴォイスが渋い)。しかも小伝馬獄にて牢名主やってるところから登場ですか。牢人たちの「あかねこ」踊りを見ていると、『風雲児たち』第18巻辺りの場面を思い出します(苦笑)。

　妖夷の「赤猫」(ただし変身前)が可愛い(^^)。

　小関三英の自害場面が出てきたり、渡辺崋山の名前がちらっと出てきたり、『風雲児たち』で尚歯会(リンク先はWikipedia)のことを知っていると、どきどきする内容です。でも、坦庵先生こと江川英龍は登場せず……うーん、ちょっと残念。

　『怪奇士』では鳥居甲斐守耀蔵(当時は南町奉行)が主要登場人物のひとりとして登場しており(声は「強力わかもと」こと若本規夫さん……相変わらず若本節が凄い！)、史実においてはその鳥居耀蔵が政敵として追いつめようとしていたのが第36代江川太郎左衛門英龍なので、名前だけでも登場してくれないかなーとちょっと期待してしまったんですが^_^;。

　『怪奇士』の脚本を書いた會川昇さんは、アニメ『大江戸ロケット』でも同時代を書いており、ここでも鳥居耀蔵(しかも、同じく若本規夫が声を当てている)が南町奉行として登場しているので、こちらでも期待はしているのですが……今のところ北町奉行の遠山の金さんにいいところを持ってかれているので、尚歯会の話は出てきそうにないですねぇ(苦笑)。