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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
 幕末ニュース、初荷です(^^)。

岩手
胡四王蘇民祭、男衆熱く 花巻
 県内の蘇民祭のトップを切る花巻市の胡四王蘇民祭は2日、同市矢沢の胡四王神社で開かれた。下帯姿の男衆がたいまつを手に山頂の本殿まで練り歩き、十二支の駒が入った縁起物の蘇民袋を争奪し、無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。観客は男たちの熱気と勇壮な姿に見入った。
(中略)
 胡四王蘇民祭は幕末の1865(慶応元)年、疫病退散や国家安泰を祈願して始まった。


京都
源氏物語:千年紀(その2止) 魅せられた人々 /京都
 ◇原文読み魅力伝える
 「宇治十帖」の舞台の宇治市で、原文を読み解き魅力を伝える活動を続ける「源氏のつどい」(越村春枝代表)。会員約10人が月3回、宇治公民館(宇治市宇治里尻)に集まり、言葉に込められた紫式部の思いなど、各自の見解を闘わせる。
 1969年に始まった同館講座の学習会が前身。85年から会員有志の自主学習に移行した。解説を加え現代語に改めた「抄訳・源氏物語」(全13巻)は改訂も重ねる。原文の短歌に挿絵を添えた「飾り扇」(100首)や香袋の入った「薬玉」なども制作した。越村代表は「源氏の良さを全国に広めていきたい」と意気込む。
 一方、宮津市金屋谷の佛性寺(鷲尾芳隆住職)には、源氏物語の一こまが描かれたふすま絵8枚がある。勤皇画家として知られる佐藤正持が幕末、宮津藩で潜伏していた際に、描き残したとされる。


奈良
伝統工芸:古都の宝 守り、受け継ぐ力(その1) /奈良
 ◆漆工芸
 ◇人間国宝の父を目標に--北村昭斎さん、繁さん親子
 漆工芸作家で、薄く切った貝を漆地にはめ込む螺鈿(らでん)分野の人間国宝でもある北村昭斎(本名、謙一)さん(69)=奈良市西包永町=の次男、繁さん(36)は、父と同じ漆工芸作家を目指してから13年が経つ。「父は一つの目標。挑戦し続けたい」。そう言って父を振り返った。
 幕末から明治初期にかけて奈良漆器の発展に大きな役割を果たした吉田陽哉(ようさい)は、昭斎さんの曽祖父に当たる。代々漆工芸作家の家系で、正倉院宝物の修理や模造品の制作も手がけてきた。



和歌山
和歌山城下町観光地図:伝統が息づく城下町を歩こう 地理学会が発行 /和歌山
 和歌山地理学会(会長、水田義一・和歌山大学教授)が、和歌山城(和歌山市)の城下町観光地図を発行した。「城下町が息づく 和歌山を歩こう」で、A1判八つ折りのA4判大。現在の地図上に、幕末の城下町の武家屋敷や寺社、道路や水路などといった区割りを12色刷りで重ねて示し、当時の景観を想像しながら歩くことができるのが特徴。同会は「城下町の研究成果を分かりやすくまとめた。城公園だけでなく町全体に城下町の伝統が息づいていることを知ってほしい」としている。


「伝説」をたどる:天守閣再建50年 魅力いっぱい和歌山城(その2止) /和歌山
 ◇こぼれ話で歴史巡り
 城下町の面影薄れる和歌山。しかし、城にも城下にも、昔の記憶は至るところに眠っています。専門家に聞いたちょっと面白い話をまとめてみました。町を歩くとき、ふと思い出して立ち止まり、辺りの歴史に思いを巡らせてみませんか?
 (1)犬も上級家臣?
 幕末の城下の地図に、上級家臣の屋敷が並ぶ三の丸の中に「御犬(おいぬ)部屋」という場所がある。鷹(たか)狩りのためか、城内で犬を飼い、世話する10~20人の藩の役人がいたらしい。八代藩主・徳川重倫が犬好きだったという。参勤交代を描いた絵巻まで、白い犬(紀州犬?)をひく「御犬牽(び)き」という役の人が描かれている。
 和歌山市立博物館の額田雅裕学芸員は「他の藩には見られない特徴。城内にあったのは殿様が行きやすく、愛玩の目的もあったのでは」。ちなみに十三代藩主・慶福が幼少のころに遊んだという水晶製の豆人形も小犬。現在でも売っていそうな姿がかわいい。


兵庫
播磨の銘菓再発見:「本物」のおいしさ、さえる職人技(その2止) /兵庫
◆塩味饅頭
◇絶妙な秘伝の塩配合--赤穂市尾崎「元祖播磨屋」
 かつて瀬戸内の海岸に塩田が広がっていた赤穂に伝わる塩味饅頭(しおみまんじゅう)。甘さと塩味がミックスした独特の和菓子は、今では全国に広まり根強いファンを持つ。
 赤穂藩は5万3000石だったが、塩の生産で潤い、「実高8~10万石」とも言われた。地元で生産される豊富な塩を菓子の味付けに活用したのが、「元祖播磨屋」(赤穂市尾崎)の主人・治三郎と伝えられる。
 あんの甘さを引き立たせるために隠し味として使う塩を前面に出した。創業は明和年間(1764~72)の老舗。創業から何代も下り、幕末期の当主となった治三郎が、赤穂の海に沈む夕日から「汐見(しおみ)まん志う」と名付けたのが嘉永6(1853)年という。次代の当主・治平が赤穂藩の御用菓子司となり、藩の進言に従い「塩味饅頭」と改名した。



鹿児島
18、19世紀には食文化定着
鹿児島大・原口泉教授が解説

 幕末、薩摩を旅した江戸出身者が執筆したとされる紀行文「薩摩風土記」(著者不明)に、興味深い一節があります。
 <そはは至てよし。さるに入て出す、したじあまし、江戸者はくいにくし。>(そばはうまかった。ざるに入って出てきたが、つゆが甘くて江戸出身者には口に合わなかった。)
 この例でも分かるように、すでに18、19世紀ごろから、鹿児島では、甘い食文化の定着と「甘いはうまい」という意識がうかがえます。
 いつから鹿児島のしょうゆが甘くなり、甘さとうまさを結びつける「信仰」が生まれたかを明確に示す文献はありません。ただ、南国という地理的環境に加え、サトウキビが身近にあり、砂糖が防腐剤の機能をもつ――などの理由から、味付けが自然と甘くなったことは想像できます。
 薩摩藩は鎖国時代、海外の情報収集と市場開拓を目的に、長崎県に藩士を派遣していました。そこからの情報から、「オランダや中国人の食生活にしょうゆが合うかもしれない」と考え、貿易商を通じて奄美大島で製造したしょうゆを密輸したという記録が残っています。海外での評判も高く、洋食に欠かせないウスターソースも、鹿児島から英国に輸出された甘いしょうゆが元になったという説さえあります。
 このように、時代を先取りする分析力や海外を見据えた行動力が、その後の明治維新の原動力になったと思います。(談)


甘いはうまい? しょうゆに探る鹿児島の歴史と文化
 甘いはうまい――。かるかん、さつま揚げ、豚骨、黒糖など鹿児島を代表する食べ物や料理の味つけは甘い。中でもしょうゆの甘さは格別で、観光や出張などで訪れた県外者はその甘さに戸惑いさえ覚える。今年はNHK大河ドラマ「篤姫」の放映が始まり、九州新幹線の開通もあって、その甘い食文化に触れる観光客も多いだろう。しょうゆを通して、鹿児島の風土と知恵がはぐくんだ、甘さを貴ぶ歴史と文化について探ってみた。
 琉球(じき)が遠ごわんど(琉球が遠くはありませんか)――。県内では近年まで、サトウキビ畑がある琉球・奄美までの距離になぞらえて、料理の甘味が足りないのをこのように表現した。藩内に砂糖(黒糖)の生産地を抱えてきたことが大きい。
 世界で初めての露和辞書(1738年)を編集した薩摩出身の青年「ゴンザ」は、「甘い」というロシア語を薩摩弁で「うまい」と訳し、さらに「甘くする」という言葉を「うまくする」と訳している。
 日本近世・近代史が専門の鹿児島大の原口泉教授(60)は「鹿児島は黒糖の生産地でありましたが、専売制を敷いていたこともあり、その甘さを十分に味わうことができたのは一握りの人たちに過ぎませんでした。だから、客を甘い料理でもてなすことは最高のステータスになり、『甘い』と『うまい』が同意義になったようです」と話す。
 江戸時代、黒糖の専売制は薩摩藩に大きな富をもたらす。上方(大阪)の市場で高値で取引され、この利益で藩は財政を立て直し、明治維新に向けた経済的な基盤を固めていく。
 このような事情から、藩は奄美の島民にサトウキビの栽培を強く勧め、黒糖を年貢米の代わりにした。田畑の多くがサトウキビ畑に代わったことで、奄美では不作のたびに飢饉(ききん)が起きた。島民の売買は禁じられ、島民が食べたり、密売したりしたことが見つかった場合は厳しく罰せられもした。
 「ご先祖たちは黒糖はもちろん、サトウキビを折ってしゃぶることさえできなかった」。約60年前から黒糖づくりに携わり、龍郷町中勝で「水間黒糖工場」を経営する水間範仁さん(74)は、祖父や父からこう聞かされて育った。
 鹿児島に甘さの食文化をもたらした奄美。そこに暮らす人たちが甘さを享受できるようになったのは近代になってからだ。
11月下旬から3月上旬にかけて、奄美大島ではサトウキビを搾り、煮込んで黒糖を仕込む作業が本格化し、島内は甘い香りに包まれる。
 水間さんは「黒糖づくりは島の暗い時代を乗り越えた経緯がある。その歴史の重みをかみしめながら、大切に守っていかなければ」と額の汗をぬぐった。
 鹿児島の甘さを貴ぶ背景には、サトウキビが目の前にありながら口にできなかった渇望感、明治維新後、しばらくたってから好きなだけ甘さを味わえるようになった喜びがあるようだ。
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