1月22日の幕末ニュース

雨で寒い一日でした。

静岡
川越し街道の歴史知って　金谷・有志の会が冊子発行　
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　島田市金谷地区などの有志でつくる「金谷・川越し・街道の会」は今月、冊子「金谷川越し街道と加藤家」（Ａ４判、３５ページ）を発行した。大井川の川越しの歴史や、明治期以降の生活の変遷を金谷側から探った内容で、同会は「最近はウオーキング客が行き交うようになった地域。住民を含め、その歴史を知ってほしい」としている。
　金谷川越し街道は、旧東海道金谷宿の東側から大井川までの８００メートルほどの区間で、江戸時代後期には６００人を超える「人足」が集まるなど、川越しの“前線基地”としてにぎわった。
　冊子では、街道の中心部でもある八軒家（屋）の歴史を軸に、寺子屋があったこと、米国への茶輸出や木材集積による繁栄、精米に使われた水車小屋、大井川鉄橋などを写真、イラストも交えて紹介。方言や祭りなど住民の暮らしにも触れた。
　幕末の木造建築で、平成１６年に解体された八軒屋地区の加藤家建物については、朝鮮通信使関連の文書や蓮台、舟、日本刀などが見つかったこと、清水次郎長が宿泊したとの伝承などを取り上げ、史実や資料の活用を提案している。
　編集を担当した白井昭さん（８１）は「金谷の川越し街道に特化した書物を作りたかった。９０歳を超える古老から話を聴くなど、１年半ほどかけて何とかまとめることができた」と話した。
　一部３００円。問い合わせは、大井川鉄道商事部〈電０５４７（４５）２２３０〉へ。

京都
三和町の「両橋」が土木学会の選奨土木遺産認定
三和町の「両橋」が土木学会の選奨土木遺産認定

福知山市三和町菟原の土師川にかかる美しいアーチデザインを持つコンクリート橋「両橋」が、社団法人土木学会の「08年度選奨土木遺産」に認定された。幕末から1945年（昭和20年）までの近代土木遺産が対象で、全国で23カ所、関西地域では両橋を含む4カ所が選ばれた。30日に大阪市内で授賞式がある。

奈良
日本で唯一、公道を走る「時代かご」が人気
　リンク先は日経新聞社サイト(閲覧に会員登録が必要・無料)です。幕末という時代限定はありませんが、面白い記事だったので。

　はっぴ、鉢巻き、わらじ姿の男2人が「エイホ、エイホ」のかけ声で客を乗せて行く――。奈良の新名物として、やじきた屋の「時代かご」が人気だ。日本で唯一、認可を受けて公道を走るかごで、コースは猿沢池～ならまち（大人2000円）、猿沢池1周（1500円）など。1日貸し切りや周辺ホテルなどへの送迎もする。
　3月に営業を始める前には、利用者数は未知数だったが、土日だけの営業で400名以上の利用と順調。子どもたちには人力アトラクションとして、大人には旅の想い出やカメラの被写体として人気を集めている。時には辻斬り侍が途中で現れ、チャンバラを繰り広げるという寸劇が行われることもある。最近では、「講演会で講師を乗せて入場」といった依頼も。　ほかに、伊勢神宮前の商店街など、各地の商業施設やイベントでの盛り上げ役として出張の依頼も多く、現在かごは1台だけだが、近くもう1台増やす計画。人力車や自転車タクシーなどとも異なる、エンターテイメント性の強い新たな乗り物ビジネスとして広がりをみせている。（文／上保文則）

長崎
「マクドナルド友の会」長崎で交流　日本初のネーティブスピーカー英語教師

　幕末の長崎で、通訳官のオランダ通詞に英語を教えたアメリカ人、ラナルド・マクドナルドの研究者らでつくるマクドナルド友の会の谷田部勝会長（64）＝米オレゴン州在住＝が二十日夜、長崎市内のホテルで同市内の会員らと交流した。
　マクドナルドは一八四八年、北海道利尻島に上陸。密入国者として半年間、長崎で拘留された。その間、オランダ通詞に英語を教えたことから、日本初のネーティブスピーカーの英語教師として知られている。弟子の一人に、日米和親条約、日米修好通商条約の交渉を支えた通詞、森山栄之助がいる。
　同会はマクドナルドの業績をたたえようと一九八八年にアメリカで発足。マクドナルドや日米交流史の研究に取り組むほか、同年誕生した日本のマクドナルド友の会会員らと交流を続けている。
　同会員の前田稔さん（73）やマクドナルド友の会長崎の小濱正美会長（83）と交流した谷田部会長は「日米友好に貢献したマクドナルドの業績を広く発信したい」と話した。