1月28日の幕末ニュース

　一日で多くのニュースを見つけました。

岩手
壬生義士伝逸話　久慈で浅田さんが講演

　日報リーダーズサークル久慈例会（久慈広華会、岩手日報社主催）は２７日、久慈市のアンバーホールで開かれ、直木賞作家の浅田次郎さんが「壬生義士伝こぼれ話」と題して講演し、約６００人の聴衆は多くの逸話に耳を傾けた。
(中略)
　階段落ちで有名な池田屋襲撃事件については「近藤勇が自分の剣術の流派の強さをアピールしたいため、沖田総司と２人だけで乗り込んだ」と豊富な知識を基に推測した。

　あの～……池田屋に踏み込んだ人数、違ってませんか(汗)？　踏み込んだのは、近藤勇、沖田総司、永倉新八、藤堂平助の4人だったはず……(滝汗)。浅田さんの記憶違いなのか、記者の聞き間違いなのか、わかりませんが。

長野
高校生が和算家の「算額」奉納　勉強の集大成

　松代高校（長野市）の３年生１０人が２７日、地元の松代町西条出身の和算家が編み出したとされる幾何学の解法（術法）を記した「算額」を、学校に近い西楽寺に奉納した。昨年秋から続けてきた総合学習「郷土」の集大成だ。
　和算家は幕末に活躍した池田三七定見（いけだ・さんしちさだみ）で、和算が盛んだった松代藩でも最上位とされる。

　松代といえば、佐久間象山の出身地でもありますね。

静岡
＜茶況＞熊倉・国立民族学博物館名誉教授が　静岡で講演(27日)

　「茶の文化講演会」（全国茶商工業協同組合連合会主催）が２７日、静岡市駿河区で開かれた。国立民族学博物館名誉教授の熊倉功夫さんらが講演し、茶業関係者ら約９０人が聴講した。
　熊倉さんは「和食と茶の文化」と題し、日本の食文化を歴史を切り口に解説。伝統的な日本料理は狭義では幕末まで、広義ではトンカツやコロッケなども含まれる第二次世界大戦まで－とする持論を示した。

岐阜
【中濃】安藤さんの収集浮世絵を展示
美濃で国芳や北斎、歌麿ら１１３点

　美濃市蕨生の美濃和紙の里会館で２６日、貴重な浮世絵を紹介する「みかけはこわゐがとんだいゝひとだ　江戸浮世絵展」（同市主催）が始まった。３月１２日まで。
　浮世絵収集家、安藤治さん（６１）＝岐阜市長良＝が、３０年以上かけて集めたコレクションから１１３点を展示。幕末の絵師歌川国芳を中心に、葛飾北斎や喜多川歌麿らが描いた役者絵や美人画、風景画が並ぶ。

熊本
本丸御殿、年内に復元＝「城下町の風情」ＰＲ－熊本城、築城４００年に

　日本三大名城の１つ、熊本城は今年、築城４００年を迎えた。明治維新後に焼け落ちた本丸御殿の大広間などの復元工事も年内に完了する予定(以下略)

熊本城築城４００年　本丸御殿復元で観光活性化

　日本三大名城の一つ、熊本城は今年、築城４００年を迎えた。明治維新後に焼け落ちた本丸御殿の大広間などの復元工事も年内に完了する予定で、地元では観光資源としての城下町の風情をアピールしようと、さまざまな取り組みを行っている。
　加藤清正が築いた熊本城は、西南戦争直前の１８７７年、原因不明の出火で天守閣と本丸御殿が焼失。

　ググってみたところ、日本三大名城は、名古屋城・姫路城・熊本城というパターンと、熊本城・大坂城・名古屋城というパターンがあるらしいです。後者の方は、江戸城を別格とした近世での「三大名城」で、大坂城に代わって姫路城が入る前者の方は近代以降の「三大名城」なんだそうな。

コラム
【ひとすじの蛍火－吉田松陰　人とことば】夏編（２）水戸で考える

■「漢事（中国史）に明るいが、国事（日本史）に暗い。これは学者の通弊である」
　脱藩者、吉田松陰は嘉永４（１８５１）年１２月下旬、水戸にいた。彼は、鹿島（現在の鹿嶋市）や潮来、銚子への小旅行を挟んで約２０日間、水戸に滞在し、大きな刺激を受けるのである。
(中略)
水戸藩は、幕府に近い親藩のなかでも、将軍を出す資格を持つ「御三家」の一つである。幕末、異彩を放った水戸学の源流は１７世紀後半、「黄門様」こと徳川（水戸）光圀が命じ、２０世紀に入ってようやく完結した『大日本史』の編纂（へんさん）事業にさかのぼることができる。だが、水戸学を「尊皇（そんのう）（王）攘夷（じょうい）」を生んだ思想として定義するならば、黄門様のころは儒学（朱子学）色が強く、松陰のころの水戸学とは「他人」の観がある。