1月29日の幕末ニュース

　今日一日でも幕末ニュースが集まりましたので、ご紹介します。

埼玉
鷹場管理の苦労伝える
2月末まで高橋家文書展　八潮

　古文書から知る八潮の歴史―。「高橋家文書展」が八潮市南後谷の市立資料館で開催されている。江戸時代に名主だった高橋家の所蔵文書が昨年八月、市立資料館に寄託されたのを受けて開催されたもので、寄託された二千七百二十四点のうち四十四点が展示されている。江戸期の八潮市域は将軍らが鷹狩をするための鷹場だった。会場には鷹場の維持管理の苦労や、幕末の様子などを伝える貴重な文書が並べられている。
(中略)
　また、官軍の江戸進撃を当時の当主高橋平蔵が記した覚書や、農民の徴兵を求める旗本からの指示書、清水次郎長の子分だった大瀬半五郎が起こした殺人の検分書など、幕末の動乱が農村にも及んだ様子をうかがわせる文書が展示されている。

東京
明治の風情写した師弟
下岡蓮杖と臼井秀三郎

　日本写真界の開祖の一人といわれる下岡蓮杖（しもおかれんじょう）（１８２３－１９１４）とその弟子が撮影した写真がフランスで見つかった。明治初めの「東京」が活写された貴重な資料。３０日からＪＣＩＩフォトサロン（千代田区）で初めて一般公開される。
(中略)
蓮杖は伊豆下田生まれ。上野彦馬と並ぶ日本のパイオニア的写真家として知られる。狩野派の絵を学び、幕末に銀板写真を見て外国人のもとで技術を習得。一八六二（文久二）年、横浜に写真館を開いた。来日した外国人に土産として風景写真などを売り繁盛したらしい。その後、乗合馬車や乳牛飼育、コーヒー店などの事業にも手を出して失敗し、写真館も七六（明治九）年に廃業に追い込まれ東京に移った。
　一方の秀三郎は蓮杖の義弟で門下生となった。「蓮」の字をもらって「蓮節」と名乗っていたほど慕っていた。

京都
「中京」の名所や旧跡を紹介
京都御池中２年生がマップ作製

　京都市中京区の京都御池中の２年生が、「はんなり中京マップ」作製のために下調べをした地元の名所や旧跡を手描きの地図にまとめ、２９日、中京区役所で展示を始めた。
(中略)
　それぞれの地図には、木屋町周辺に点在する幕末や明治維新の有名な史跡のほか、富小路殿公園にある巨木、最近人気の御金神社、新町通三条上ルの赤い丸型のレトロな郵便ポスト、六角堂の屋根が見えるポイントなど、地元住民ならでは視点が満載されている。

熊本
古町歴史勉強会：城下町の歴史、語り継ごう！　熊本市　／熊本

　築城４００年の熊本城とともに発展してきた熊本市の城下町「古町」（五福、慶徳両校区）の成り立ちを学ぶ「古町歴史勉強会」がこのほど、同市細工町の五福地域開発センターであり、地元商店主や学生ら約５０人が集まった。
(中略)
２回目（２月１５日）は「細川時代の古町」、３回目は「明治維新と古町」（３月８日）の予定。受講無料。

ブックレビュー
『雷神の筒』山本兼一著
　紹介された小説は織田信長の時代が舞台であるようですが、末尾に「現在、『利休にたずねよ』を連載中で、幕末物も手がけているとのこと」と「幕末」の文字がありました。