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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
 少し寒さが緩んできて、野菜が安くならないかなーと期待してます(特に長ネギや葉物野菜……野菜が高く、冬の夕食定番メニューの鍋ものを諦めたことがしばしば^_^;)。

東京
「絹の道」パソコンで学ぶ
工科大生3人 教材開発

 幕末から明治にかけて生糸の輸送路として使われた「絹の道」について、東京工科大メディア学部(八王子市片倉町)の学生3人が、パソコンで学べる教材を開発した。21日は「八王子市絹の道資料館」(同市鑓水)で、26~28日は「同市郷土資料館」(同市上野町)で教材を体験することができる。関係者はインターネット上で教材を公開したい考え。
 教材を開発したのはいずれも4年生の崎浜直子さん(22)、上妻唯さん(22)、品田裕子さん(22)で、パソコンやインターネットなどの情報技術を活用した教材を開発する「eラーニング研究室」に所属している。
 担当の松永信介准教授(41)が昨年5月、同大近くにある絹の道資料館の見学を3人にたまたま勧めたことがきっかけ。3人は「資料館の展示は面白かった」が、公式ホームページがなく、交通の便も悪いことから「もっと多くの人に知ってほしい」と研究テーマに決めた。
 まずは、2か月ほど資料館に通い、資料館の展示内容や絹の道に関連する歴史について学び、資料を整理したり、年表を作成したりした。その上で、資料をもとにパソコンの専用ソフトを使って教材化した。
 教材は、学習のページとクイズページがある。学習のページは「八王子の製糸工場」や「横浜開港と生糸商人」など三つのテーマに分かれている。絹の道にまつわる歴史をコンピューターグラフィックスなどを使ってわかりやすく説明している。地図や年表などの資料を見ることもできる。クイズページでは、計15問の選択問題に挑戦することができる。
 品田さんは「3人とも八王子の出身ではないので、八王子について学べてよかった」と話している。教材作成に協力した八王子市教育委員会文化財課の金子征史さん(43)は「教材はいい出来栄え。今後、この教材をどこかのホームページ上で公開できれば」と意気込んでいる。
 教材体験は午前10時~午後4時。無料。学生が使い方などを説明してくれる。



京都
京の仏像:/34 吉備観音像 くろ谷・金戒光明寺 /京都
◇所願成就の仏さま
 735年に遣唐使として中国へ渡った政治家で学者の吉備真備が帰朝する際、荒波に浮かぶ船の上で「南無観世音菩薩(ぼさつ)」と唱え、遭難を免れた。その時に持ち帰ったせんだんの香木を用い、僧侶行基が刻んだとされるのがこの像だ。
 左京区の吉田寺(きちでんじ)に伝わったが、廃寺に伴って1668年に金戒光明寺へ移された。幕末には会津藩が京都守護職を置いたことでも有名な同寺で、今も所願成就の仏さまとして広く信仰を集めている。御影堂に安置。隣には吉備真備像(江戸時代作)が鎮座する。
 像高268・2センチ。奈良後期~平安初期作の重文。左京区黒谷町121。075・771・2204。【橘建吾】


ブックレビュー
【文庫】『スッキリ!幕末』かみゆ歴史編集部著
◎『スッキリ!幕末』かみゆ歴史編集部著(文庫ぎんが堂・680円) 今年は国民あげて龍馬ブーム。NHK大河ドラマ「龍馬伝」では岩崎弥太郎はじめ桂小五郎、河田小龍ら数多くの人物が登場。果たしてそんな人々は龍馬とどんな関係なのか。その疑問に図解入りで応えるのが本書。55人を取り上げている。

 うーん、すっきりしないところに歴史の面白さを感じるのは少数派なんでしょうか?(苦笑)

コラム
【日本人とこころ】岩崎弥太郎と志(下)事業は国家社会への貢献
 終戦を迎え、日本へ乗り込んできたGHQ(連合国軍総司令部)は、占領政策の名のもとに、三菱や三井、住友といった大財閥に自発的解体を突きつけた。日本経済の壊滅を狙った、いわゆる、財閥解体である。
 GHQが大号令を発する少し前、東京・湯島にある岩崎家本邸。明治29(1896)年に建築された優美な洋館では、三菱創始者である岩崎弥太郎の息子で三代目社長、久弥と四代目社長、小弥太が膝を突き合わせていた。いとこ同士で、共に欧米へ留学経験を持つ2人の目には、日本の敗色が濃厚だった。国が負けたら、国に協力してきた三菱はどうなるのか。いや、どうするのか。
 岩崎家は、自発的解体を拒否する決断をする。「三菱は国家・社会に対し不信行為を行ったことはなく、国策に従い、国民としてなすべき当然の義務を果たしたのであって、顧みて恥ずべき何ものもない」(「三菱のあゆみ」)と、小弥太は言い切った。
                   ◇

 明治6(1873)年、土佐藩の海運業を引き継いだ1人の武士、弥太郎を社主として誕生した「三菱商会」は、明治から昭和にかけての激動の時代を国とともに歩み、成長してきた。
 「三菱は、三井や住友などの財閥とは大きく違いました」と指摘するのは、三菱史アナリストの成田誠一さん(68)。「三井や住友は三菱よりも何百年も歴史が古く、江戸時代にはすでに確立されていた。三井家や住友家は資本家。実際に経営するのは優秀な大番頭。資本と経営が分離した、先進的な企業でした」
 一方、三菱は、一本気で妥協を許さない土佐の「いごっそう」、弥太郎が育てた上げた企業だ。「弥太郎は、幕末のどさくさで成り上がった武士です。弥太郎にとって理想の武士とは、戦場を駆け回る戦国武将。自分が先頭に立って、すべてを仕切りました」
 会社を設立した当初、弥太郎は幹部たちが自分の顔色をうかがいながら話し合うのを見て、「今後、自分がすべて判断する」と宣言した。しかし、3隻しか持たなかった小さな汽船会社の三菱が、海運界を制するまでには、国内外のライバルとの熾烈(しれつ)な競争があった。
 戦場に向かう武将さながらの弥太郎は、社員の士気を高めた。政府の保護を受け、国内最大だった日本国郵便蒸気船会社を「主宰統括する人物が凡庸」「船舶は概して腐朽に傾き、実用に適せざるもの多し」と切り捨て、「我が商会は社船少数なるも、いづれも堅牢(けんろう)快速」「実力を比較すれば最後の勝利は必ず我が手に」と鼓舞した(「岩崎彌太郎伝」)。
 明治7(1874)年、風向きが変わる。政府は台湾出兵に踏み切ったものの、輸送の頼みにしていた英米の汽船会社から中立を理由に協力を拒否された。日本国郵便蒸気船会社に運航を委託しようとするも、その間に三菱に客を奪われるのを懸念し、二の足を踏んでいた。
 最後にお鉢が回ってきたのが、三菱だった。台湾蕃地事務局長官、大隈重信は、弥太郎を呼んで協力を要請した。弥太郎の答えは、「国家有事の際、私利を顧みず公用を弁ずる」(「岩崎彌太郎伝」)。
 「弥太郎は武士の出だったために、常に国のことを考えていた」と成田さんは話す。「所期(しょき)奉公」という言葉が、三菱には伝わる。事業の目的は国家社会への貢献という意味だ。
 台湾出兵を機に、三菱は飛ぶ鳥を落とす勢いで拡大してゆく。海運業のみならず、鉱業、金融業など後の三菱の基礎となる事業が展開された。これに対し、三井など反三菱勢力が共同運輸を設立。三菱と激しいダンピング競争に突入していった。
 その最中、弥太郎は病に倒れ、明治18(1885)年に胃がんでこの世を去る。享年50。新時代を志した武士の、壮絶な戦死でもあった。

                   ◇

 「三菱は他の財閥と違い、“岩崎財閥”とは言わなかった。個人で所有するのではなく、国のため人々のためという考え方がある」と岩崎家本邸だった邸宅を管理する、都立旧岩崎邸庭園サービスセンター長、松井修一さん(58)。9カ所ある都立庭園のうち3カ所が弥太郎ゆかり。息子の久弥は、岩崎家が有していた六義(りくぎ)園や清澄庭園を開放するために寄付。現在は大勢の人々が訪れる憩いの場となっている。ここにも、弥太郎の志は生きている。
 戦いに明け暮れた弥太郎の唯一の趣味が、造園だった。土佐の生家には、大きな世界を志していた若き弥太郎が置いた庭の石が残されている。それは、日本列島をかたどったと伝えられている。(猪谷千香)





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