3月10日〜11日の幕末ニュース

　函館より、昨日今日の幕末ニュースをお届けします。



京都

幕末の新政権構想「船中八策」

宮津の嵯峨根良吉 龍馬より早く建議？

幕末の志士、坂本龍馬が１８６７（慶応３）年６月に示した新政権構想「船中八策」より１カ月早く、同様の内容をより具体的に記した意見書が、京都府宮津市出身の洋学者嵯峨根良吉（良起）によって薩摩藩に建議されたことを知ってほしいと、良吉の親せきにあたる男性が訴えている。このほど見つかった良吉の履歴にも、船中八策と酷似した内容が明記されており、専門家も「良吉と龍馬の接点の有無も含め、興味深い」とあらためて関心を寄せている。

　「岡田さんは『良吉は寺島宗則や榎本武揚と航海をともにしたこともあり、海外情勢に詳しい両者らから聞いた話をもとに時勢改正をまとめたのでは』と推測する」……榎本武揚ともつながるんですねぇ。



上方と関東、違いはっきり──京都４施設で雛人形展

　「京都国立博物館、京都文化博物館など京都市内の4施設が『京の雛（ひな）めぐり』と名付け、伝統的なひな人形を紹介する展覧会を同時開催している。関東とは異なる流れをもつ上方のひな人形を歴史、生活文化など様々な視点から展示しており、女子の成長と幸福を祝う人々の思いを実感できる」。

　「『上方雛遊び図』（幕末―明治期）にはひな祭りの準備をする楽しそうな子供たちが描かれている。ひしもち、はまぐりなどのごちそうを運ぶ様子、三折人形の着せ替えをする姿が生き生きとして印象的だ。『ひな祭りを1カ月遅れの4月3日に行う旧家が多いのも京都の特徴。桃が咲く時期にひな祭りを行った旧暦の生活習慣が残ったのだろう』と同博物館の藤本恵子学芸員は語る」。



富山

半島束ねる人材を　金沢経済同友会活性化委　能登政経塾、白山ブランド創造会議設立を提言

　「金沢経済同友会の加賀・能登活性化委員会は十日、金沢市のホテル日航金沢で『加賀・能登活性化フォーラム』を開き、地域のリーダーを養成する『能登政経塾』（仮称）と『白山ブランド創造会議』（仮称）の設立を提言した」。

　「能登政経塾について、小田氏は『能登の二十三万人が一つの行政体になった時に、それをリードする人材が必要だ。幕末の長州の松下村塾や松下政経塾のように、能登から日本、世界のリーダーを育てたい』と意義を説いた」。



長崎

竜馬の「亀山社中跡」、18日で公開終了…長崎市

　「坂本竜馬が設けた日本最初の商社とされる亀山社中跡（長崎市伊良林２）の公開が、１８日を最後に終了することになった」。

　「社中跡を管理、運営している『亀山社中ば活（い）かす会』（針屋武士会長）によると、所有者の事情が理由で、会は４月初旬、近くの地元自治会所有地に仮設展示場を開設し、社中跡の展示物を移して公開する予定」。



芸能

【あの人は今こうしている】

2006年3月7日 掲載

スパイダーマンを演じた藤堂新二

デビュー時の芸名は「香山浩介」。それを「藤堂新二」に改名した。

「あれは26のときでしたか。ボクの時代劇デビューでもある『鞍馬天狗』がきっかけでした。いつまでもスパイダーマンがつきまとうのはマズい。新しいイメージを打ち出そうって会社の意向だったんです。名前は『鞍馬天狗』で新選組の藤堂平助を演じたため、そこから拝借しました」

　藤堂平助を演じて役者名を「藤堂」に変えた方がいらっしゃるとは。新選組ファンとして嬉しいです。