3月30日～4月1日の幕末ニュース

　昨日、公式の誕生日を迎えました……非公式の誕生日もあるもんで、まだ齢はひとつ増えていないと思いたい今日^_^;。

京都
50種のツバキ咲き誇る　左京・霊鑑寺で特別公開

　ツバキの名園で知られる京都市左京区鹿ケ谷の霊鑑寺で３１日、春の特別公開が始まった。訪れた市民らは、約５０種のツバキが咲き誇る中、尼門跡寺院の静かな雰囲気を堪能した。
　臨済宗南禅寺派に属する同寺は、１６５４年に建立された。明治維新まで代々門跡を務めた皇女や皇孫女が、ツバキを好み増やしてきたという。

元立誠小でオーディション　「龍女伝説」60人が自己ＰＲ

　幕末のヒーロー・坂本龍馬と彼を支えた女性たちを描く劇場映画「龍女伝説（仮題）」の出演者オーディションが３１日、京都市中京区の元立誠小で開かれた。書類での一次審査を通過した６０人が参加。龍馬のいでたちで登場するなど必死に自分をＰＲしていた。
　公開オーディションは京都のほか高知や鹿児島、東京で開催。京都は土佐藩邸があった元立誠小で、地元の桜まつりに合わせた。龍馬や姉の乙女の幼少時代を演じる子役やヒロインを選ぶ。

大阪
「みんなの桜」粋な開放　造幣局

　大阪城の北を、大川（旧淀川）が緩いＳ字形のカーブを描くように流れる。このあたりは「桜之宮」という地名が示す通り、桜の名所だ。河川敷に沿って延びる公園には、ソメイヨシノを中心に約４７００本が植えられている。
　満開の桜が大川の水面に映るころ、その西側にあるもう一つの桜並木の花が追うように開く。造幣局（大阪市北区天満１丁目）の「桜の通り抜け」だ。
(中略)
　通り抜けが始まったのは１８８３年。遠藤謹助が造幣局長に就任して２年目のことだ。明治憲法も制定される前、近代的な議会制度もなかったころに、遠藤はなぜ桜並木を市民に開放するアイデアを思いついたのだろうか。
　「はっきりとした理由は分かりませんが、若いころ英国留学したことが影響しているのは間違いない。民主的な制度やロンドンの市民生活に触れたことが開明的な考えにつながったと思う」。幕末維新の研究家・一坂太郎さん（４０）は指摘する。
　幕末の１８６３年、長州藩は秘密裏に５人を留学生として英国に密航させた。後に英国の新聞で「長州ファイブ」と呼ばれる伊藤博文、井上馨、井上勝、山尾庸三、そして遠藤である。
　彼らはロンドン大学などで先進技術を学んだ後に、それぞれ帰国。伊藤は初代総理大臣、井上馨は外務、大蔵大臣に。井上勝は鉄道庁長官などを歴任して日本の鉄道網を整備し、山尾は工部大学校（現・東京大学工学部）を設立するなど日本の近代化に尽くした。
　遠藤は英国で学んだ鋳造技術を買われて、明治政府が進めていた造幣局建設にかかわった。造幣局長になってからは、外国人に頼っていた貨幣鋳造を日本人の手で行えるよう人材を育成し、態勢を整えた。その初の成果が１８８９年につくられた５銭白銅貨である。
　「この硬貨の鋳造は造幣局の歴史に残る仕事です。でも、一般の人には、桜の通り抜けを市民に公開した人として記憶されるかもしれませんね」と一坂さんは話す。

　大阪名物「桜の通り抜け」に長州ファイブが絡んでいたとは……びっくりです。

山口
萩観光活性化へ、市民出資の新会社・江戸期の街並み再現

　幕末、維新の志士を輩出し武家屋敷跡や白壁の街並みが美しい山口県萩市。市民が全額出資して4月に設立する会社が、旧萩藩主、毛利の殿様が参勤交代で通った旧街道に江戸時代の町家風の商業施設を整備するプロジェクトを立ち上げた。ピーク時から4割減った観光客を呼び戻そうと、城下町の新名所を目指す。

　ピーク時から4割減りましたか……私が萩を旅行したのは、昔々、「アンノン族」(古っ)が小京都を旅行するのがトレンディになってから、ちょっと後のことでした。

コラム
【ひとすじの蛍火－吉田松陰　人とことば】冬編（１）斉昭失墜

■「善行を積み重ねた家は、子孫に対する吉事で報いられるという。その功徳（くどく）で堀田を斬る人はいないだろう。一笑」

　安政５（１８５８）年６月下旬から２カ月半ほどの間に、歴史が動く。大事件や“怪事件”が次々と起こり、「幕末」という時代の流れが定まるのである。当時２８歳の吉田松陰は、このうねりの中に引きずり込まれる。いや、飛び込んでゆく、といった方が正しいかもしれない。

　斉昭の歴史的評価はどうなんでしょうか……自分的には、ややこしい時代をますますややこしくした人(byみなもと太郎＠『冗談新選組』)のひとりという気がしています。だって、ガミガミうるさいし、しつこいし、大局観はないし、さらに一橋慶喜の父親なだけに影響力でかいし(爆)。