4月2日の幕末ニュース

　関西の桜も5分咲きぐらいになりました。今日は黄砂で空が濁ってましたが……^_^;。

北海道
五稜郭タワー・初年度の搭乗客数１１１万８７１３人

　昨年４月に新装した五稜郭タワー（中野豊社長）が３１日、本年度最後の営業を行った。新タワー初年度（２００６年４月―０７年３月）の搭乗客数は、１１１万８７１３人で、過去最高だった１９９２年の９３万９２７３人を大きく上回る記録を打ち立てた。

茨城
鹿島鉄道、８３年目で最後の列車出発＝茨城・石岡市

　茨城県石岡市と鉾田市を結ぶ鹿島鉄道（27.2キロ）が３月31日で廃止になり、最終列車が31日深夜に鹿島鉄道石岡駅から出発、83年の歴史に終止符を打った。
(中略)
　2005年に「新撰組サミット」があった際に鹿島鉄道に「新撰組号」を出してもらった、という「交通文化連盟」の女性メンバーは「（千葉県流山市の）流山電鉄も苦しい。ある意味同志が無くなってしまう」と、「同志」である鹿島鉄道の最後を新撰組の袴姿で見送りに来た。

　白牡丹も2004年5月1日に、野間みつねさんと一緒に新選組列車に乗りました。そうかー、これから玉造や志筑には、どうやって行けばいいのか……orz。

静岡
まちかど：下田市・黒船祭のポスター配布　／静岡

　来月１８日から３日間、「下田で幕末タイムスリップ」をテーマに開かれる同祭をＰＲするポスター＝写真＝などが、ＪＲ主要駅や旅行代理店、宿泊施設などに配られた。

高知
桜の下ではし拳奉納　宿毛天満宮

　宿毛市桜町の宿毛天満宮で１日、「宿毛はし拳友の会」（広瀬正幸会長、４０人）の奉納試合が行われ、桜ほころぶ境内に「はい、いらっしゃい！！」と威勢のいい掛け声が響いた。
　はし拳は幕末ごろに原型が九州から伝わり、宿毛の船頭らが行った数当てのばくちが始まりとされる。同会は「発祥の地の伝統を受け継ぎ普及させよう」と、３０年ほど前に結成した。

コラム
【ひとすじの蛍火－吉田松陰　人とことば】冬編（２）見誤る

　■「いまは一日も早く正義を主張し、幕府の奸吏（かんり）を取り除く手段をこうじることが肝要でございます」
　幕末期の徳川幕府の政権運営はよくも悪くも弾力的だった。将軍は絶対権力者だが、仮に将軍がいなくても、老中によって政務は滞りなく処理された。格好の例が安政元（１８５４）年、ペリーと交渉していたころの老中首座・阿部正弘のやり方である。彼は病弱で奇癖がある１３代将軍・家定を「判断力に難あり」とみなし、重要決定ではかやの外に置いた。
　その逆が井伊直弼（なおすけ）だった。

ブックレビュー
『幕末バトル・ロワイヤル』野口武彦著

　天保の改革を幕末の起点と主張する著者が、「週刊新潮」に連載したものをまとめた。幕末に展開された露骨な権力闘争や役人の腐敗を描くが、なにやら現代とダブって見えなくもない。柔らかな見出しが読者を引きずり込む。
　幕末の終点に位置づける黒船来航では意外な一面を紹介する。来航してしばらくすると、舟運業者が「黒船観光ツアー」を売り出した。最初は、金沢沖に停泊したペリー艦隊見たさに江戸から川崎大師参拝と称する群衆が生麦村の海岸に繰り出していたが、そのうち、庶民の好奇心に目をつけた舟運業者が、荷物の代わりにこれら見物人を乗せて黒船に近づく商売を始めたのだ。幕府の禁令も威厳はなかったようだ。