3月4日～5日の幕末ニュース

　今日の予報では昼間の気温も10度程度だということでしたが、日差しが少し明るくなってきたようです。

栃木
水戸発の映画「桜田門外ノ変」製作へ

　幕末の水戸藩を舞台にした吉村昭氏の歴史小説「桜田門外ノ変」を映画化しようと、水戸市の有志による支援の会が３日、設立された。撮影は県内を中心に平成２１年から開始予定で、同年度中の全国公開を目指す。同会設立準備会事務局代表の三上靖彦・ミカミ社長（３５）は「地域への誇りや郷土愛も醸成させられれば」と期待している。

広島
朝鮮通信使を歓待　豪華料理の絵巻物　福山・鞆で５日から展示

　江戸時代、朝鮮国王から幕府に派遣された友好使節・朝鮮通信使のもてなし料理を描いた小倉藩（福岡県）の絵巻物「七五三図」が３日、寄港地としてゆかりのある福山市鞆町後地、市鞆の浦歴史民俗資料館で報道陣に初公開された。通信使もてなし料理の図はほかにもあるが、同資料館によると「彩色され、説明文と奥書が添えられたものは唯一とみられる」という。５―２３日、同資料館の雛（ひな）祭展で展示される。
　図は縦３０センチ、横約８・３メートル。最後の通信使を対馬（長崎県）で迎える前年の１８１０年、接待役の同藩が、予行演習の料理を描いた。鳥の姿造り、タイの刺し身、カステラやようかんの盛り合わせなど、豪華な膳（ぜん）立てを極彩色で精密に表している。「七五三」は本膳、二の膳、三の膳の皿数が７、５、３であることから呼ばれる。
　七五三図は明治維新期の箱館戦争の際、幕府側の小倉藩一族から北海道江差の旧家に託され、現在は子孫の茨城県石岡市、ＮＰＯ法人理事長合田寅彦さん（６９）が家宝として所有。この日、同資料館で合田さんは「朝鮮通信使の訪れた時代の雰囲気を残す鞆の浦で公開でき、感無量」と話した。

　箱館戦争の際に小倉藩一族から……どのような経緯か気になるところです。

定年小学校長が大学教授に

　３月末で定年を迎える三原市立北方小校長の村上孝治さん(59)＝同市西宮＝が、４月から九州女子大（北九州市）の特任教授に着任する。2006年10月に社会人入学した広島大大学院文学研究科（博士課程）の院生生活と両立を目指す。
(中略)
　専攻は日本教育史。なぜ幕末に多くの志士が育ったのか、寺子屋や私塾など幕末の教育システムから解き明かす研究を重ねる。「教育は人なり。敬天愛人を唱えた西郷隆盛や吉田松陰のような、世のため人のためを忘れない人材の育成のため、教育現場を離れたくなかった」と転進への思いを話す。

秋田＆福井
小浜に対抗、平利・栗きんとん　米大統領選あやかり列島

　福井県小浜（おばま）市がオバマ氏に必勝だるまを贈れば、秋田県の旅館・平利（ひらり）はヒラリー・クリントン氏にあやかった栗きんとんを客に出す。米大統領選の民主党有力候補の名にちなんだ単なるダジャレだが、民主党の指名候補選びもまさに大詰め。
(中略)
　秋田県横手市のしにせ旅館「平利（ひらり）」。６代目おかみ平田容子さん（５７）が「平利・栗きんとん」の女性客への提供を決めたのは２月下旬だ。
(中略)
　明治元年の創業で、宿の名は２代目平田利助にちなむ。戊辰戦争で官軍の宿舎に使われた国登録有形文化財だったが、０４年２月、ボイラー室からの出火で建物や竹久夢二ら常連客の残した書画などを焼失した。