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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
 やっと平年並みの暖かさが戻ってきましたね。陽差しを楽しむぶらぶら歩きの後、身体を動かしてたっぷり汗をかいて来ました。

京都
龍馬もお龍もマラソン、京都・鴨川沿いを走る
 坂本龍馬や妻、お龍にふんして走る「幕末・京都龍馬マラソン」が29日、京都市の鴨川沿いで開かれ、近畿各地から集まった4~62歳の75人が、さわやかな青空の下を快走した。
 龍馬ブームにあやかろうと、市内のマラソン愛好家グループなどが主催。新撰組の隊士や忍者姿も交じった一団は、二条大橋の下を発着点に約5キロを走った。給水所代わりの「茶屋」では生八ツ橋などが振る舞われ、道中では、浪士が突然切りかかってくる演出も。
 番傘をさした龍馬の姿で走り、「ベストドレッサー賞」に選ばれた大阪府吹田市の会社員藤井健嗣さん(36)は「龍馬とお龍も鴨川沿いでデートしたのかなと想像しながら走りました」と話していた。


京都で竜馬夫婦の仮装マラソン 80人が鴨川沿い走る
 坂本竜馬や妻お竜に扮して京都市の鴨川沿いを走る「幕末・京都龍馬マラソン」が29日、男女約80人が参加して行われ、幕末のヒーローやヒロインになりきって汗を流した。
 この日は快晴で、二条大橋のたもとに紋付きはかまや色とりどりの着物で仮装した4~62歳の参加者が集合。「元気に走るぜよ」の掛け声の後、午前10時にスタートした。約5キロのコースの途中には、竜馬の暗殺者役の役者が現れ、参加者を驚かせる趣向もあった。
 参加した大阪府吹田市の会社員藤井健嗣さん(36)は「ここでお竜とデートしたり、新選組から逃げ回ったりしたんだなと思って走った。仮装は恥ずかしいと思ったが、周りも同じ姿で安心した」と話した。
 マラソンは京都市のホテルとジョギングの愛好会が主催した。


芸妓さん阿波弁挑戦 来月1~24日京都・先斗町で「鴨川をどり」
 新緑の京都を彩る花街・先斗町の「鴨川をどり」(京都市観光協会など主催)が5月1日、同市の先斗町歌舞練場で始まる。173回目の今年の演目は、舞踊劇「女たちの幕末」と緑をテーマにした純舞踊「薫風歌絵巻」の2部構成。徳島藩出身の男女が登場する舞踊劇のせりふに徳島の方言を取り入れており、普段は京言葉しか話さない芸(げい)妓(こ)の阿波弁が話題になりそうだ。
 「女たちの幕末」は、追っ手を逃れて先斗町のお茶屋に立てこもった若い新撰組隊士を芸妓が逃がす物語。脚本は、小説家の竹田真砂子さんが新撰組の「美男五人衆」の一人とされる徳島藩出身の隊士・馬(ま)越(ごし)三郎をモデルに書き下ろした。
 竹田さんは、阿波弁の独特の言い回しを徳島市立図書館の野澤新治館長に相談した。昨年11月から今年1月にかけ、電話や電子メールで数回やり取り。図書館側のアドバイスは「わしかて筋金入りの新撰組じゃー」「逢うたっちゅうわけやないけんど」などのせりふに生かされた。
 野澤館長は「京の伝統行事に阿波の人物を取り上げてくれたことが何よりうれしい」と喜ぶ。
 新撰組隊士役のもみ乃さん(39)=京都市出身=は「京都から出たことがないので、違う町の方言をしゃべれるのはうれしい。おうてるかどうか不安です」と心配顔。隊士の幼なじみの娘を演じる市菊さん(33)=浜松市出身=は「徳島には阿波踊りを何度か見に行きました。京都なまりの阿波弁になるかも」と話した。
 鴨川をどりは5月24日までで、1日3回公演。舞踊劇は同じ役柄を3人の芸妓が交代で演じる。公演期間中、計48人の芸妓と舞(まい)妓(こ)が日替わりで出演する。茶券付きで4500円。問い合わせは先斗町歌舞会<電075(221)2025>。

【写真説明】「鴨川をどり」を前に、衣装合わせをする芸妓や舞妓=京都市の先斗町歌舞練場


奈良
毛利家伝来の黄金茶碗、来月展示と講演会…奈良・寧楽美術館
 国名勝の庭園「依水園」(奈良市水門町)にある寧楽(ねいらく)美術館は、財団法人設立70周年を記念して、5月29日~6月14日、所蔵する長州藩毛利家伝来の「黄金茶碗」を特別展示する。



 茶碗は、口径12・6センチ、高さ7・5センチ、重さ299グラム。毛利家が明治元年(1868年)、大阪の豪商・広岡(加嶋屋)久右衛門に借金の利子軽減や支払い延長を頼んだ際に褒美として贈った。明治維新の動乱期における毛利家と加嶋屋との関係を示す重要資料で、4年前に初めて公開された。
 特別展示の初日には、午後2時から、「寧楽(なら)と依水園を愛(め)でる会」主催の「第5回依水園文化講演会」を開く。「黄金茶碗」を調査し、毛利家伝来を突き止めた大阪市史料調査会の野高宏之調査員が、「毛利家伝来『黄金茶碗』について―その由来と時代背景および幕末期の大阪経済」と題して解説する。野高さんは大阪の中・近世史が専門で、論文に「天下の台所」「大大阪」などがある。
 聴講料(入園料、抹茶代を含む)は2000円。定員50人。申し込みは往復はがきに住所、氏名、年齢、電話番号、参加人数(1枚で2人まで)を明記し、〒630・8208奈良市水門町74、寧楽美術館「第5回文化講演会」係へ。5月12日必着(応募多数の場合は抽選)。問い合わせは依水園(0742・25・0781)。


兵庫
桂小五郎らと試飲会、日本初“幕末のビール”再現…兵庫・三田
 三田出身で「日本の化学の祖」と称される蘭(らん)学者・川本幸民(1810~71)の生誕200年を記念し、三田市は日本で初めて幸民が醸造したビールの再現販売を企画、28日、日本酒「白雪」で知られる「小西酒造」(伊丹市)に復刻版の醸造を依頼した、と発表した。瓶(330ミリ・リットル入り)8000本と、樽(たる)(15リットル入り)200個を造る。試作品は既に完成しており、同社は連休明けにも量産を始め、6月6日に三田市内の酒販店を中心に、〈幸民の麦酒〉の販売を始める。
 川本幸民は幕末から明治初期に蘭学者として活躍。「化学」という言葉を日本で初めて使い、53年には西洋の化学書を参考にビールを試作して、桂小五郎や大村益次郎、緒方洪庵らと試飲会を開いたとされる。
 市は「幸民生誕200年記念事業」の一環で、幸民の造ったビールの復刻を図ることを決め、地ビール醸造の実績を持つ同社に白羽の矢が立った。同社では、できるだけ当時の原料や醸造法で再現することにし、辻巌・醸造担当主任技師が幸民の手掛けた翻訳書「化学新書」などを参考に研究を重ねた。
 幕末期には関所に阻まれて原料が十分そろわなかったと想定し、ビール用ではなく清酒用の酵母を使用。発酵させる温度も、通常のビールより20度高い約30度にするなどし、2か月かけて試作品を完成させた。
 味は国内で広く流通するものと異なり、コクが豊かで香り高く、色合いも濃いめに。「幕末のビール復刻版 幸民麦酒」と銘打ち、幸民の肖像画や、幸民の生誕地として三田を紹介する文章を印刷したラベルを瓶に張り、PRする。
 小西新太郎・小西酒造社長は「『ビールの原点に返る』という意味で、国内初のビールの復刻に携われて光栄だ。幕末に思いをはせながら味わってほしい」と話し、竹内英昭市長も「これだけのビールを造ってもらった以上、三田の魅力発信に大いに活用したい」と意気込んだ。
 発売に先立ち、6月5日午前11時から市まちづくり協働センターで、辻主任技師が「幸民ビールの秘密を探る」と題して講演。続いて試飲会があり、復刻ビールが味わえる。定員130人、無料。問い合わせは市生涯学習課(079・559・5144)。販売については小西酒造(072・775・0524)。


幸民麦酒:幕末の香り楽しもう ラベル完成、6月6日発売--小西酒造 /兵庫
 日本で初めてビール醸造に成功した三田藩出身の蘭学者・川本幸民(こうみん)(1810~71年)の生誕200年に合わせ、伊丹市の酒造会社「小西酒造」が同じ製法で復元するビール「幸民麦酒(ばくしゅ)」のラベルが完成した。「幕末のビール復刻版」と銘打っている。販売は6月6日から。
 幸民ビールはこれまでに2度、大手ビールメーカーが復元したが、販売されるのは初めて。幸民が使ったと推測される日本酒の酵母を使い、ろ過や熱処理せずに仕上げる。色濃く、香りが豊かなビールでアルコールは4・5%。瓶の中でも熟成し、味の変化も楽しめるという。セピア色の幸民の肖像画をあしらえたラベルには、幸民がビールを醸造した年代「1853(嘉永6)年」も記した。330ミリリットル瓶(630円)では、ミニ解説の札もつく。小西新太郎社長は「幕末が注目を浴びる中、三田のPRにもなれば」と話している。
 6月5日に、開発責任者の辻巌・地ビール主任技師(51)が「幸民ビールの秘密を探る」と題して講演し、試飲も行う。希望者は住所、氏名、年齢、連絡先を記入し、三田市生涯学習課「幸民ビール」係にはがきかファクス(079・563・3611)で申し込む。定員130人で多数の場合は抽選。無料。問い合わせは同課(079・559・5144)。【粟飯原浩】
〔阪神版〕


文化芸能
映画「桜田門外ノ変」記念館、きょうから公開
 映画「桜田門外ノ変」の記念展示館が水戸市の千波湖畔に完成した。
 映画撮影の舞台裏を写真や映像で紹介するほか、幕末の水戸藩の歴史を解説するパネルなども展示、29日から一般公開が始まった。
 県や水戸市から財政支援を受け、市民有志でつくる「桜田門外ノ変」映画化支援の会を中心に企画した。写真パネルでは、主演の大沢たかおさんら俳優陣の撮影中の表情やリハーサルの様子などを紹介。桜田門外の変にかかわった人物の相関関係を幕府や朝廷、外国の動きなども絡めて紹介するパネルなども展示されている。
 映画は3月末に撮影が終了し、現在は編集作業が行われているという。この日は、映画の全国公開が10月16日に決まったことも発表された。佐藤純彌監督は「映画の長さは2時間15分前後。複雑な歴史の中で、個人をどう描くかという課題があったが、エンターテインメント性も考えて映画の編集を進めている。期待してほしい」と話した。
 入場料は隣接する映画のオープンセットも含め、中学生以上800円、小学生500円。


ブックレビュー
サンデーらいぶらりぃ:池内 紀・評『洋服・散髪・脱刀─服制の明治維新』『妖怪学講義』
◆衣服の下にのこした古いもの

◇『洋服・散髪・脱刀─服制の明治維新』刑部芳則・著(講談社選書メチエ/税込1575円)

◇『妖怪学講義』菊地章太・著(講談社/税込1575円)

 いまではもう信じられないことだが、ほんの百数十年前まで、日本人は髪をチョンマゲに結っていた。頭にトサカのようなものをのっけていた。歴史的にいうとチョンマゲ時代がうんと長く、散髪時代はごく短い。
 近代国家をめざした明治政府には、頭のトサカが我慢ならなかったのだろう。腰に差した刀はもとよりチョンマゲはダメ、着物は洋服と、強圧的なまでに告知した。新しい日本人像に、いで立ちすべてを含めて「服制」という言い方をした。法律や制度、仕組みとともに服制の明治維新があったわけだ。サンプルを示すのに天皇から始めたあたりが、維新をやってのけたツワ者たちの天皇観がよくわかる。たしかにひろく流布した明治天皇の姿は、散髪、洋服ないし軍服と革靴だった。マネキン人形役であって、おのずと軍人、官吏がこれに従う。外見の変革はお上のスタッフから始まった。明治八(1875)年の「地方官集合写真」には、二十人ばかりの全員が髪、ひげ、服、ズボン、靴、帽子、まるで鋳型にはめたソックリさんのように瓜二つ。一国のリーダーたちのいで立ちが短期間に、これほど激変したケースは、世界的にも珍しいのではあるまいか。
 西南戦争のとき、政府軍は軍服一色だったが、西郷軍は羽織袴、陣羽織、平服にヘコ帯、メリヤスの股引に黒足袋などとまちまちだった。いで立ちの点からも、近代戦の女神がどちらにほほえんだかいうまでもない。
 若い研究者が、おもわず膝を打ちたいような視点から歴史をひもといてくれる。官はやっきになって服制革命をすすめたが、民はすんなりとは動かなかった。現在でも私たちは洋服に下駄で歩きまわるし、畳に椅子を据えて平気である。外国人には異様な不調和と見えるかもしれないが、とびきりの生活力と融通性がつくり出した日本的スタイルブックというものであって、ここにその原型があったわけだ。
 菊地章太『妖怪学講義』は東洋大学の五つのキャンパスを結ぶテレビ中継による講義録。東洋大学の前身は明治の哲学者井上円了の創立した哲学館、そして井上円了は「妖怪博士」とよばれた人だ。コンピューター利用の電波の講義と古い世の妖怪が、こともなく握手するところが、いかにも現代である。井上円了が日本各地につたわる妖怪伝承を集めたのは、合理的な思考を説いて、妖怪にまつわる迷信、怨霊、呪い、因果、憑き物を撲滅するためだった。テレビ中継の当今とも通じるが、精力的に旅してまわって講演した。講義録には学生たちの感想や意見、また「もっと勉強しなさい!」のページがついているが、この点でも円了先生と軌を一にするのが愉快である。
 それにしても日本産妖怪たちの数の多さ、多士済々ぶりはどうだろう。実をいうとこのヘンテコな精霊たちは、いまなお日本人の胸の底に生きている。明治政府がやっきになって推しすすめても、民衆の服装にさして変化がなかったのは、衣服の下の心身ともに古いものを濃厚にのこしていたせいではなかろうか。

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いけうち・おさむ 1940年生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。近著訳書に『変身』(カフカ)、『森の紳士録』

<サンデー毎日 2010年5月9・16日号より>




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