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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
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 午前中は晴れていたので、ちょっと散歩しました。午後は薄ら寒いぐらいでしたね。

山形
旧藩士の志継ぎ130年ぶりに茶栽培 鶴岡・松ケ岡開墾場
 明治維新後に旧庄内藩士が切り開いた山形県鶴岡市羽黒の松ケ岡開墾場で、地元の農家が約130年ぶりに茶の栽培に挑んでいる。旧藩士たちの茶作りの挑戦は挫折したものの、地元には庄内地方で尊敬を集める西郷隆盛がつけた茶の名前が、今も残っている。農家は歴史が香る茶の生産を軌道に乗せ、新たな特産品にしようと意気込んでいる。
 栽培に取り組むのは、開墾場の山田鉄哉理事長(63)ら数戸の農家。埼玉県茶業研究所(狭山市)と同県の入間市博物館(入間市)の協力を得て先月中旬、同研究所から無償提供された狭山茶3品種の苗約600本を場内の畑に植えた。
 開墾場は刀をくわに持ち替えた旧庄内藩士約3000人が明治初期に切り開いた。面積は約300ヘクタールで、現在は地元農家約50戸が所有する。
 茶の栽培は1874年(明治7年)に開始。維新後も藩主・酒井家の処遇を気に掛けていた西郷隆盛は翌年、旧藩士を励まそうと、開墾場の茶に「林月」「白露」など六つの名を贈った。西郷直筆のこれらの名前の掛け軸は今も、場内の開墾記念館に展示されている。
 当時は茶葉の品質が上がらず、加工技術も未熟だったことから、栽培は数年で終わり、これまで「名前はあっても実物の茶がない」(山田理事長)という状態が続いていた。
 栽培に協力する入間市博物館によると、一定以上の規模で二番茶まで摘み取っている商業用の茶産地は新潟県村上市が日本海側の北限とされる。
 山田理事長は「栽培に成功すれば、日本海側で『最北の茶産地』になる可能性がある。商業ベースに乗るまで3~4年はかかると思うが、旧藩士たちの夢を実現できるよう、関係機関の指導を仰ぎながら頑張りたい」と話している。


群馬
小栗上野介で町おこし 高崎・倉渕
 徳川幕府の使節団がアメリカを初めて訪問して今年は150周年。その一員だった小栗上野介を見直し、地域おこしの核にしようとする動きが、小栗が最期を遂げた高崎市倉渕町で高まっている。
 幕末、監察として訪問団に加わった小栗はアメリカで最新鋭の工場を見学。工業力の重要性を痛感し、帰国後、横須賀造船所の建設を幕府に提言した。また、株式会社による資本の集中と事業化にも関心を示し、日本最初の株式会社とされる「兵庫商社」の設立に尽力した。
 23日に倉渕町で「小栗まつり」が開かれ、倉渕中央小学校で記念シンポジウムが催される。元大正大学教授の鈴木健次さんが、遣米使節団が日本の近代化に果たした役割について講演。著作で小栗を紹介してきた作家の鳴海風さんらを交えたパネル討論で、「サムライが見たアメリカと世界、そして日本」を語り合う。講演、パネル討論とも定員200人で、参加は当日受け付ける。
 小栗まつりは、地元有志でつくる小栗上野介顕彰会が毎年開いている。小栗の墓がある同町権田の東善寺で墓前祭を開くほか、倉渕中央小で生涯を紹介するパネル展示などがある。
 また、高崎市は、倉渕支所と隣接する倉渕公民館を改修し、道の駅「小栗の里」として整備する。行政部門を2階に集め、1階に小栗の功績を紹介する資料やパネルを設置する。「小栗の里」の開設で、小栗と倉渕のかかわりをより広く知ってもらう場にしたいという。2013年度の開館を目指している。
 東善寺の村上泰賢住職(68)は「遣米使節150周年では勝海舟が乗った咸臨丸の太平洋横断に目が向きがちだが、小栗ら本来の使節団の功績を評価してもらう機会にしたい」と話している。
 小栗まつりの問い合わせは倉渕支所地域振興課(027・378・3111)へ。


東京
勝海舟邸跡地に「赤坂酒場ながや」-文明開化テーマにメニュー提供 /東京
 江戸時代末期から明治時代に活躍した政治家・勝海舟邸跡地に4月23日、居酒屋「赤坂酒場ながや」(港区赤坂6、TEL 03-3584-7507)がオープンした。運営はバリュ エージェント(港区)。(赤坂経済新聞)
 現在放送中のNHK大河ドラマ「龍馬伝」で勝海舟役の武田鉄矢さんが登場するようになり、同店も次第に注目を集めるようになった。
 店舗面積は約8坪。座数はカウンター5席、テーブル6席の計11席。6人からの貸し切りも可能。「仕事の打ち合わせやプロジェクトの打ち上げなどに使って使ってほしい。貸しスペースと飲食がコラボレーションしたような空間」と同社の小林英里さん。「かつては、勝海舟をはじめ日本の政治・経済を動かしてきた人が出入りしていた場所。ただ飲みにきていただくだけでなく、ここから仕事が生まれたり、人がつながったりするコミュニティーのような場所になっていけば」とも。
 メニューは、「豚塩ねぎの固焼きそば」(1,200円)をはじめ、「豆もやしと豚のシャキッと甘味噌」(1,000円)、「ポテトサラダ」(400円)などをそろえる。幕末をテーマにした九州の焼酎は、「竜馬の海援隊」「竜馬」(以上600円)など8種類を用意。今後は、農家とのつながりを生かし、料理研究家とのタッグを組むなどして季節限定メニューを打ちだすことも予定する。勝海舟をキーワードに明治にはやった食材などを取り入れ、和洋折衷のメニューを提供していく。
 営業時間は18時~23時30分。土曜・日曜・祝日定休。


神奈川
咸臨丸 懸け橋 150年越しの面会 勝海舟の玄孫 鎌倉の高山さん 
 幕末に太平洋を横断した咸臨丸(かんりんまる)の艦長・勝海舟の玄孫(やしゃご)でガラス工芸作家の高山みな子さん(47)=鎌倉市材木座四=が二十九日、静岡県富士宮市を訪れる。勝の依頼に応えて航海費用の一部を援助した同市の豪商の子孫と面会、当時の協力への感謝を伝える。咸臨丸の出港から百五十年。かつて大海原を越える夢を追った“同志”の末孫の間に、新たな交流が生まれる。(林啓太)
 高山さんが面会するのは富士宮市の豪商・池谷家の十二代目当主邦之さん(83)。咸臨丸の渡海を支援した八代目の七郎平の子孫。
 乗組員の子孫らでつくる「咸臨丸子孫の会」(小林賢吾会長)の関係者によると、池谷家がある同市の旧大宮町地区は、伊豆の韮山代官所が管轄する幕府の直轄地だった。七郎平は地場産の茶やたばこを江戸に輸送、販売する事業を手掛ける一方、代官所から同町の名主を任され、地元の行政を担っていた。
 勝は、そんな七郎平に渡航費の援助を依頼。太平洋の海原を駆けて米国を目指す勝の意気に感じ、七郎平は膨大な費用の一部を用立てた。勝がどのような経緯で七郎平と接触したかは不明だが、双方と面識があった韮山代官が仲介した可能性が高いという。
 勝は帰国後、部下を富士宮に派遣して四カ月間余りの航海や滞米の体験を報告。その内容を七郎平が書き留めた冊子「亜米利加行記」は、咸臨丸の渡航の様子を伝える重要な史料として幕末史研究者が注目している。
 明治維新後も勝と池谷家は親密に交流。勝が死去した際には、同家が施主となり地元の寺で法要まで営んだ。が、その後は勝と池谷家の子孫同士のつながりは、一世紀にわたり絶えていた。
 そこへ今回、富士宮市の市民団体「富士宮人づくりの会」が、市民と咸臨丸子孫の会の会員との交流会を企画。両会の会員の尾駒真理さん(57)=富士宮市小泉=が高山さんと池谷さんに参加を呼びかけ、対面が実現する運びとなった。
 高山さんは「百五十年前の渡航への援助に、あらためて池谷家に感謝を伝えたい」、池谷さんは「勝さんのご子孫と貴重なお話ができるのはなにより」と、それぞれ“再会”に期待を寄せている。

 伊豆の韮山代官所が管轄する幕府の直轄地の名主が勝海舟の渡航費用を出したというのは興味深いです。
 「勝がどのような経緯で七郎平と接触したかは不明だが、双方と面識があった韮山代官が仲介した可能性が高い」ということは……坦庵公こと江川英龍は咸臨丸の渡航より5年前に亡くなっているので、坦庵公の片腕で英敏を補佐した柏木忠俊が実質的に仲介していた可能性もありますね。

静岡
ブームを反映「はやぶさ」「咸臨丸」登場、静岡の模型ショー
 国内の模型メーカーがプラモデルや鉄道模型の新製品などを展示する「静岡ホビーショー」(静岡市・ツインメッセ静岡)が13日、業者や報道向けに公開された。今年、発売30周年を迎える「ガンプラ」など人気商品をはじめ、6月に帰還が予定されている小惑星探査機「はやぶさ」や坂本龍馬と関わりのあった勝海舟や福沢諭吉が乗った幕末の軍艦「咸臨(かんりん)丸」など、昨今の人気にあやかった模型も展示された。(アサヒ・コム編集部)
 「アポロ宇宙船」や「スペースシャトル」など宇宙関連の模型が展示される中、来場者の注目を浴びていたのが小惑星探査機「はやぶさ」のプラモデル。さまざまなトラブルに遭いながらも6月13日、7年ぶりに地球に帰ってくると話題の衛星だ。人工衛星のモデル化は珍しく、大きく開いた太陽電池パネルやパラボラアンテナなどが再現されている。青島文化教材社製で、帰還前の6月上旬の発売予定(税込み2100円)。
 木製模型の製造、販売をするウッディージョー(静岡市駿河区)が展示した「咸臨(かんりん)丸」は、木の部品を組み合わせて完成させる模型。帆を取り付けた帆走状態と帆を取り外して蒸気機関で航行する状態の2モデルがある。完成時の長さは約82センチと大きく、帆走時と非帆走時で煙突の形状やスクリューの位置の違いがわかる細かい作り。
 「部品は精度の高いレーザーで加工、説明書もカラーにした。レーザー加工以前のものとは比べものにならないくらい組み立てやすい」と、同社荒田茂部長は話す。帆付きモデルが3万9900円(税込み、発売日未定)、帆なしモデルが3万7800円(同、発売中)。
 バンダイの展示ブースでは、アニメ「機動戦士ガンダム」に登場する人気ロボットのプラモデル「ガンプラ」が発売30年を迎えるにあたり、80年7月に発売された「ガンプラ第1号」をはじめ、歴代のガンプラがずらりと並べられた。また、7月24日から開催される「模型の世界首都 静岡ホビーフェア」会場内の東静岡広場(静岡市葵区)に約18メートルの実物大ガンダムが設置されるのに先立ち、風景模型(ジオラマ)が展示された。昨年夏、東京・お台場をにぎわせたガンダムが、右手にビームサーベルを持って再登場する様子が表現されている。
 15、16日の一般公開日には、プラモデルやラジコンなども販売される。包装紙に模型などがあしらわれた「安倍川もち」や静岡模型教材協同組合のロゴが描かれたピンバッジなど、限定商品も販売される。

   ◇

◆第49回静岡ホビーショー(静岡模型教材協同組合主催)

◆日程(一般公開日)
2010年5月15日 午前9時~午後5時
2010年5月16日 午前9時~午後4時

◆会場
ツインメッセ静岡(静岡市駿河区曲金 3―1―10)
※JR静岡駅南口、およびJR東静岡駅南口から無料送迎バスあり

◆公式ホームページ
http://www.hobby-shizuoka.com/


【見に行く!】下田「黒船祭」 今年は龍馬も盛り上げ
 下田が幕末に染まる-。静岡県下田市の中心市街地で14日、「第71回黒船祭」が始まる。今回も参加者が幕末の衣装に身を包んでのパレードや了仙寺(同市七軒町)の境内で日米和親を約した下田条約調印の再現劇など内容は盛りだくさん。今年は、下田がNHK大河ドラマ「龍馬伝」の撮影地にもなり、幕末の志士・坂本龍馬が脱藩を許された地でもあることから「下田龍馬くんコンテスト」も開かれ、祭りに花を添える。
 黒船祭は昭和9年から戦時中の一時期を除き、下田を代表するイベントとして県内外から人気を博してきた。期間中は、市内の会場で、誰もが映画会社の着付け師に町娘や悪代官、米軍人に変装させてもらえるため、町中が幕末に様変わりする。一番の目玉となるパレードは、米海軍や海上自衛隊の音楽隊の演奏に合わせカラーガード隊など計486人が市内を練り歩く。
 「下田龍馬くんコンテスト」は、同市四丁目の下田市民文化会館で16日開かれる。自称16~33歳なら誰もが参加でき、龍馬へのなりきり度を競う。同市の龍馬ファンらでつくる「伊豆龍馬会」のメンバーが審査員を務める。市観光協会は「初めての試みなので、今後の祭りの目玉になるよう盛り上げたい」と意気込んでいる。
 一方、下田港には海自護衛艦「しらゆき」と米海軍のミサイル駆逐艦「カーティス・ウィルバー」が来港。同市三丁目の志太ケ浦遊歩道から両艦の雄姿が眺められる。
 14~16日。記念式典は15日10時、パレードは15日11時半と16日11時から。【問】下田市観光交流課(電)0558・22・3913。


石川
石川県でブームを巻き起こした“会いにいける”イケメン集団「HIROZ」が、全国制覇に向け新メンバーを募集中
 石川県の『日本元気劇場』でブームを巻き起こした、イケメン30人の“会いにいける”エンターテインメント集団「HIROZ」が、2010年全国展開に向けて本格始動に乗り出す。本拠地を置く東京での活動の拡大に伴い、新メンバーの募集をスタートする。
 09年春に始動したイケメンパフォーマンス集団「HIROZ」。芝居をベースに、ダンス・アクション・殺陣・歌を織り交ぜた“新しい形の大衆娯楽”で、幅広い年代の支持を獲得。「若いイケメン集団が夢に人生を懸けて一生懸命に演じ、お客様に忘れかけていた情熱を思い出していただく」というテーマの下、幕末や戦国を舞台にしたミュージカルドラマや、ダンスユニット、音楽ユニットによるライブを30分に凝縮して上演し人気を博している。
 昨年7月の石川県・日本元気劇場オープンとともに初公演。北陸を中心に着実にファンを拡大し、TVCM、雑誌、映画出演のほかCD、DVDなどもリリース。3月には赤坂BLITZで初の東京公演を行い、石川県からも多数のファンが弾丸バスツアーで公演に押し寄せるほどの熱狂を見せた。
 4月からは東京・大江戸温泉での公演もスタート「全国制覇」に向けて活動を拡大していくという。 HIROZの団長・松岡泰之は、「世に出たい! というそれぞれの野望を持って集まったHIROZ。芝居、アクション、ダンス、歌など様々なステージを繰り広げる新しいエンターテインメント集団です。結成、拡大を遂げた09年に続き、10年はいよいよ全国制覇に乗り出します! 各地にある拠点を充実させつつ、本拠地を置く東京での活動を拡大。テレビ、映画、CMなどの映像メディアにも進出し、一気にスターダムを目指します」と抱負を語る。
 そして現在、このHIROZの新メンバーを募集中。年齢不問で男子をオーディションする。「新しい時代はいつも野望を持った『素人』が作るもの。芸能界を目指す強い意思があれば、経験は一切問いません。現メンバーの夢は俳優、モデル、歌手など本当に様々。そんなメンバーが1つとなった『HIROZ』にあなたの夢を乗せ、ともに芸能界を目指しましょう。お会いできるのを楽しみにしています」とメッセージを送る。
 応募の要項は、オーディション情報誌『月刊デ☆ビュー』の公式サイト『WEBデビュー』、携帯サイト『デビューしようよ』に掲載中。締め切りは6月15日まで。

■「HIROZ」新メンバー募集
http://www.deview.co.jp/ds/search.html?cmd=view&id=8187&


兵庫
上野彦馬賞作品展:あすから 作品の展示作業着々--尼崎 /兵庫
 幕末から明治期にかけて活躍した長崎の写真家、上野彦馬(1838~1904)にちなみ、プロ・アマ問わず若手写真家の発掘を目指す「第10回上野彦馬賞九州産業大学フォトコンテスト受賞作品展」が15日から、尼崎市昭和通2の市総合文化センターで始まる。会場では作品の展示作業が進められている。
 同センターと毎日新聞社などが主催。一般部門(39歳以下)と高校生・中学生部門があり、会場では計3310点の中から入賞した106点を展示する。
 一般部門の最高賞「上野彦馬賞」は、スペイン・バルセロナ在住の森本徹さんの「コソボ-虐殺の記憶」(5枚組)。白黒写真で家族を虐殺された人の表情をとらえ、想像力をかき立てられる作品。高校生・中学生部門の最高賞「ジュニア大賞」には、筑陽学園高校(福岡県)の島ノ江理沙さんの「はぐれんよ~に」が選ばれた。
 同時開催の特別企画展「上野彦馬と内田九一の写真でめぐる幕末明治の日本」では、上野が坂本龍馬ら幕末の志士を撮影した写真や、同時期に活躍した写真家の内田による、明治天皇の写真など約150点が展示される。
 6月6日まで。入場料は一般500円、大学・高校生400円、中学生以下無料。火曜休館。問い合わせは、市総合文化センター(06・6487・0806)。【大沢瑞季】


鳥取
日々彩彩:仁風閣・宝隆院庭園 /鳥取
 仁風閣は当初、「扇邸」とも呼ばれた。十一代藩主池田慶栄の正室宝隆院が住んでいた「扇御殿」の跡地に建てられたためだ。慶栄は夭折し、若くして独り身に戻った宝隆院を慰めるため、十二代慶徳が1863(文久3)年に造らせた庭がそのまま残されている。久松山を背景とし、鶴の形をした池に亀島が浮かぶ。江戸末期の庭園と明治期の洋館に挟まれた芝生広場には、白い椅子と卓が置いてある。座って見上げると鳥取城の石垣。日本中が沸騰した維新から明治にかけてを空想するのにこの静かな空間はぴったりだ。【大川泰弘】


高知
高知・龍馬ろまん社中、入館者が20万人を突破
 今年1月に開幕した「土佐・龍馬であい博」のメーン会場、JR高知駅前の「高知・龍馬ろまん社中」の入館者が5日、20万人を突破した。当初、8月に20万人突破を見込んでいたが、入館者は順調に増加。想定より約3カ月早い、開幕から110日目での達成となった。
 20万人目の来館者となったのは、岡山県から家族で訪れた佐藤泰容さん一家。尾崎正直高知県知事から認定証と県の特産品などの記念品が贈られた。
 5日時点でのサテライト会場含む4会場の入館者数は以下の通り(カッコ内はゴールデンウイーク期間中の入館者数)。
 「高知・龍馬ろまん社中」20万2645人(2万4243人)▽「安芸・岩崎弥太郎こころざし社中」4万873人(6810人)▽「土佐清水・ジョン万次郎くろしお社中」2万5828人(6429人)▽「ゆすはら・維新の道社中」2万9443人(8997人)。
 来年1月10日の閉館までに、入場者目標を高知40万人、安芸、梼原10万人、土佐清水5万人に設定している。

高知県内の観光施設 入場者数が過去最高
 高知県観光コンベンション協会によると、ゴールデンウイーク期間中の県内主要観光施設(28施設)の入場者が過去最高の25万8366人を記録した。主要28施設のうちで、龍馬関連で大きく来場者数を伸ばしたのは、「龍馬の生まれたまち記念館」で、前年同期比371%、「中岡慎太郎館」は同332%、「高知県立坂本龍馬記念館」は同276%など。主要観光施設に含まれていない「岩崎弥太郎生家」は、1万7076人で、同1952%など、大河ドラマ「龍馬伝」のブームを印象づけた。
 5月2、3日では、県内全体の宿泊施設が満室状態となり、桂浜などで車中泊をする観光客もいた。また、高速道路のETC割引の影響で、当初から車中泊での予定で来県した観光客でサービスエリアも混雑した。


福岡
北九州市出身の作家・秋山さん 「雨に添う鬼 武市と以蔵」出版 師弟間の憎悪 リアルに
 北九州市門司区出身の作家秋山香乃さん(42)=静岡県沼津市=が、幕末の土佐勤王党を率いた武市半平太と、半平太に師事し“人斬(き)り以蔵”と恐れられた岡田以蔵を描いた時代小説「雨に添う鬼 武市と以蔵」を講談社から出版した。尊王攘夷(じょうい)を目指す半平太と以蔵の師弟愛が政敵暗殺を続けた後、破局へと向かっていく歴史ドラマ。人間の憎悪の心理がリアルに描き出された作品だ。
 秋山さんは、中学時代に演劇部でシナリオを書き、中間高校時代に小説を手掛けた。活水女子短大を卒業後は歴史サークルを主宰し2002年、「歳三往(としぞうゆ)きてまた」で作家デビュー。高杉晋作を描いた「晋作蒼(あお)き烈日(れつじつ)」など、これまで主に時代小説を手掛けてきた。
 今回の作品は、以蔵が勤王のために突き進む半平太に認められたい一心から、「天誅(てんちゅう)」として次々と暗殺を続けるところから物語が佳境に入る。最後は「半平太に見捨てられた」と思い込み半平太に不利な自白へと追い込まれて…、というストーリー。
 激動の幕末。「身の置き場のない時代」を迎えた以蔵の不安心理や、半平太が獄舎にいる以蔵の口封じのため毒薬を飲ませようとするときの動揺や憎悪の描写はリアルだ。秋山さんは「その役になりきって、演じている気持ちで書き上げました」と話す。演劇経験が生きた作品でもある。
 「悲しい以蔵の人生を描きたかった。20年前から書きたい、と考えて獄中の記録などを調べていたが、出版社から“マイナーな人物”と言われて長い間、本にするまでいかなかったのでうれしい」と秋山さん。NHKの大河ドラマ「龍馬伝」などで坂本竜馬らが注目されたことも追い風になったようだ。
 夫で、時代小説「口入屋(くちいれや)用心棒」シリーズが百万部を突破した作家の鈴木英治さん(49)は「純粋で鮮烈な二人。なのに悲劇。武市と以蔵を書いた話はいくつかあるが、だれも書かなかった武市像。納得できる仕上がり」と評している。
 「雨に添う鬼‐」は286ページ、1575円。


大分
日田市咸宜園教育研究センター:今秋開館 資料収集急ピッチ /大分
◇広瀬淡窓や咸宜園研究 「門下生の子孫集合!」企画も
 明治維新を彩る多くの英傑を育てた江戸後期の儒学者、広瀬淡窓(1782~1856)や私塾・咸宜園(国指定史跡)調査研究の“メッカ”となる日田市咸宜園教育研究センター=日田市淡窓2=が完成し、今秋開館に向け資料収集が本格化した。一方、命日(11月1日)に淡窓をしのぶ「淡窓祭」のころ、全国5000人以上と言われる門下生(塾生)の子孫に呼びかけ、「平成の咸宜園」開催を企画している。【楢原義則】
 咸宜園敷地内にできたセンターは総事業費1億8300万円。クラシックな木造平屋(392平方メートル)で展示室、研究室、研修室、収蔵庫など。1890年建築の土蔵造り書蔵庫もすぐ横に移設した。市制施行70周年記念事業として、9月末か10月初めに開館予定。
 淡窓や咸宜園の思想や学問、事跡を調査研究し公開、江戸後期最大の私塾の姿を再現する。機運が盛り上がる弘道館(水戸市)、足利学校(栃木県足利市)、閑谷学校(岡山県備前市)と連携した世界遺産(近世日本の学問・教育資産群)登録運動にも、大きな力を発揮しそうだ。
 現在、散在資料の収集が急ピッチで進む。和本や掛け軸など淡窓図書館の約550点、土蔵の約100点、故・田中晃氏ら民間研究家の数千点などを運び込み、整理分類中。「市民にも提供をお願いし、資料や書画類が一目で分かるシステムを構築したい」という。
 一方、咸宜園は淡窓が1817年に開き、没後の97年に閉塾した。塾生は全国68カ国のうち隠岐を除く67カ国、5000人以上で、子孫のほか、淡窓が交遊した頼山陽や田能村竹田らの子孫にも「全員集合!」を呼びかける方針だ。
 「平成の咸宜園」は20年前の90年に下敷きがある。民間の地域活性化懇話会(当時)の赤尾重信氏は「91年の高速道開通をにらみ、淡窓や咸宜園をアピールしようと企画した。全国から子孫約200人が集まり、シンポジウムの後、平成咸宜園推進協を結成。資金難から3年間で終わった」と振り返る。「当時の子孫リストが残っており、市に協力したい」と話している。



長崎
長崎銘菓クルス【珈琲】 小浜食糧(長崎)
 クルス(CRUZ、ポルトガル語で十字架の意味)は「異国情緒豊かな長崎の味を」と生まれた焼き菓子で、発売以来45年のロングセラー。生地にホワイトチョコが挟んである。クルス【珈琲(コーヒー)】は昨年12月発売の新製品。幕末期に長崎で飲まれていたコーヒーを再現した「龍馬が愛した珈琲」を生地に練り込み、珈琲チョコをサンドし、さらにおいしく仕上げた。
 今年1月の長崎県特産品新作展龍馬部門(特設)で優秀賞を受賞。今や“元祖クルス”をしのぐ人気を得ている。6枚入り315円、15枚入り630円。
 雲仙市小浜町北本町14の15(電)0957・75・0115

■ ひとこと
 パリッ、サックリ。こんがりしたコーヒーの苦味とチョコの甘味がマッチング。 (S)


鹿児島
鹿児島県が世界遺産候補を調査へ 17日から紡績所跡など4カ所
 鹿児島県は17日から、鹿児島紡績所跡など鹿児島市にある幕末~明治期の史跡4カ所を発掘調査する。「九州・山口の近代化産業遺産群」の世界文化遺産登録を目指し、県内の新たな資産候補を探る。
 「近代化産業遺産群」世界遺産登録推進事業の一環。仙巌園前の紡績所跡(吉野町、17日~7月28日)のほか祇園之洲砲台跡(浜町、9~11月)、天保山砲台跡(天保山町、来年1~3月)と、鹿児島市が調査する寺山炭窯跡(吉野町、8~9月)の4カ所。
 同遺産群はユネスコの世界遺産暫定リストに記載。今回の4カ所は専門家委員会が「詳細な調査が必要」と指摘、重要な発掘物が見つかれば、3件ある県内の構成資産に追加する可能性があるという。


文化芸能
新選早乙女太一「これからは男役を柱に」
 「流し目王子」と呼ばれる天才女形役者の早乙女太一(18)が本格的な男役に挑戦する。テレビゲームが原作の舞台「薄桜鬼(はくおうき)(仮題)」(10月1日開幕、天王洲銀河劇場)で、主演の新選組の土方歳三を演じることが13日、分かった。また、同舞台では、ロックバンドORANGE RANGEのボーカルRYO(24)が俳優デビューする。
 大衆演劇で9歳から女形を演じてきた早乙女が、今度は新選組の中でも“鬼の副長”と異名を取った土方を演じる。「僕ならば、てっきり女性説もある沖田総司役だと思っていました。男っぽい土方役に驚きましたが、うれしいです」。
 テレビゲーム原作の舞台は、既存のゲームファンへの集客力があるため、無名の新人俳優を抜てきすることが多い。しかし、西宮貴子プロデューサーは「優れた原作は、優秀な俳優で舞台を作りたい」と、「薄桜鬼」の主演を探していた。09年の舞台「MISSING BOYs」で、早乙女が尾崎豊をモチーフとしたカリスマロック歌手を演じた姿に一目ぼれ。「声は優しいけど、芯の強さを感じて、男っぽさやセクシーさが必要な土方にピッタリでした」。舞台化の構想を練り、4月にオファーした。
 早乙女にとっても、渡りに船の仕事だ。「皆さんには女形として知ってもらっていますが、これからは男役を柱にして俳優活動していきたいと思っていたところでした」。身長も173センチに伸び、筋肉質な体つきの素顔は、むしろ男っ気が漂う。共演者も、黒川智花(20)や木村了(21)と、テレビや映画で活躍中の同世代。「そういう人たちと共演するのは、ほとんど初めて。今後はテレビや映画もやりたいので楽しみです」。役者人生の分岐点になりそうだ。

 舞台版『薄桜鬼』、早乙女太一さんの土方歳三ですか……流し目でオナゴを落としまくるトシさんを見てみたいです(^^)。

草刈民代が再登場 大河ドラマ「龍馬伝」 「寺田屋」の女将役、6月13日から
 幕末の志士、坂本龍馬の波瀾(はらん)万丈の一生を描くNHKの大河ドラマ「龍馬伝」(日曜午後8時)に、元バレリーナで女優の草刈民代が再登場する。京都・伏見の旅館「寺田屋」の女将、お登勢役で、すでに龍馬の生母で病没した幸を演じており、一人二役となる。
 今月6日、東京・渋谷のNHK放送センターで開かれた記者会見に出席した草刈は、お登勢について「世話好きで、志のある男の人たちの気持ちが分かり、協力するという、器の大きな女性。これはやらねばならぬと思って演じています」と張り切って役に挑んでいる。
 草刈は4月にヌード写真集を発売して話題を呼んだが、「ヌード写真集は多くの人にとって予期せぬことだったと思います。写真集を作ったのは発売のもっと前のことで、演技が発売の前後で変わることはありません」と笑顔で答えた。
 草刈は昨年春にバレリーナを引退。女優として新たな一歩を踏み出しており、「龍馬伝」が初めてのテレビドラマ出演作となる。
 鈴木圭チーフ・プロデューサーは、草刈の起用の理由について「京都での龍馬の母親のイメージ。骨っぽく、幕末のしんの通った女性としてピッタリ」と説明した。
 草刈が演じるお登勢は、6月13日放送分から登場する。(村上智博)





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