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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
北海道
土方役の夫×新選組の妻 函館のコンテスト、東京の杉田さんV
【函館】箱館戦争で旧幕府軍に参加して戦死した新選組副長、土方歳三を演じる「土方歳三コンテスト全国大会」が20日、五稜郭タワー(函館市五稜郭町)で開かれた。函館をはじめ東京や名古屋から18~50歳の男女16人が出場し、昨年3位だった東京都三鷹市の自営業杉田晴信さん(29)が優勝した。

 コンテストは30回目で、20日開幕した箱館五稜郭祭の名物イベント。

 優勝した杉田さんは、新選組隊士に扮(ふん)した妻と迫真の殺陣を披露。「土方の部下を思う強い気持ちを表現した。妻と練習を積んだ結果が出てよかった」と笑顔で話した。
“鬼の副長”土方熱演、函館 戊辰戦争舞台の五稜郭
 北海道函館市で20日、戊辰戦争最後の舞台となった歴史を伝える「箱館五稜郭祭」が始まった。新選組の“鬼の副長”とうたわれ、戦死した土方歳三になりきって寸劇を演じる恒例のコンテストも開かれ、30回目の今年は東京・浅草で観光用人力車を引く杉田晴信さん(29)が優勝した。

 寸劇は、土方が故郷の東京・日野への手紙を仲間に託した後、新政府軍に包囲され、銃弾に倒れる設定。戦いの前に仲間がおでんを差し入れたり、死んだはずの新選組局長近藤勇が登場したりするユニークな演出もあり、会場は拍手と笑いに包まれた。

 コンテストには北海道や東京都日野市などから男女16人が参加した。

迫真の戦闘再現に声援 函館「五稜郭祭」最終日も盛況
 箱館戦争や五稜郭の歴史を伝える「第48回箱館五稜郭祭」(同祭協賛会主催)は21日、最終日を迎え、メインイベントの「維新行列」や吹奏楽パレードが行われた。

 吹奏楽パレード(同祭実行委、北海道新聞函館支社主催)には計約500人が参加。函館地区吹奏楽連盟に所属する市内の中高校生ら約320人などが、息の合った演奏で盛り上げた。

 維新行列では、市民ら約500人が旧幕府軍と新政府軍の人物などに扮(ふん)して、中島町から五稜郭公園まで約2キロを歩いた。本町での戦闘パフォーマンスでは、箱館戦争の様子を寸劇と殺陣で再現した。

福島
会津と越後の『絆』...北越戦争の砲弾 河井継之助記念館に寄託へ
 会津などが戦場になった戊辰戦争から来年で150年になるのを前に県内でも歴史を見直す動きが広がっている。須賀川市の歴史研究家松宮輝明さん(77)は所蔵する、戊辰戦争の局地戦の一つ「北越戦争」の際に使われた大砲の砲弾を新潟県長岡市の河井継之助記念館に寄託することを決めた。松宮さんは「戊辰戦争の節目に歴史を振り返るきっかけとしてもらえれば」と話している。

 松宮さんは会津藩や長岡藩とつながりがあったとされる松宮家の子孫。松宮さんによると、松宮家は北越戦争当時、越後・観音寺村(現在の新潟県弥彦村)に屋敷を構え、長岡藩と連携し、会津に向かって進攻する新政府軍を迎え撃つ役割を担ったという。

 同記念館に寄託するのは、松宮家が攻勢の新政府軍に押され、焼き払われた屋敷から見つかったとされる重さ約4.3キロの金属製の砲弾で、代々保管してきたものという。太平洋戦争の際にも松宮さんの祖母が国の金属供出に提供せず守り通したという。

 松宮家には砲弾に加え、会津藩主松平容保から贈られた、江戸時代の刀工会津兼定の造った刀も残っている。兼定は容保が新選組の土方歳三に贈った刀も造った名工とされる。刀の銘には刀工の名前のほか、当時の松宮家の当主・松宮直秀の名前も刻まれ、会津藩との関わりを示しているという。

 松宮さんは「守り続けてきた砲弾や刀は松宮家が戊辰戦争で長岡藩や会津藩とつながっていた証し。砲弾が展示されて脚光を浴び、多くの皆さんに見てもらうことで、賊軍の汚名を着せられたまま死んでいった先祖も喜んでくれるのでは」と展示開始を心待ちにしている。

「錦の御旗」霊山神社に 戊辰戦争で使用 岩倉具視 奉納か
 幕末の戊辰戦争で新政府軍が使った「錦の御旗(みはた)」二旗が伊達市霊山町の霊山神社に保存されている。
 錦の御旗は錦旗(きんき)とも呼ばれ、天皇を主君とする「官軍」であることを示す。長さは3.6メートル、横幅は60センチ。全体に草花の模様が描かれ、上部には天皇を示す「菊の御紋」が記されている。
 霊山神社によると、2つの錦旗は討幕派の公家として新政府の中枢を担った岩倉具視が奉納したという。岩倉具視の次男具定、三男具経が戊辰戦争時に掲げたと伝えられている。これまで神社の宝物として奉納文とともに保管していた。
 霊山神社は南北朝時代に霊山に陸奥国府を置いた武将、北畠顕家らをまつって明治14(1881)年に創建された。錦旗の奉納文は岩倉具視の名前で神社創建と同年に記されており、岩倉家と北畠家にゆかりがあることが示されている。足立正之宮司(71)は「北畠と岩倉の両家は村上源氏の流れを引く」と話す。
 佐土原藩(現宮崎市)に伝わる錦旗を収蔵している宮崎県総合博物館学芸課の佐藤省吾主査(47)は「全国的にも錦旗の現存数は数本程度。もし本物ならば、激戦だった戊辰戦争を研究する上で大変貴重な資料となる」との認識を示す。
 平成30年に北畠顕家生誕700年を迎える。伊達市は北畠顕家に関する展示会を企画中で、市教委の今野賀章文化財係長は「歴史を知ってもらうためにも今後、錦旗を展示する機会を設けたい」としている。

兵庫
日本の産業革命に尽力 大鳥圭介の功績を冊子に
兵庫県の上郡町郷土資料館(同町上郡)は、幕末から明治にかけて活躍した同町出身の大鳥圭介(1832~1911年)が、日本の産業革命に与えた影響をまとめた冊子を発行した。明治政府に登用され英国、米国で重工業を視察した後、日本の近代化を進め、人材育成に尽力した足跡を紹介。世界文化遺産にも登録された産業革命遺産群との関わりも記した。(敏蔭潤子)

 昨年11月に町内であったシンポジウム「日本の産業革命遺産と大鳥圭介」の内容を詳述。大鳥を研究する資源工学技術士の中川由香さん=東京都=らが英米視察の成果を語った。

 大鳥は、現在の上郡町岩木地区で生まれ、医学や蘭学を学んだ。幕臣として戦った戊辰戦争で敗れるが、明治政府に登用される。

 視察では、石油精製所や炭坑など100カ所以上の工場を見学。帰国後に炭鉱の掘削に必要な技術や道具、方法をまとめた「石炭編」、石油の掘削や精製方法を記した「山油編」などを発行した。

 東京大工学部の前身、工部大学校の校長に就任し、近代化を担う技術者を育成。八幡製鉄所で初代技術部長を務めた小花冬吉、琵琶湖疏水の開発を計画した田辺朔郎、東京駅や日本銀行本店を設計した辰野金吾らを輩出した。長崎造船局などの官営工場の設立に関わった。

 登録された世界文化遺産には、官営八幡製鉄所や三菱長崎造船所など8県の23件がある。冊子では、大鳥が育てた技術者や設立した官営工場、海外から持ち帰ったエネルギーに関する知識などが、これらの遺産と深く関わりがあることも説明した。

 A4判45ページ。シンポジウムの資料集付きで500円。同館TEL0791・52・3737


高知
映画化決定の「サムライせんせい」が高知幕末展とコラボ!等身大パネルも登場
 高知県立歴史民俗資料館では、「志士 幕末を駆ける―半平太らの遺したもの―」展が5月27日(土)から7月2日(日)まで開催される。この展覧会と漫画「サムライせんせい」のコラボレーションが決定した。
「志士 幕末を駆ける」展は、明治維新を見ることなく散っていった土佐藩郷士・武市半平太ら土佐勤王党の主要メンバーを取り上げ、様々な遺品からその実像に迫る内容。黒江S介の漫画「サムライせんせい」は、その武市半平太が平成の世にタイムスリップし、見慣れぬ文明に右往左往しながらも塾講師として活躍するという内容のコメディだ。2015年にはドラマ化され、市原隼人主演での映画化も決定し話題を呼んでいる。このコラボでは、作者の黒江S介による描き下ろし告知ビジュアルや、「サムライせんせい」等身大パネルが展示される。また、「サムライせんせい」スタンプラリーも開催される。

コラム
松平定知氏「日本の礎を築いたのは明治政府でなく徳川幕府」
【今回取り上げる書籍】『明治維新という過ち【改訂増補版】 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト』/原田伊織・著/毎日ワンズ/本体1500円+税

【著者プロフィール】原田伊織(はらだ・いおり):1946年京都府生まれ。大阪外国語大学卒業。作家、クリエイティブディレクター。著書に『官賊と幕臣たち』(毎日ワンズ)、『三流の維新一流の江戸』(ダイヤモンド社)、『大西郷という虚像』(悟空出版)など。

 来年、明治維新150年を迎えるにあたり、維新をあらためて検証する本が書店を賑わしている。そのほとんどが維新を批判し、江戸時代を評価しているのが特徴だ。その流れを作ったのが、ベストセラーになっている『明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト』だ。

 それ以外にも『官賊と幕臣たち 列強の日本侵略を防いだ徳川テクノクラート』、『三流の維新一流の江戸 「官賊」薩長も知らなかった驚きの「江戸システム」』、『明治維新という幻想 暴虐の限りを尽くした新政府軍の実像』、『徳川がつくった先進国日本』……といったタイトルが並ぶ。

 元NHKアナウンサーで歴史に詳しい松平定知氏はこの「維新批判・江戸評価」をどう考えるか。

(インタビュー・文 鈴木洋史)

──松平さんはNHK時代に「その時歴史が動いた」の司会を担当し、戦国武将や維新の志士についての著書もあります。

松平:長年、歴史を勉強してきて感じることのひとつは、古今東西、歴史は勝者の視点で語られる、ということです。その最たるものが明治維新ではないでしょうか。本書の著者の原田伊織さんもお書きになっているように、薩長は自分たちを官軍、幕府側を賊軍とし、維新後は江戸時代を全否定しました。

 しかし実は江戸時代にこそ世界に誇るべき社会が作られているのです。僕は久松松平(徳川家康の異父弟の家系)で、家康とは遠くでかすかに連なる者として、多少「江戸」に肩入れしているところはあるかもしれませんが(笑)。

 たとえば明治維新以降、徳川幕府の鎖国政策は間違いで、鎖国ゆえに日本の近代化が遅れたと批判されました。しかし、実際は「江戸四口」と言って、長崎でオランダに、薩摩で琉球に、対馬で朝鮮に、松前でアイヌにと、必要に応じて門戸を開いていたのです。それ以外は閉じていたわけですが、そのことで外国からの脅威にさらされることなく、内政に力を注ぐことができたのです。

──そのおかげで作られた江戸の先進的なシステムとは?

松平:ひとつは舟運です。特に、日本海、瀬戸内海を通って北海道や日本海側の港と大坂、江戸との間で交易する北前船が盛んで、日本経済を大きく発展させました。陸では東海道、中山道、日光街道、奥州街道、甲州街道の五街道。17、18世紀にあれだけ街道が整備されていた国は世界でもほとんどないでしょう。加えて多くの宿場が設けられ、伝馬、駕籠、飛脚が置かれ、通信も発達しました。

 3つ目が新田開発。家康が江戸に入った頃、利根川は今のように太平洋ではなく東京湾に注ぎ、しょっちゅう氾濫を起こす暴れ川でした。そこで家康は、人工的に今のように流れを変え、堤防や農業用用水路を作りました。その「利根川東遷事業」によって水害が防がれ、北関東に新田が開発され、関東と東北との舟運が開かれました。

 もうひとつは下水道の整備。玉川上水など「江戸の六上水」が敷かれ、下水道と区別された。そのおかげもあって江戸の町の衛生が保たれたのです。同時期のパリやロンドンが糞尿まみれだったのとは大違いです。長屋ごとに井戸があり、そこで米や野菜を洗い、洗濯するためにおかみさんたちが集まり、井戸端会議という地域コミュニティが形成されました。

──もっとも重要なインフラが江戸時代に構築されたわけですね。

松平:おっしゃる通りです。そして、繰り返しますが、それが可能だったのは、鎖国政策によって、原田さんがおっしゃる「パックス・トクガワーナ」が270年間も続いたからです。

──江戸時代の識字率は同時期のイギリスなどに比べてはるかに高かったというデータがありますね。

松平:そうした教育水準の高さを背景に、人材面でも素晴らしい幕臣が輩出しました。たとえば岩瀬忠震、水野忠徳、小栗忠順の「幕末の三傑」。岩瀬は日露和親条約、日米修好通商条約を締結し、水野は日蘭、日露、日英、日仏修好通商条約すべてで調印し、小栗は世界一周を経験し、軍事の要職を歴任し、海軍国日本を作るべしと提唱しました。

 後に日露戦争に勝ったとき、東郷平八郎はわざわざ小栗の孫たちを呼び、「日本が勝ったのはあなた方のお祖父様のおかげだ」と称えました。明治以降、日本が列強に伍していく土台を作ったのは、彼ら徳川の優秀な官僚だったのです。

──精神面についてはどうですか。

松平:著者の原田さんは司馬遼太郎さんに批判的で、〈「維新」至上主義の司馬史観の罪〉と書いていますが、その司馬さんにして、「賊軍」会津の人の品格、武勇、魂の高潔さ、どれもが素晴らしいとして、「封建時代の日本人がつくりあげた藩というもののなかでの最高傑作」と絶賛しています。

 歴史に詳しい黒鉄ヒロシさんも以前、番組でご一緒したとき、新撰組の土方歳三について、時流に上手く乗ることをあえて拒否し、「賊軍」側について戦死していった「そこに武士の魂を見る」とおっしゃったのを思い出します。

──「賊軍」側に立つと、歴史が違って見えてくるわけですね。

松平:半藤一利さんが『幕末史』という本の冒頭で、「自分は戦前、官軍、賊軍という薩長史観を仕込まれた。しかし、賊軍であった父の出身地長岡では、官軍は正義でも何でもなく、無理やり喧嘩を仕掛け、強奪していった泥棒だと言われている」という意味のことを書いておられます。

 そのように立場が異なれば違う見方ができるのに、勝者の立場だけで見ると、敗者が築いてきた古い歴史は全て駄目で、勝者が築く新しい歴史だけが正しい、ということになってしまう。これは江戸と明治の関係だけではありません。時代がどんなに変わっても、いいものはいいんです。それをはっきり言える勇気を持つ人だけが歴史を語れるのだと思っています。

【PROFILE】1944年生まれ、東京都出身。早稲田大学商学部卒業。元NHKエグゼクティブアナウンサー。現京都造形芸術大学芸術学部教授。著書に『歴史を「本当に」動かした戦国武将』、『幕末維新を「本当に」動かした10人』(ともに小学館101新書)など。

※SAPIO2017年6月号
 個人的に原田伊織さんの本はあまり好きでない。実証的なアプローチから離れると、ドグマティックになるからだ。でも、ここで松平さんのコメントは冷静でバランスが取れていると思う。


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