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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
北海道
土方歳三の寸劇で保育士優勝北海道、箱館五稜郭祭
 戊辰戦争最後の舞台となった北海道函館市で19日、「箱館五稜郭祭」が始まった。戦死した新選組の土方歳三になりきって約3分の寸劇を披露するコンテストが開かれ、函館市の保育士金谷藍子さん(29)が優勝した。

 31回目の今年は、道外からも含め男女19人が出場。思い思いの演出で土方の最期を描き、約250人が詰め掛けた会場を沸かせた。

 金谷さんは今回が2度目の出場で、普段は劇団員としても活動しているという。「殺陣に力を入れた。戊辰戦争が始まって150年という区切りに自分が土方に関われて、うれしい」と笑顔を見せた。


福島
戊辰戦争の思い1冊に 会津若松市民有志が記念誌刊行
 会津若松市の市民の有志でつくる戊辰150年記念誌刊行委員会(岩沢信千代委員長)は、「戊辰150年記念『薫蕕(くんゆう)を選びて』」を刊行した。会津のみならず、全国各地の関係者が戊辰戦争に関連して文章を寄せた。岩沢委員長は「節目の年に、今を生きる人々の戊辰に対する思いを残し、伝えたかった」と話している。

 タイトルの「薫蕕を選びて」は、鶴ケ城籠城戦で負傷者の治療に当たったという医師古川春英の漢詩の中の言葉。「薫」は善行、「蕕」は悪行を象徴していて、善悪を選んで力を尽くすとの意味があり、「ならぬものはならぬ」の精神に通じるという。

 会津からは、間島勲会津史学会長、野口信一会津歴史工房主宰など郷土史家のほか、星野可月亭庭園美術館主、新城猪之吉末廣酒造社長なども筆を振るい、独自の視点で戊辰を論じる。西軍の主力を担った藩があった地域からの寄稿もあり、山口県萩市の「長州と会津の友好を考える会」代表の山本貞寿さん、鹿児島県日置市を拠点に活動する陶工、15代沈寿官さんが文章を寄せた。2000部発行し、会津若松市などの市町村や関係者に計約1500部を寄贈。約500部を、会津若松市の白虎隊記念館、栄町オサダ、渡辺宗太商店、アイミライで販売する。価格は1000円(税込み)。

 刊行委員会の岩沢委員長、岩沢孝副委員長は4日、市役所を訪れ、室井照平市長に同市に500部を寄贈したことを報告した。本田樹教育長が同席した。

岩国藩士福島で供養祭、戊辰戦争で散った7人…来月の命日
 明治新政府と旧幕府軍による戊辰ぼしん戦争(1868~69年)で戦死した岩国藩士7人の供養祭が命日の7月28日、墓がある福島県富岡町の龍台寺で営まれる。地元住民が墓を守ってきたが、福島第一原発事故の影響で町外に離散。山口県岩国市の「岩国吉川会」が「敵だった藩士に敬意を表してくれた、会津の人たちの思いを引き継ぎたい」と供養祭開催を決めた。

 同会などによると、戊辰戦争で岩国藩は官軍の一員として二つの小隊を東北に派遣。現在の富岡町がある地域で激戦が繰り広げられた1868年の「手岡原ちょうかはらの戦い」では、18~26歳の7人が討ち死にし、同寺に葬られた。

 7人はいずれも若く、直系の子孫がいなかったため、岩国から足を運ぶ人は少なかった。そのため、地元の有志が代々、墓地の清掃や法要を続けてくれていたという。

 しかし、東日本大震災での福島第一原発事故で、同町に避難指示が出され、有志らは町外に出た。同寺も建物が損傷したり、岩国藩士の墓石が倒れたりするなどの被害を受けた。

 昨年4月に避難指示が解除され、寺の再建は進むが、住職の矢内俊道さん(82)は「住民は町外の避難先から戻らず、墓は放置されたままだ」と嘆く。

 旧岩国藩主・吉川家を顕彰する岩国吉川会幹事長の西村栄時さん(77)は1999年に岩国市民に呼びかけて墓参したことがあり、矢内さんから墓の現状を聞いて、今回の供養祭を提案。現地に約30人で赴く予定という。

 西村さんは「異郷の地で散った七士の魂を弔い、福島の復興を願う機会にもしたい」と話している。

謎深き穏やかな剣士 家紋が縁 今も供養 新選組編(2) 山南敬助
 新選組結成時からの古参隊士で土方歳三とともに一時、副長を務めた仙台藩出身の山南敬助。あくが強く、荒くれ者のイメージが色濃い隊士の中にあって、屯所近くの住民と気さくに接するなど、穏やかで品性豊かな人物として今に伝わる。
 北辰一刀流の使い手で、1863(文久3)年10月、現在の大阪で起きた浪士による岩城升屋事件では愛刀「赤心沖光(せきしんおきみつ)」を折りながら奮闘。浪士撃退の功績で会津藩主松平容保公から金8両を賜るなど目覚ましい活躍を見せた。
 2004(平成16)年の大河ドラマ「新撰組!」で堺雅人さんが人情深く、心温かな山南役を演じ、知名度が高まった。

◆脱走の末◆
 山南を待っていたのは戦いによる死ではなく、切腹だった。
 山南は「江戸に行く」と書き残して屯所から姿を消し、京からわずか東に3キロほどの現在の大津市付近で捕縛された。隊からの脱走を企て、捕らえられた末に腹を切ったという。
 隊の規則で脱走は死罪に処される。そうした中で、局長の近藤勇の対応は謎を呼ぶ。放った追手は沖田総司ただ一人。剣の達人と知られた沖田だが、山南とは旧知の仲。状況次第では逃してもよい、とも受け取れる。
 脱走劇は何を意味していたのか。隊内での主導権争いに嫌気が差した、病気を苦にして隊を離れようとしたなど諸説あるが、活動の中核を担った山南の行動を巡る疑問は今なお残ったままだ。

◆享年33歳◆
 山南は1865(元治2)年2月23日、京都市中京区にある旧前川邸の一室で切腹して果てた。旧前川邸は、新選組が最初に置いた壬生(みぶ)の屯所の一つだった。
 「それまでの行動を考えると、隊を思った上での結果だったのではないか」。現在、旧前川邸を所有している田野十一士(ひとし)さん(63)=会社経営=は死に至った経緯に思いを巡らせる。
 新暦の命日に当たる3月20日に近い日曜日に「山南忌」を営む。「本懐は遂げられなかったかもしれないが、義と誠を貫こうとした精神は他の隊士と変わらなかったはず。こうした思いを参列者に伝えたい」。33年の生涯を閉じた室内で感慨深げな表情を浮かべる。
 山南の墓所は京都市下京区の光縁寺にある。当時の住職が山南と同じ家紋だった縁で亡きがらを引き取って供養した。中島隆憲住職(67)は「他の多くの隊士より早くこの世を去った。関心を持つ人が増えれば、山南がいかに優れた人物だったかが後世に残る」。多くの人が線香を手向ける墓所を見つめた。

( 2018/06/04 09:33 カテゴリー:主要 )

芸の世界で「義」貫く 戊辰150年 新選組編(3)慕う人々
 新選組副長などを務めた山南敬助を弔う今年の「山南忌」は3月11日、切腹した部屋が残る京都市中京区の旧前川邸で営まれた。多くの参列者が焼香の後、山南の墓がある近くの光縁寺を訪れた。その中で、ともに芸妓(げいぎ)の母・司太夫=だゆう=(56)、長女葵太夫(31)は静かに手を合わせた。
 「信義を貫いた山南の生き方がすてき」。母子ともに新選組のファンで会津びいき。会津藩士や新選組の隊士を顕彰する各地の行事に足を運んでいる。

◆太夫の親子
 司太夫は地元京都の出身。中学校を卒業後、芸妓の世界に進み、23歳から司太夫を名乗っている。芸妓には芸事はもちろん、高い教養が求められる。郷里の歴史を学ぶうちに幕末期の京と会津藩が切っても切れない関係だと知る。尊皇攘夷の機運が急速に広まる中、時流にあらがいながらも会津藩士や新選組の隊士が「義」を貫く姿に心を打たれた。
 会津藩や新選組の歴史を通じ、本県への関心を高めた。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故発生後は相馬、南相馬両市や東北の被災地に通って慰霊の舞を奉納している。
 歴史に詳しい芸妓として講演依頼も舞い込む。一昨年は長州藩の志士として活躍した高杉晋作の没後150年を記念した山口県下関市での講演会に招かれた。自身が営む京都・祇園の飲食店で「薩長お断り」をうたっているほどの会津びいきにとって、高杉は“敵方”の中心人物。即座に断りの連絡を入れたが、熱意に押されて渋々承諾した。
 当日は意を決して壇上に『誠』としたためられた扇を広げ、「私は新選組や会津藩のファン。長州は敵だと思っている」と口上をぶった。隊士の斎藤一が会津に残って戦い続けたエピソードを語ったほか、新島八重、中野竹子ら会津女性の活躍にも触れた。参加者の反応は思いがけず上々だった。「敵地に乗り込む心境だった。思いを率直に語ったのが良かった」と振り返る。

◆追悼の舞
 葵太夫は11日に山南が好んだ舞「黒髪」を披露した。追悼の舞奉納は毎年のことだが、見守る司太夫の頬に一筋の涙が伝った。山南忌の3日前に母を亡くし、前日に葬儀を終えたばかりだった。「今年は(山南忌が)東日本大震災の日でもあったが、心動じることなく見事だった」とたたえた。
 「祖母は私が好きな道に進むのを応援してくれていた。つらく悲しかったが、私たちは芸妓。楽しみにしている人を裏切る訳にはいかない」と葵太夫はほほ笑む。新選組から学び取った「誠」と「義」を心の支えに母子は芸の道を歩む。

( 2018/06/05 09:54 カテゴリー:主要 )



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