8月9日〜10日の幕末ニュース

　7日8日は幕末関係ニュースを拾えず(夏休みだったのかしら^_^;)、昨日今日拾ったニュースをお届けします。



京都

高台寺「小方丈」再建へ

２３日から　庭園を試掘調査

　「京都市東山区の高台寺は伏見城から移築したと伝えられ江戸時代後期に焼失した建物『小方丈（こほうじょう）』の再建を目指し、京都市埋蔵文化財研究所に依頼して、２３日から庭園の一部を試掘調査する」。

　「１７９１（寛政３）年の火災で焼失し、その後に移築された塔頭・円徳院の客殿も幕末の動乱で再び焼失したという」……幕末の動乱で再び焼失ということは、禁門の変での大火を指すのでしょうね。ということは、高台寺に拠点を構えた伊東甲子太郎先生ほか御陵衛士の皆さんは「小方丈」を見ることはなかったのですね。

　「寺は２年前に有識者による建築委員会を設置し、再建について具体的な検討に入った。聚楽第や伏見城の移築と言われる西本願寺飛雲閣（下京区）、西教寺客殿（大津市）などを視察」……「西本願寺飛雲閣」という言葉に反応しました。大河ドラマ『新選組！』で伊東先生が「ぜひ拝見したいものです」と言及されたからですが(爆)。

東本願寺：御影堂で、巨大な荷札３枚を発見　石川・林西寺の木材寄進を示す　／京都

　西本願寺の話題に対抗したというわけではないでしょう(笑)が、東本願寺のニュースも。

　「界最大規模の木造建築「御影堂」の修復を進める真宗大谷派本山・東本願寺（下京区）はこのほど、御影堂の屋根裏で、明治期の再建時に石川県の林西寺（加藤宦（まなぶ）住職）が木材を寄進したことを示す大きな荷札３枚を発見、うち１枚を同寺に返却した」「御影堂は幕末の１８６４（元治元）年、長州藩兵と幕軍が交戦した『禁門の変』で焼失、１８８０（明治１３）年から１５年かけ再建された」……禁門の変で焼失したという話にも、何やら因縁めいたものが(いや、前の記事が西本願寺に関するものでなくて、高台寺に関するものだとはわかってますが)。



福井

福井フェニックス花火：夜空を彩る６５００発−−２年ぶり　／福井

　「幕末の福井藩の歌人、橘曙覧が歌った『独楽吟』にちなんだ花火」というのがあったそうです。「また、豪雨からの復興の喜びやボランティアへの感謝の気持ちを込めた『復興メッセージ花火』なども打ち上げられた」……殺伐としたニュースが多いので、ちょっといいお話に和みました。



コラム

司馬遼太郎「街道をゆく」　芸備の道　毛利元就の温和な統治

　「地元で今なお慕われ続ける元就は『領民撫育（りょうみんぶいく）』と『一郷団結（いっきょうだんけつ）』の方針をもつ人物で、そのことがのちに幕末、長州（ちょうしゅう）藩が身分を超えて団結する気風につながったと指摘する」。