9月19日〜21日の幕末ニュース

　少し溜まりましたので、幕末ニュース、まとめてお送りします。



埼玉

小鹿野との合併記念

ゆかりの作家の絵画展

両神の酒蔵

　「小鹿野町と両神町の合併を記念して、両町村ゆかりの芸術家の作品を集めた『酒蔵の美術展』（主催・メンバーズ巨香）が二十五日まで、両神村薄の近藤銘醸展示室で行われている」。

　展示品の中に「森玄黄斉など幕末以降の郷土の日本画家の作品が十七点。幕末から明治にかけて活躍した堤鋤月（じょげつ）の作品七点は今回が初公開となる」。





愛知

東海道 歴史散策の勧め／刈谷の粟屋さん

　「刈谷市在住の詩人でエッセイストの粟屋誠陽（まさひ）さん（７４）が「東海道みちくさウォーク」と題する本を出版した」。

　「藤川宿（岡崎市）では、新選組局長近藤勇の首塚がある法蔵寺や、この地で客死した力士のことも紹介している」。ちょうど、正月時代劇『新選組！！』番宣で会津の天寧寺の場面が出てきました。『新選組！』＆『新選組！！』ワールドでは会津に着いたようですが、史実の近藤勇の首はいずこに……わからないからこそ、歴史の波に巻き込まれていった人々の生死に思いを馳せることができるとも言えるのですが。



岐阜

シーボルトの実績を紹介

県美術館で講演会

　「欧州に日本文化を広めたオランダ商館医シーボルトの実績を紹介する講演会が十九日、岐阜市宇佐の県美術館であった」。

　幕末の日本の文物コレクターでもあったシーボルト、耳かきまでも持ち帰っているとは……(汗)。

高山の「車田」石碑除幕式

災害で破損し復元補修

　「高山市松之木町の円形水田「車田」横にあった石碑が復元補修され、田が収穫を迎えた十九日にあわせて、除幕式が行われた」。「碑文には、幕末の歌人東溟が詠んだ田植えの情景と、当時の地元の副知事にあたる『高山県判事』冨田礼彦（いやひこ）が詠んだ稲刈りの様子が記されていた」。



奈良

天誅組の伝承支援へ協議会−25日に五條で

　何度かご紹介している、天誅組関連の町おこしの一環らしいです。



福井

三国町民の思い出　後世に

タイムボックスに90点

今昔懇話会　今月中に埋設

　「三国町の近代生活史を語り継いでいる町民グループ『三國（みくに）今昔懇話会』が、タイムボックスに入れて後世に残したい思い出の資料を町民から募ったところ、約七十点が集まった」。

　タイムボックスの中身には「幕末の歌人橘曙覧と同町出身の妻直子や三国時代の詩人三好達治の関係資料」などが含まれています。



広島

盤台寺観音堂：屋根瓦に金箔はった痕跡　「天正十七年」の文字も発見　／広島

　「昨年８、９月の台風で被害を受けた福山市沼隈町の国重要文化財「盤台寺観音堂」（通称・阿伏兎（あぶと）観音）の修復工事に伴う調査で、屋根瓦から金箔（ぱく）をはった痕跡や『天正十七（１５８９）年』の年号が見つかった」。

　修復活動の一環として、幕末関連では「福山藩の幕末の絵師、藤井松林が描いた天井画「百花図」（計３６枚）の汚れを落とすなどした」とのこと。



山口

地域文化講座「ふるさとの偉人達

AYSAの協力、東ソーの支援で開講

10月〜･無料で市民の聴講も

　「徳山大学の杉光英俊学長らは16日、同大学で記者会見し、東ソー南陽事業所の寄付講座として地域文化講座『ふるさとの偉人達』を県アクティブシニア協会･AYSA（内山實会長）の協力で10月7日から開講することを明らかにした」。

　10月14日の講座でフィーチャーされる児玉源太郎が「幕末の徳山で生まれ」たのだそうです。



コラム

司馬遼太郎　街道をゆく

横浜散歩

　「司馬遼太郎は、幕末に横浜区域とされていた『関内（かんない）』を旅の範囲と定める」。

　幕末の開港によって建設された街、横浜。幕末にはどんな風景だったのか……見てみたいなぁ。