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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
 すでに昨日の先行放送を視聴していますが、『陽炎の辻2』、今回は今まで以上に素敵な回でした。毎日新聞で「視聴室」というコラムが紹介していますが、あらすじの紹介にとどまっているのが残念。
 ところで、ここ数日間、篤姫関係のものが発見されることが続いていますね。今日も出てきました。

各地
世界遺産、「佐渡」など5件候補に 文化庁が選定
世界遺産、「佐渡」など5件候補に 文化庁が選定
世界遺産、「佐渡」など5件候補に 文化庁が選定
 文化庁は26日、世界遺産の推薦候補として新たに「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道など4道県)、「金と銀の島、佐渡」(新潟県)など5件の文化遺産を選定したと発表した。これまでに選定済みの9件と合わせ、日本の世界遺産候補は計14件となる。ただ世界遺産は登録審査が年々厳しくなっており、今後どれだけ登録が実現するかは不透明だ。
 自治体から募った32件の候補案の中から選んだ。北海道・北東北の縄文遺跡群は、約1万年続いた狩猟・漁労文化を示す遺跡群、佐渡は金鉱山の遺跡。
 ほかに選ばれた「九州・山口の近代化産業遺産群」(福岡県など6県)は、幕末からの飛躍的な工業化を示す造船所や高炉の跡。「宗像・沖ノ島と関連遺産群」(福岡県)は原初的な祭祀(さいし)形態を残し、神が宿る島とされる。「百舌鳥・古市古墳群」(大阪府)は仁徳天皇陵を中心とする巨大古墳群。 (18:54)


近代化産業遺跡群など候補に
 文化庁は26日、世界文化遺産の新たな候補5件を発表した。中国地方関係では、山口県などが要望した「九州・山口の近代化産業遺産群」を選び、錦帯橋(岩国市)など他の5件は見送った。候補となった「金と銀の島、佐渡」(新潟県)は世界遺産の石見銀山遺跡(大田市)との統合を求めており、波紋が広がりそうだ。
 自治体から公募した32件から選考した。6県にまたがる「近代化産業遺跡群」は幕末から明治にかけた工業化の足跡を示し、萩市の長州藩の反射炉や松下村塾、下関市の前田砲台跡など山口県の4件を含む。


九州・山口の近代化産業遺産群 世界遺産候補に追加 「海の正倉院」沖ノ島も 文化庁
九州・山口の近代化産業遺産群 世界遺産候補に追加 「海の正倉院」沖ノ島も 文化庁
 文化庁は26日、世界文化遺産の新たな国内候補として、「九州・山口の近代化産業遺産群」(福岡、佐賀、長崎、熊本、鹿児島、山口県)と「宗像・沖ノ島と関連遺産群」(福岡県)など5件を選んだ。近く国連教育科学文化機関(ユネスコ)の暫定リストに追加する。地方自治体から公募した32件から選ばれた。既にリストに掲載済みの「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」など8件と併せ、世界遺産登録を目指す。
 ほかに追加されるのは「北海道・北東北の縄文遺跡群」「金と銀の島、佐渡」(新潟県)「百舌鳥( もず )・古市(ふるいち)古墳群」(大阪府)。
 「産業遺産群」は九州・山口に集中する幕末・明治期の炭鉱や造船、製鉄関連遺構からなる。昨年の選考で継続案件となり、6県が構成内容を見直して再提案していた。文化庁は「幕末期の西洋技術導入や、その後の日本の近代工業化を明確に示す資産」と評価している。


山形
戦国コレクション一堂に 上山の高橋さん、ギャラリー開設
 甲冑(かっちゅう)や戦国武将のフィギュアなどが並ぶ一風変わったギャラリー「那由他(なゆた)」が、上山市鶴脛町1丁目にオープンした。市内で医院事務長を務める高橋宏さん(52)=同市石崎1丁目=が、自分で収集した“戦国コレクション”を展示。近くには市指定文化財の4軒の武家屋敷もあり、高橋さんは「観光客に歴史の雰囲気を楽しんでもらいたい」と話している。
 高橋さんは市民グループ・平成上山藩のメンバーで、幕末の西洋式兵備を再現した演武などで地域イベントの盛り上げに一役買っている。そんな高橋さんは自他ともに認める“甲冑コレクター”。レプリカを購入するだけでなく、地元の伝統行事には着用して参加するほどだ。


東京
篤姫の実像に迫る日記発見 幕末・女性史の空白埋める史料
 NHK大河ドラマ「篤姫」で話題を集める天璋院篤姫が徳川13代将軍家定の正室となるために薩摩から江戸に向かった道中や、薩摩藩の姫たちの動静を詳細に記述した藩士の日記などが27日までに見つかった。
 江戸の薩摩藩邸にあった日記類は、幕末の焼き打ち事件でほとんどが焼失しており、記録として極めて貴重。当時は女性についての記録も少なく、幕末史と女性史の空白を埋める重要な史料といえる。読解が進めば、篤姫の実像に迫ることができそうだ。
 群馬県高崎市の古書店「名雲書店」の名雲純一さんが今年、東京都内で入手。山本博文東大史料編纂所教授が鑑定した。
 日記を残したのは、薩摩藩主島津斉彬の側役として、篤姫らの護衛や世話などをしていたとみられる仙波市左衛門。妹は斉彬の指示で篤姫の女中として仕え、娘も女中となった。
 発見されたのは、1850(嘉永3)-62(文久2)年の断続的な日記6冊と、仙波家の由緒、市左衛門の業績書類の計8冊。それぞれ縦約15センチ、横約20センチの和紙に毛筆で書かれ、計約2000ページあった。


“篤姫日記”見つかる 薩摩藩士つづった嫁入り道中
 NHK大河ドラマ「篤姫」で話題を集める天璋院篤姫(てんしょういんあつひめ)が徳川十三代将軍家定の正室となるために薩摩から江戸に向かった道中や、薩摩藩の姫たちの動静を詳細に記述した藩士の日記などが見つかった。
 江戸の薩摩藩邸にあった日記類は、幕末の焼き打ち事件でほとんどが焼失しており、記録として極めて貴重。当時は女性についての記録も少なく、幕末史と女性史の空白を埋める重要な史料といえる。読解が進めば、篤姫の実像に迫ることができそうだ。
 群馬県高崎市の古書店「名雲書店」の名雲純一さんが今年、東京都内で入手。山本博文東大史料編纂(へんさん)所教授が鑑定した。
 日記を残したのは、薩摩藩主島津斉彬(しまづなりあきら)の側(そば)役として、篤姫らの護衛や世話などをしていたとみられる仙波市左衛門(せんばいちざえもん)。妹は斉彬の指示で篤姫の女中として仕え、娘も女中となった。
 発見されたのは、一八五〇(嘉永三)-六二(文久二)年の断続的な日記六冊と、仙波家の由緒、市左衛門の業績書類の計八冊。それぞれ縦約十五センチ、横約二十センチの和紙に毛筆で書かれ、計約二千ページあった。
 「浦の藻屑」と題された日記や薩摩と江戸との間の道中記には、篤姫が、生家の今和泉家から薩摩の鶴丸城に入り、江戸に出立した時期や様子、神社など立ち寄り先、日々の天気まで詳細に記されていた。さらに供物とみられる「鮮鯛」といった文言や、贈答品らしい「西洋肌着」などの記載もあった。
 山本教授は「藩政よりも、篤姫ら女性について書かれているのは幕末の文書としては珍しい。従来の史料と対照することで、さまざまなことが分かると思う。幕末の薩摩藩士から見た藩主の家族の歴史が新たに浮かび上がるだろう」と評価している。
 <天璋院篤姫(てんしょういん・あつひめ、1836-83年)> 薩摩の島津家の分家に生まれ、島津斉彬、後に島津家と関係の深い近衛家の養女となり、徳川13代将軍家定の正室となった。だが婚礼からわずか1年半で家定が病没。その後、天璋院と称し14代将軍家茂の後見役を務めながら江戸城大奥の女性たちをまとめた。後に江戸城無血開城にも大きな役割を果たしたとされる。生年については35年説もある。




岐阜
金山の魅力案内します ガイドNPO発足
金山の魅力案内します ガイドNPO発足
 下呂市金山町の観光名所や史跡などを案内する市民団体「NPO金山町散策案内人」が発足。26日に同町金山の横谷峡「四つの滝」で発足後初めて、ツアー客へのガイドをした。
 同町には、横谷峡のほか、縄文人が太陽の観測に使ったとされる金山巨石群、幕末に渡米した加藤素毛に関する史跡や記念館などがある。


兵庫
明石城武家屋敷跡:「ほのぼの焼」窯跡を確認--発掘調査 /兵庫
明石城武家屋敷跡:「ほのぼの焼」窯跡を確認--発掘調査 /兵庫
◇市教委「生産実態知る貴重な資料」
 明石市教委は26日、同市上ノ丸2の明石城武家屋敷跡の発掘調査で、「ほのぼの焼」と呼ばれる「明石焼」の窯跡の一部を確認した、と発表した。市教委は「幕末から明治初めにかけて盛んだった明石焼の生産実態を知るうえで貴重な資料になる」と話している。



山口
世界遺産候補リストに「前田砲台跡」
 26日の国の文化審議会文化財分科会で、ユネスコの世界文化遺産登録に推薦する国内候補地リストに登載が決まった「九州・山口の近代化産業遺産群」には、下関市の「前田砲台跡」が含まれる。同市の江島潔市長は同日、記者会見し、10月1日付で市役所に「世界遺産登録準備室」を開設することを明らかにした。
 同遺産群は幕末期の西洋技術の導入や、近代工業化の過程を明確に示す資産として、九州、山口の6県11市が共同提案していた。
 前田砲台は、長州藩が攘夷(じょうい)のために設けた台場群の一つで、大砲20門を備えた中心的軍事施設。関門海峡を通過する米仏蘭の艦船に対し、砲撃を加えたが、火力に勝る連合艦隊の前に2日で陥落した。
 砲台跡は民有地ということもあり、史跡に指定されていない。2002年まで実施された県教委の発掘調査では、大砲を据えた整地面や排水溝などが確認され、連合艦隊から撃ち込まれたと見られる砲弾が地面にめり込む形で見つかった。
 江島市長は「観光下関を世界に発信するためにも、遺産登録に向けて全力で取り組んでいきたい」と述べた。近く、跡地に案内看板を設置する。
 同遺産群は県内ではほかに、萩市の萩反射炉や松下村塾などが含まれている。


世界遺産:暫定リスト登録、4候補地に明暗 /山口
世界遺産:暫定リスト登録、4候補地に明暗 /山口
 文化庁が全国から公募していた、世界文化遺産の「暫定リスト」記載候補を選考した結果が26日、発表され、山口に関連する4候補地は、下関、萩市の「九州・山口の近代化産業遺産群」が世界文化遺産登録への第一歩となる暫定リストに登録され、地元では関係者が喜びの声を上げた。一方、岩国市の「錦帯橋と岩国の町割」、萩、山口、防府の3市の「萩」、山口市の「山口に花開いた大内文化の遺産」は落選し、明暗が分かれた。

 ◇近代化産業遺産
 暫定リストへの記載が決まった「九州・山口の近代化産業遺産群」は、九州5県と共同で申請。幕末の西洋技術の導入を受けて建設され、製鉄を試みた萩市の反射炉や松下村塾、下関市の関門海峡を望む高台に築かれた長州藩の主力砲台「前田砲台」など両市の4カ所が含まれている。

 萩市の野村興児市長は市役所で会見し「うれしい限り」と手放しで喜んだ。結果を受け、同市は10月1日付で総合政策部に世界遺産推進課を設置し、専任職員2人を配置することを決めた

 下関市の江島潔市長も会見を開き、「(登録を目指す)土俵に上げてもらった。日本の近代化の一翼を下関も担っていたことを発信していく」と決意の言葉を述べた。今後、市は砲台跡に看板を設けてPRするほか、10月1日付で市長部局内に「世界遺産登録準備室」を作る。

 ◇錦帯橋
 「錦帯橋と岩国の町割」は暫定リスト入りまであと一歩の「カテゴリー1a」。岩国市の福田良彦市長は「残念。しかし、リスト入り候補の最上位にランクされたことは大きな前進。これからも運動を続けていく」と述べた。

 一方、登録を目指して署名運動などを続けている民間団体「錦帯橋を世界文化遺産にする会」の原田俊一会長は「すでに10万人の署名を集め文化庁に提出したが、残念な結果だった。今後は20万人の署名を目指し、さらに国内外に、錦帯橋の価値を広く知らせるように運動していきたい」と話した。

 ◇萩城下町
 萩市が中心となり、山口、防府の2市とともに共同申請した「萩」はさらなる調査研究を求める「カテゴリー1b」に分類され、リスト入りはならなかった。

 萩は「江戸時代の地図がそのまま使えるまち」と言われるほど、当時の町並みを残しており、開府から400年を経ても残る町の景観をPRしてきた。萩市の野村興児市長は「厳しいとは聞いていた。城下町が世界史的にどんな意味を持つのかとなると、なかなか理解が得られないのかもしれない」と無念さをにじませた。

 ◇大内文化
 山口市の「山口に花開いた大内文化の遺産」は、計画の大幅な見直しが必要となる「カテゴリー2」に分類され、最も厳しい結果となった。渡辺純忠市長は「誠に残念な結果だが、国際性豊かな資産を認めてもらった成果はあった」とコメント。

 署名活動などを進めた「国宝瑠璃光寺五重塔を中心とする大内文化を世界遺産に登録を推進する会」の福田礼輔会長(80)は「世界遺産への道のりは厳しい。さらに大内文化への研究が深まることに期待したい」と話した。

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 ■ことば

 ◇暫定リスト
 自治体の申請などを受けて、政府が世界遺産に推薦する候補を集めた一覧表。今回は5カ所の追加が決まり、日本の記載数は14カ所となった。記載後は地元が管理計画を約5~15年で整備し、年2件に限り、ユネスコに推薦される。


長崎
つながる・くんち:/2 新大工町 /長崎
つながる・くんち:/2 新大工町 /長崎
◇詩舞の切れ研ぎ澄ます
 新大工町の「詩舞」を演じるのは女性10人。一度扇子を手にすれば、りんとまゆが引き締まる。詩吟「坂本龍馬を思う」では、幕末を駆け抜けた志士のごとく、肩で風を切って舞う。しかし、10人中9人は日本舞踊の経験はない。だから、はかまの着方や歩き方の練習を今年1月から始めた。
 詩舞をする一人、秋島良美さん(20)は町内で育った大学生。今年は14年ぶり2回目のくんち参加だ。「7年に1回、自分のまちが一つになり、力を出し切るのがくんちの魅力」と話す。
 6歳で山車「曳壇尻(ひきだんじり)」の前を着飾って歩く先曳(さきびき)としてくんちに初参加。しかし、その7年後の13歳は、囃子(はやし)方としては年を取り過ぎ、詩舞に参加しようにも年齢が足りなかった。
 男性に比べ、女性は年齢を重ねるにつれ、くんちに参加する機会が次第になくなっていく。秋島さんは家族から「次のくんちの時は20歳だから、詩舞に出られるよ」と励まされ、少ない機会を待ち続けた。「だから絶対出たかった」。詩舞の切れはますます研ぎ澄まされていった。




鹿児島
世界遺産国内候補地リスト
県内から4か所旧集成館跡など

 世界遺産登録を待つ“有力候補”として、国内候補地リストに追加された「九州・山口の近代化産業遺産群」。県内からは、いずれも江戸時代末期の19世紀に薩摩藩が築いた工場群の旧集成館跡(鹿児島市吉野町)など4か所が文化遺産として選定された。(角亮太)
 県内から選ばれたのは、ほかに旧集成館機械工場(同)、旧鹿児島紡績所技師館(同)、新波止場砲台跡(同市本港新町)。すでに県内では、屋久島が世界自然遺産に登録されているが、文化遺産としては初の選定となる。
 旧集成館は、幕末の薩摩藩が、西欧の進んだ科学技術を取り入れようと築いた工場群を指す。1851年に薩摩藩主島津斉彬が築き、製鉄や造船、機械、紡績、ガラスなど、多岐にわたる事業を展開。最高水準の技術力を備え、日本の近代化を先導した。現在は水路や反射炉の一部だけが残っている。
 同機械工場は、65年に建設された現存する日本最古の洋風工場。まだ珍しかったオランダ製の機械で、金属加工を行っていた。現在も、尚古集成館として、当時の面影を伝えている。
 同技師館は、斉彬の意志を継いだ島津忠義が67年に建設した紡績所で技術指導を行ったイギリス人技師の住居。「異人館」とも呼ばれ、日本の初期西洋建築物の代表の一つとされる。
 新波止場砲台は、斉彬が推進した軍備強化策の一環で、54年に築かれた。元々あった波よけを利用したもので、63年の薩英戦争時には11門の大砲が備えられていた。
 県企画課によると、いずれの遺跡も、外圧にさらされた薩摩藩が、驚異的なスピードで西欧の技術力を吸収し、日本の近代化の原動力になったことを示すと評価されたという。
 伊藤知事は選定に対し「地域に自信と誇りをもたらし、技術力や創造力、そして不断の努力の必要性を再確認させてくれる。国や関係自治体と連携し、世界遺産登録に全力で取り組みたい」とのコメントを発表した。


旧集成館など近代化施設(九州・山口)、世界遺産候補に
関係者「観光の柱に」/鹿児島県内

 文化庁は26日、新たな世界文化遺産候補として、地方自治体から公募した32件のうち幕末の工場群「旧集成館」(鹿児島市)や「旧グラバー住宅」(長崎市)などを含む「九州・山口の近代化産業遺産群」(鹿児島など6県)など5件を選んだ。
 「観光の柱に」「地域活性化につながる」-。鹿児島県や鹿児島市など6県11市共同提案の「九州・山口の近代化産業遺産群」が26日、世界文化遺産登録へ大きく前進する暫定リスト入りを決めた。県内から次々と喜びの声が上がった。
 遺産群に含まれる県内の文化財は4件。関係者はそろって歓迎する。「旧鹿児島紡績所技師館」を管理する鹿児島市の森博幸市長は「大変うれしい。『篤姫』が好評な中でタイムリー。世界遺産登録を目指して全力で取り組みたい」。「旧集成館」と「旧集成館機械工場」を所有する島津興業の葉山薫社長も「喜ばしい。当社の遺産群は世界遺産にふさわしいと確信している」とコメントした。
 観光効果への期待も大きい。奈良迫英光県観光プロデューサーは「篤姫の次の観光キャンペーンで柱にしたい。来年は島津斉彬公生誕200年にあたり、先見性を再評価する機会になる」と声を弾ませた。関係自治体を取りまとめる県企画課の佐々木克之課長は「教育や文化面にも波及させ、地域活性化につなげたい」と意気込む。
 遺産群には県管理の「新波止砲台跡」(鹿児島市)など広く知られていない文化財もあり、啓発に課題も。市民向けの講演会などを開いてきたNPO法人「かごしま探検の会」の東川隆太郎代表理事は「鹿児島には、ほかにもすばらしい近代化遺産がある。それらを含めた価値を伝えていきたい」と語った。


世界遺産:国内暫定リストが決定 県「大きなステップ」 /鹿児島
世界遺産:国内暫定リストが決定 県「大きなステップ」 /鹿児島
 世界遺産登録に向けた国内暫定リスト入りが決まった「九州・山口の近代化産業遺産群」で、県内では、4遺産が含まれている。登録の運動は鹿児島県が九州知事会で各県に呼びかけたのがきっかけで、幹事県として調整役を務めてきた。事務局の県企画課は「大きなステップをクリアした」と歓迎する。
 県内4遺産はいずれも鹿児島市内で、幕末の薩摩藩が近代化に取り組んだもの。(1)旧集成館(2)新波止砲台跡(3)旧集成館機械工場(4)旧鹿児島紡績所技師館。
 「日本の工業化は九州、山口から始まったところにこの世界史的な意義がある」と話すのは、尚古集成館の松尾千歳副館長。「世界遺産への登録は過程であって、目的ではない。ただ、登録で知名度が上がり、関心の度合いが高まって、遺産の価値をよく知ってもらえるようになる」と話す。
 また、伊藤祐一郎知事もコメントを発表。「遺産群の再評価とネットワーク化を図ることは、わが国近代化の先進地としての九州、鹿児島の発信力を高めることになる」と評価し、鹿児島県民が「地域に自信と誇りを持つことにもつながる」と歓迎した。【神崎真一、大塚仁】
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