野間みつねさん第28回ご感想……観柳斎、一世一代の見せ場か(苦笑)

視聴率は涙モノだったが(号泣)、白牡丹が頻回する『新選組！』ウォッチャーのブログは力作揃い。今週は、時間に余裕があれば、普段は読み専に回らせていただいているが注目さいてるブログでのご感想にもトラバさせていただきたい。視聴率はどうあれ（開き直り）、『新選組！』ウォッチャーの池田屋祭りは熱いのだっ(力説)。

まずは、久々に放映翌日にご感想をアップした親友の野間みつねさんの「野間みつねの『新選組！』日記」。

のっけから、土方さん山南さん武田さんという“新選組の知恵袋”達それぞれの着眼点の違いが端的に浮き彫りになる。単純に視野の広さ狭さ、というのとは違うし、今のこの時点では、という限定付きの話ではあるが。

山南さんと土方さんの視点の違いは白牡丹も意識していたけど、観柳斎も加えるとさらに重層的。この三人の息がずっと合っていたら(土方さんは嫌がるだろうけど^_^;)、新選組は結構イケてたんじゃないかと思うほど、三人の視点の違いをみつねさん流に解釈しているところが面白かったです。

そして、いくつかの場面に対するご感想を飛ばして(本文を読む方への楽しみを残すためね)、また軍議の場面に戻ります。

今回に限った話ではないが、大河ドラマ版の土方さんは、自分が言い負かされたと内心で感じても、相手の意見を肯定する類の言葉は絶対と言っていいくらいに吐かないお人だが(苦笑)、相手の意見を是《ぜ》と思った場合には、その後の言動にちゃんとその意見を汲んだ部分が出てくる。第一回の軍議然り、第七回の野試合然り……負けず嫌いだけど柔軟性も不思議に持ち合わせているのが面白い。

山南さんに留守居を頼んだのは、おそらく第33話の中で挿話的に語られる、あのエピソードが念頭にあったからではないかと想像する白牡丹です(しくしく)。その場面を見るまでは、この場面で土方さんが「山南君」と「君」付けした謎は解けるかどうかはわかりませんが……うう、スタパの撮影風景を報告する某巨大掲示板の板に言ってしまうと、つい先回りして考えてしまいます。

次は、広沢様ファンのために、クローズアップ(白牡丹も結構好きなんで(^^ゞ)。

会所で会津藩の援軍を待つ面々の元へ、広沢さんが「幾ら待っても無駄だ」とやってくる。……小森さんの命《めい》に背くことにはなるのだが、だったらどうしてもっと早く、という見方をする向きもあろう。しかし、広沢さんとて、会津藩大事の気持ちは人一倍持っている人だ(芹沢さんの排除をうるさく迫っていたのも、だからこそだし)。それでもこれ以上は引き延ばせないと腹を括るのに、それだけ時間が必要だったということなのであろう。

スタパを見学した方からの話では、この後、新選組に同行しようとする広沢様に感激して、左之助が広沢様に頬ずりしたという場面が本放送ではカットされたらしい(爆)。
……見たかったような、広沢様のためには見なくてよかったような^_^;。

御用改め空振りシーンと、池田屋での立ち回りにおけるそれぞれの戦い方については、ぜひ、みつねさんの本文で楽しんでいただきたい。戦闘が済んだ場面に、一気に飛ばせていただく。

きゃ〜、土方さんが平ちゃんの手当をしてやってる〜(嬉)。

いいですよね、この場面。土方さんのセリフと近藤さんのセリフと。

……あのう、効かない薬を売っていた薬屋なんですけど(苦笑)……ああ、「あれ、効かねえんだ」と自分でわかってるってところが却って信用出来るのか(爆)。

効かない薬を売っていた経験よりも、ボコボコにされていた経験の方がこういう場面では生きていたかも知れませんね(苦笑)。

土方さん、二階に残されていた沖田君の羽織を改めてるけど、ありゃ、多分、明らかに返り血ではない血の付着の仕方に不審を持ったな……薬屋ですから(苦笑)。

某巨大掲示板で、羽織を発見した時に、「階段から落ちた」と左之助に説明されていた総司君の羽織が二階に残っていたことに不審を抱いたという説に、なるほどと思いました。その上で、あの血の散り方に疑問を抱いたというのは、ありそうな話ですね。

大河ドラマ『新選組！』ワールドが大好きだけど、些末ではないところで(龍馬くんと桂さんと近藤さんが知り合いだったという設定は、白牡丹にとっては些末なのだ^_^;)史実がどれだけ反映されているかはちょっと気になるので、ここの文章は嬉しい↓。

死亡七名、召し捕り三名……敢えて言うが、それ以外は手傷を負わせ得ても結局は取り逃がしてしまった、ということである(爆)。
　余談ながら、池田屋から逃げ出した浪士の殆どは、町奉行所の捕り手方や会津・桑名の兵に討ち取られたり捕らわれたり、或いは逃げ場を失って自裁したり(……望月さんもこのパターン)、という末路を迎えている。……つまり、新選組だけで当たって浪士達を取り逃がしたら一大事だから会津藩に応援を頼めという山南さんの進言も、ちゃんと功を奏しているのだ。

今回は望月亀ちゃんにスポットが当たったのでスルーされてしまった(苦笑)吉田稔麿くんも、長州藩邸まで戻って、引き返したところで亡くなってますね(闘死とか、自害とか、諸説あるようですが)。

……当然坂本さんは、過激派の企てがあったが故に池田屋の惨劇が起こったのだということは知るまい。知らない人間の目から見れば、無意味な殺し合いにしか思えないのは当然だろう。
　「どいつもこいつも、みんな馬鹿じゃき！」……彼にしてみれば、一夜にして、友を三人同時に失ったような気持ち……だったのかもしれない。

確かに、龍馬くんには、襲撃された側が何を企てていたかを知る機会はなかったのかも知れませんね。ドラマでは現代人の視点を代弁するような立場の龍馬くんですが、私たちが知っているほどには状況を知り得る立場にはなかったんでしょうから。