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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
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三谷幸喜さん脚本で演出。勝海舟と西郷隆盛の江戸城無血開場をめぐる交渉の、あったかも知れないエピソード。中村獅童さんが勝海舟……『組!』の捨助くんがこんなに大きくなって(違)。

中村獅童、松岡昌宏ら熱演、三谷幸喜が描く幕末群像喜劇『江戸は燃えているか』初日前会見レポート
三谷幸喜が描く幕末群像喜劇『江戸は燃えているか』が2018年3月3日より新橋演舞場で開幕する。中村獅童、松岡昌宏ら豪華俳優陣で、三谷自身が「新橋演舞場史上、もっとも笑えるコメディ」と評する作品に挑む。初日前日の2日に行われた囲み会見とフォトコールの様子を写真とともにお伝えする。
物語の舞台は慶応4年。鳥羽伏見の戦いで幕府軍に勝利した西郷吉之助(隆盛)率いる官軍(新政府軍)は、江戸城総攻撃のために東海道を進んできていた。血を流さずに江戸城受け渡しを目指す西郷は、幕府側の代表者である勝海舟とあって、降伏を勧めることにする。

しかし、勝という男は元来の江戸っ子気質で、器が小さい上に喧嘩っ早い。そんな性格の勝が西郷にあったら間違い無く交渉決裂……!

戦はもうこりごりだと立ち上がったのは勝家の使用人たち。彼らが考えた作戦は、勝をニセの西郷に会わせて、ニセ会談をやらせている間に、勝家の庭師の平次に勝のフリをさせ、本物の西郷に会わせて、和平交渉をしてしまおうという大胆なもので……というあらすじだ。
この日、三谷のほか、中村獅童、松岡昌宏、松岡茉優、高田聖人、八木亜希子、飯尾和樹、磯山さやか、妃海風、中村蝶紫、吉田ボイス、藤本隆宏、田中圭が登壇した。

演出の三谷は「いろんなジャンルの方が出演する。これはプロデュース公演にしかできないこと。全員野球で、みんなで頑張って、ここまでこぎつけたという感じがしている。大いに笑っていただきたい」と作品への思いを語る。「毎回、稽古場で笑ってしまうシーンがあるんですが、僕の台本には書いてないことで腹立たしい」とも話し、会場をわかせた。

三谷自身、初めての新橋演舞場だ。「舞台上に立ったことはなかったのですが、(劇場内についている)提灯が素晴らしく、演劇は祭りだということを実感する。素敵な場所」と話す。「花道のある舞台でやるのは初めてで、どうやれば効果的にできるか、今まで新橋演舞場がやったことがないようなものをしたいと思ったら、結構オーソドックスだったみたいで……」とも語り、笑いを誘った。
今回、勝海舟役を演じる中村獅童。三谷の作品はNHK大河ドラマ『新撰組』以来となる。獅童は「初日を迎えることができて嬉しく思う。全部が見所じゃないですかね。笑っていただくのはある種怖い部分もあるが、実際にお客様がお入りになって分かることもある。大いに笑っていただけたら」とコメント。また、舞台美術が気に入っているといい、「2階や3階で見え方がぜんぜん違うので何回も見に来てほしい」。

勝家の使用人で庭師の平次役を演じる松岡昌宏。舞台『ロスト・イン・ヨンカーズ』(2013年)以来の三谷作品出演の松岡は「いろんなジャンルの方がいらっしゃるので存在感、台詞の言い方、笑いの間、全然違う。それが一緒になるからこそ面白いと思う」と話す。

役柄上、獅童と松岡が“似ている”という設定だ。2人の共通点は何かと問われ、共演者からは「足が綺麗」「机が綺麗」などというさまざまな声が上がるなか、三谷は「稽古で色々言っても、それはできないと絶対に言わないし、瞬時にきちんとやってくれる」と答え、信頼を置いている様子だった。

公開フォトコールでは2つのシーンがほんの一部分だけ上演された。

1つ目は、1幕で物語が膨らみ始める、山岡鉄太郎(飯尾和樹)がやってくる一場面。三谷は見所について「飯尾さんの滑舌の悪さ。こんなに悪いと思わなかった。次はなるべくセリフを少なくしようと思う」と話して、笑いをとった。

2つ目は、2幕でのミュージカル風の場面。『江戸は世界一』と、宝塚出身の妃海風を中心にダンスを交えて歌う華やかなシーンだ。コミカルなダンスと思わず笑ってしまう歌詞に注目してほしい。

どんな舞台になるのだろう。初日が待ち遠しい。
 今回チケットを3回分入手した。初回の感想は折り畳んでおくので、見たくない人は「続きはこちら」以降を読まないように。




中村獅童さんの歌舞伎での押し出しも現代的なコメディセンスもよく生きた。時々駄々っ子になるところがかわいい。でも最後の押し出しはかっこいい。

松岡昌宏さんは初めて観る。思った以上によい役者さんであり、獅童さんへ「萬屋!」という掛け声が掛かった後に松岡さんに「TOKIO!」がかかったのが笑えた。

ストーリーはむっちゃ笑った。藤本隆宏さんの西郷吉之助とデクの二役も大笑い。幕切れは切なかったが、後味はよかった。

特に『組!』ファンとしては、「あの山南さんに斬られそうになった村上俊五郎がこんなところで……」という感慨を持つに違いない。
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