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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
 ロングインタビューです。しかも、写真が素敵です。

【私のおしゃれ学】俳優 山本耕史さん 与えられたものを実体にするのが役者
 演技派と評する声がある。美形だからと好意を寄せるファンもいる。得ている称賛は、同じ世代の役者の中で、抜きんでている。

 舞台に立ち、早20年以上。望めばたいていの役は演じさせてもらえる位置にありながら、「自分からこの役をやりたいというのは、役者として違う気がするんです」と、自ら役を求めるような態度を避ける。「与えられたものを実体にするのが、役者の仕事なんだと思っています」

 ■求められれば受ける

 舞台に映画、ドラマ、どんな場合でも、何を演じるかが決まってから、フラットな気持ちで役に向きあう。当たり役として世間に広く名を知らしめた、NHKの大河ドラマ『新選組!』での土方歳三(ひじかた・としぞう)も「名前を知っていたくらい。決まってから友だちにどんな人か知っている? と聞いて教えてもらいました」。

 そこからが、役者としての勝負になる。「役を愛し、どんどん近づいていこうとするんです」

 過去に出会った人たちの中から、役にあった雰囲気の人を引っ張り出してまねてみる。演出家の意図をくみ、共演者たちとの関係にも気を配りながら、その役が「生きた人間になるように」と考え抜き、演じきる。そこまでしてはじめて、「演じた役が親しい仲間になります。とっても近づいた役なんだと思えてくるんです」。

 もっとも、そうやってためた経験や、得た称賛に寄りかかろうとはしない。「以前やったこととは違うものを要求されたほうがいい、と答えたいと思ってしまうんですよ」

 土方役のような人気が出たイメージと似ている役の方が、世間には受け入れられやすい。「そういう役でも、いいものがあればやります」と拒否はしない。むしろ、どんな役でも鮮やかにこなしてしまう姿に、起用する側がこんな役はどうだとぶつけてくるようになっている。

 求められれば受ける。それが役者だ。2007年と08年には、オフ・ブロードウェーで評判になり、映画化もされたミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』に主演。女性への性転換手術に失敗したロックシンガーという特異な役を、歌も含めて演じきった。

■舞台で新たな挑戦

 8月21日から31日まで、東京都世田谷区の世田谷パブリックシアターで行われているオスカー・ワイルド原作の舞台『ドリアン・グレイの肖像』では、肖像画に老いも憎しみのような感情も移し、自分はまったく年をとらないドリアン・グレイという悪魔的な青年の役を演じている。

 「狂気をはらんだ人間といったことがいわれていますが、僕はドリアンには純粋なものを感じてしまうんです」。

 老いたくない、幸福でありたいと願う心理は、人間にとって必然ともいえるもの。「人間として純粋だから、欲望に引っ張られ、流されていってしまったのではないでしょうか」。

 役者としての純粋さを探求し続ける気概が、人間としての純粋さを追い求めるドリアン・グレイの役に重なって生まれた美しくて残酷な生と死の姿。山本さんの新たな挑戦を見られるのは、この舞台の上だけだ。(文:谷口隆一/撮影:大石一男/SANKEI EXPRESS)


写真1
写真2
写真3

土方さんとも磐音さまとも違う雰囲気を醸し出してますねぇ……うーん、妖艶?(笑)


 出遅れましたが、朝日新聞の記事もリンク貼っておきます。

「ドリアン・グレイの肖像」主演の山本耕史 悪の華、大胆に繊細に
 俳優の山本耕史が、21日開幕の「ドリアン・グレイの肖像」に主演する。19世紀英ビクトリア朝の作家オスカー・ワイルドが耽美(たんび)的な世界を追究した長編小説の舞台化だ。悪の華を咲かせる美青年ドリアンを演じる山本は「単に悪に徹するだけならホラー。彼の心の揺れや迷いも、きっちりと表現したい」と話す。

 美貌(びぼう)の青年貴族ドリアンに心を奪われた画家バジル(伊達暁)は情熱を込めて肖像画を描く。バジルの知人のヘンリー卿(加納幸和)に誘われ、ドリアンは悪徳の世界へ足を踏み入れるが、その美しさは変わらない。しかし、秘められた肖像画には驚くべき変化が起きていた……。

 これまでミュージカルで共同作業を重ねてきた構成・演出の鈴木勝秀から「一緒にストレートプレーを」と誘われた。ミュージカルや音楽劇への出演が多い山本にとって久々のせりふ劇だが、「僕の中では演じるという点は同じ。区別はない」と言い切る。

 「肝心なのは、観客の前に立ったときに、生々しい、ウソのない人間として存在すること」。この信条を胸にけいこに臨み、当初想像していた悪漢とは異なるドリアン像にたどりついたという。

 「ドリアンはどちらかというと巻き込まれ型の人間。ヘンリーの悪と欲望、バジルの常識と人間味のはざまで、気づいたら後戻りできなくなる」。「ロミオとジュリエット」になぞらえれば、ドリアンはロミオ、ヘンリーはマキューシオだと分析する。「ドリアンは周りの人々との関係で人間像がつくられる一方、突出したオーラも求められる。大胆であり、繊細でもある。とても面白い役です」

 こうして役と作品を丹念に研究するせいか、彼の演じる役は強い印象を残す。NHK大河ドラマ「新選組!」の土方歳三は異例の続編ドラマが作られ、時代劇「陽炎の辻」の坂崎磐音は第3シリーズまで放送。鈴木と組んだロックミュージカル「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」も再演を重ねた。演じる役が生きて、ひとり歩きを始める俳優といってもいい。

 「時代劇も外国の作品も、ある程度ルールを守れば想像力を存分に膨らませられるのが魅力。思い切り冒険して、華麗に演じたい」

 31日まで、東京・三軒茶屋の世田谷パブリックシアター。7千円、5千円。電話03・5432・1515(劇場)。(藤谷浩二)

 こっちは素の山本さんっぽい表情ですね。肩から胸、肩から腕にかけてのラインが逞しいです。




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