新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
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特別展の開催日程が明日いっぱいなので(汗)、駆け込み鑑賞してきました。
特別展の内容を知ったのは、いつもお世話になっている、かよこさんのブログ「黄昏どきに…第二章」にて。
旗本御家人展 その1
旗本御家人展 その2
地下鉄電車の吊り広告でも気になっていたのですが、趣味傾向の似ている方によるご推奨というのが一番の動機付けになりますわ(^^ゞ。展示は明日までということで、夏日になるという天気予報を気にしつつ、日傘を持って行きました。
国立公文書館『旗本御家人~江戸を彩った異才たち~』
入場無料、しかもカラー写真入りの図録が付いてくる。入り口手前のロッカーも無料(100円を入れて鍵をかけ、鍵をあける時に返金されるタイプ)。
これだけでも嬉しいのに、何と、音声ガイドが無料なんですよ! (嬉し涙) 館内に入場して、受付でパンフレットをもらった後に、もう一歩奥の受付&インフォメーションカウンターにて、用紙に氏名と住所を書いて音声ガイド機を借りる必要がありますが、たいていの展示で500円ぐらい取られる音声ガイドが無料というのは、声を大にして言いたいポイントです(笑)。
パンフレットを参照しながら展示物を見ても同じぐらいの情報量なのですが、視覚をなるべく展示物に使いたいと思えば、耳で解説をインプットするというのは視神経だけに負担を集中させないだけ楽なのです……特に、このところパソコンの使いすぎか、目の疲れで肩凝りや頭痛が悪化している身としては(苦笑)。
平日の昼間ということで、同じ時間帯に来ているお客さんは20人前後でしたが、趣味に時間をたっぷり使えるシルバー世代以外には、やはり「レキジョ」がひとつの流行語になっている最近のトレンドを反映してか(にしては、この特別展はマニアックな趣味だと思いますが^_^;)、20代の女性がちらほらおられたのは心強い限り。
個別の展示については、かよこさんが詳しく書かれてらっしゃるのを拝見して自分が見に行こうと思ったぐらいですので、今さら解説しても……をいをい^_^;。
『風雲児たち』を愛読しているおかげで、江戸時代を通じて、異色の幕臣については結構知っているつもりです。幕末直前から幕末期を取っても、太田南畝、間宮林蔵、長谷川平蔵、遠山左衛門尉(ご存じ遠山の金さんこと遠山景元だけでなく、お父さんの景晋も)、矢部定謙、川路聖謨、栗本鋤雲、勝海舟、榎本武揚、などなど。でも今日は、さらに多くの異色の幕臣の存在を知ることができたのが嬉しかったです。
たとえば勘定奉行大橋近江守親義。勘定奉行まで昇進したということは相当に有能な幕臣だったことは疑いないのですが、江戸城に勤める幕臣や出入りする大名にとって有り難いことこの上ない、幕府の職制やら年中行事の解説、江戸城内の案内図などを懐に入れられる大きさのポケットガイドブックとして発行したわけですよ。限定300部だったそうですが、こりゃ現代のマニュアル本にも増して重宝されたと思います(ちなみに、今日の展示では幕府の役職と在職者について解説したマニュアル本のベストセラー『新板改正弘化武鑑』もありました)。ところが、この出版によって「幕府の秘密を漏らした」という咎めを受け、現在の京都府綾部市に流され、そこで亡くなってしまう(今日の展示の解説を見る限り、変死の可能性もあるようで……追い詰められて自死ってことでしょうか・汗?)。
案外に色彩をほどこした資料が多かったので、目で楽しみました。たとえば、幕臣が行事の時に着て登城した装束図。太田何畝が上方に左遷された時に銅山の発掘から精錬を取材した(当時、延べ板状にした銅は貴重な輸出品目だったそうな)レポの図録。地方の行事や遊びを活写した図版。間宮林蔵の北方民族の生活習慣を描いた図絵。動植物に造詣が深い幕臣が描いた、珍しいインコや魚介の鮮やかな図画。色彩が豊かなまま保存されているので、見るだけで楽しかったです。
そういえば、河童を見たという人の証言を記録したメモでは、その証言にもとづく河童のイラストもありました(笑)。
でも、幕末スキーとしては、幕末関係の展示に一番燃えるわけですわ(^^ゞ。
「岩倉具視関係文書」勝安房等ノ動静探索書。
「榎本釜次郎脱艦一件書並仏人ブリユウネ等所罰方(公文別録)」。
特に、釜ちゃんが薩長を中心とした新政府のやりようを批判する文書の写しは、これだけのために見に来た甲斐があったと思うほど、見てわくわくしました。
このあたりに来て、音声ガイドで、栗本鋤雲が、福澤諭吉が『痩せ我慢の説』において勝海舟を批判したことに涙を流して喜んだというエピソードを聞いて、感慨深いものが……栗本さん、勝海舟とは政敵だった小栗上野介忠順の親友だったものなぁ(涙)。
……そして、特別展の展示物ではないけど、大日本帝国憲法(の複写)が展示されていて、その当時の政府関係者が署名している中に、「榎本武揚」の名があったことにもまた、感慨深い思いが。白牡丹は旧幕臣で新政府に仕えた人たちの生き方もまた、ありだと思っていますもので(でもチーム箱館の面々には、特別な思いがあるのも確か)。
眼福でした、ありがとうございました。
特別展の内容を知ったのは、いつもお世話になっている、かよこさんのブログ「黄昏どきに…第二章」にて。
旗本御家人展 その1
旗本御家人展 その2
地下鉄電車の吊り広告でも気になっていたのですが、趣味傾向の似ている方によるご推奨というのが一番の動機付けになりますわ(^^ゞ。展示は明日までということで、夏日になるという天気予報を気にしつつ、日傘を持って行きました。
国立公文書館『旗本御家人~江戸を彩った異才たち~』
入場無料、しかもカラー写真入りの図録が付いてくる。入り口手前のロッカーも無料(100円を入れて鍵をかけ、鍵をあける時に返金されるタイプ)。
これだけでも嬉しいのに、何と、音声ガイドが無料なんですよ! (嬉し涙) 館内に入場して、受付でパンフレットをもらった後に、もう一歩奥の受付&インフォメーションカウンターにて、用紙に氏名と住所を書いて音声ガイド機を借りる必要がありますが、たいていの展示で500円ぐらい取られる音声ガイドが無料というのは、声を大にして言いたいポイントです(笑)。
パンフレットを参照しながら展示物を見ても同じぐらいの情報量なのですが、視覚をなるべく展示物に使いたいと思えば、耳で解説をインプットするというのは視神経だけに負担を集中させないだけ楽なのです……特に、このところパソコンの使いすぎか、目の疲れで肩凝りや頭痛が悪化している身としては(苦笑)。
平日の昼間ということで、同じ時間帯に来ているお客さんは20人前後でしたが、趣味に時間をたっぷり使えるシルバー世代以外には、やはり「レキジョ」がひとつの流行語になっている最近のトレンドを反映してか(にしては、この特別展はマニアックな趣味だと思いますが^_^;)、20代の女性がちらほらおられたのは心強い限り。
個別の展示については、かよこさんが詳しく書かれてらっしゃるのを拝見して自分が見に行こうと思ったぐらいですので、今さら解説しても……をいをい^_^;。
『風雲児たち』を愛読しているおかげで、江戸時代を通じて、異色の幕臣については結構知っているつもりです。幕末直前から幕末期を取っても、太田南畝、間宮林蔵、長谷川平蔵、遠山左衛門尉(ご存じ遠山の金さんこと遠山景元だけでなく、お父さんの景晋も)、矢部定謙、川路聖謨、栗本鋤雲、勝海舟、榎本武揚、などなど。でも今日は、さらに多くの異色の幕臣の存在を知ることができたのが嬉しかったです。
たとえば勘定奉行大橋近江守親義。勘定奉行まで昇進したということは相当に有能な幕臣だったことは疑いないのですが、江戸城に勤める幕臣や出入りする大名にとって有り難いことこの上ない、幕府の職制やら年中行事の解説、江戸城内の案内図などを懐に入れられる大きさのポケットガイドブックとして発行したわけですよ。限定300部だったそうですが、こりゃ現代のマニュアル本にも増して重宝されたと思います(ちなみに、今日の展示では幕府の役職と在職者について解説したマニュアル本のベストセラー『新板改正弘化武鑑』もありました)。ところが、この出版によって「幕府の秘密を漏らした」という咎めを受け、現在の京都府綾部市に流され、そこで亡くなってしまう(今日の展示の解説を見る限り、変死の可能性もあるようで……追い詰められて自死ってことでしょうか・汗?)。
案外に色彩をほどこした資料が多かったので、目で楽しみました。たとえば、幕臣が行事の時に着て登城した装束図。太田何畝が上方に左遷された時に銅山の発掘から精錬を取材した(当時、延べ板状にした銅は貴重な輸出品目だったそうな)レポの図録。地方の行事や遊びを活写した図版。間宮林蔵の北方民族の生活習慣を描いた図絵。動植物に造詣が深い幕臣が描いた、珍しいインコや魚介の鮮やかな図画。色彩が豊かなまま保存されているので、見るだけで楽しかったです。
そういえば、河童を見たという人の証言を記録したメモでは、その証言にもとづく河童のイラストもありました(笑)。
でも、幕末スキーとしては、幕末関係の展示に一番燃えるわけですわ(^^ゞ。
「岩倉具視関係文書」勝安房等ノ動静探索書。
「榎本釜次郎脱艦一件書並仏人ブリユウネ等所罰方(公文別録)」。
特に、釜ちゃんが薩長を中心とした新政府のやりようを批判する文書の写しは、これだけのために見に来た甲斐があったと思うほど、見てわくわくしました。
このあたりに来て、音声ガイドで、栗本鋤雲が、福澤諭吉が『痩せ我慢の説』において勝海舟を批判したことに涙を流して喜んだというエピソードを聞いて、感慨深いものが……栗本さん、勝海舟とは政敵だった小栗上野介忠順の親友だったものなぁ(涙)。
……そして、特別展の展示物ではないけど、大日本帝国憲法(の複写)が展示されていて、その当時の政府関係者が署名している中に、「榎本武揚」の名があったことにもまた、感慨深い思いが。白牡丹は旧幕臣で新政府に仕えた人たちの生き方もまた、ありだと思っていますもので(でもチーム箱館の面々には、特別な思いがあるのも確か)。
眼福でした、ありがとうございました。
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