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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
シネマ歌舞伎『刺青奇偶』
 2017年8月歌舞伎座『刺青奇偶』は半太郎=中車、お仲=七之助、鮫の政五郎=七之助で、演出が玉三郎様だった。玉さまが次の世代に芸を残そうとした舞台で、まだこなれてないなと正直思ったけど中車さんが歌舞伎に馴染んできたことも感じた。
 でも勘三郎さんの半太郎は自然に望陀の涙が溢れ、玉三郎さまのお仲は男に騙された挙げ句に川に身投げする捨て鉢さと労咳に冒されながら命をかけて半太郎を思う気持ちが胸に迫る。そしてドスの利いた声を発する仁左衛門さまの政五郎が視線と声でバタバタと女性ファンを悩殺する。ああ、この頃の歌舞伎座を見たかったなぁ。。国宝級だったなぁ。。
 江戸深川で生まれ育った半太郎が、ばくち好きから前科者になって江戸所払いされて関八州を周りながら千葉行徳に流れ着いて、川の向こうを見ながら父母のいる深川を含めた江戸への恋しさを慰めるという場面が、少なくとも文化文政から幕末の江戸なんだなぁと思う。深川が江戸の内になってるから。そして、江戸に帰れない半太郎がお仲とともに居着いたのが品川の場末の長屋というのも、江戸の四宿である品川の位置づけを知らずして。
 またお仲も、酌婦として行徳近辺の宿から転売されるというところから、場末を転々とさせられる運命なんだよな。
 江戸深川の半太郎の父母が息子の行方を捜して巡礼の形であちこち旅して品川に立ち寄るけど、半太郎とはすれ違い。。
 
シネマ歌舞伎『東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物控』
 そしてやじきたも同じ2017年8月パートBなので舞台で見たのと同じ展開だが、元ネタや役者さんをある程度わかって見直すと娯楽作品としてはまぁ面白いなと。劇中劇で『義経千本桜』の狐忠信の場があり、殺しのミステリー解明あり、パートAかパートBを観客が選ぶ観客参加型であり、役者さんたちもノリノリで喜劇仕立てにしているのが楽しい。
 でも『刺青奇偶』見た後ではインパクトが全然違う。
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