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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
今朝、国立劇場のサイトを検索したら席が空いていたので予約入れて行ってきました。

平成28年6月歌舞伎鑑賞教室「新皿屋舗月雨暈(しんさらやしきつきのあまがさ)―魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)―」

 中村萬太郎さんによる、わかりやすい歌舞伎入門講座つき。歌舞伎十八番のひとつ「景清」の荒事のさわりと、世話物の代表作として「髪結新三」から弥太五郎源七と新三による深川閻魔堂橋の場のアクションを実演してくれました。

 河竹黙阿弥の作品が最近好きだなと思うのも、幕末好き・幕末好きの私にはふさわしいでしょう。安政年間から幕末にかけて「鼠小僧」「十六夜清心」「三人吉三」「白浪五人男」など白浪物を続けてヒットさせたのは幕末の政情と治安の悪さを反映していますね。美しい七五調の台詞が、落語耳には心地よく響きます。
 そして、明治の世になってヒットさせた作品は「髪結い新三」「三千歳と直侍」「魚屋宗五郎」など、必ずしも盗賊や侠客とは限らないけど、市井の人で社会の底辺で生きる人たち。さらに、失われた江戸や江戸っ子に対するスタイリッシュなノスタルジーがある。落語も、明治期の作品には、薩長など田舎者に江戸を奪われた江戸っ子の意地が感じられる作品があるのと同じ。

 成駒屋こと中村橋之助さんの宗五郞は20年ぶりだそうだけど、去年平成中村座で勘九郎さんが演じた宗五郞は橋之助さんが指導していたと思われるので、デジャブ感あり。ただ、こんなことを言うのはおそれ多いのだけど、橋之助さんはこの役はまだこなせていないように思う。禁酒の誓いを破り、酒を呑みながらだんだん荒れていく場面は、何かがちょっと足りないように思う。
 梅枝さん演じるおはまは最高。すごくこなれている。間の取り方も抜群。

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