新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
去年の今頃、志の輔らくご2010inPARCOを見て、落語会通いにはまった自分。
今年もチケット取って行ってきました。誘い合わせた友人が風邪で行けなかった分も楽しんでこようと意気込んで。
自分もなるべく事前情報は取らないようにしてましたので(不本意にも目にすることはあったのですが)、本日のネタは折り返し表示にしました。
今年もチケット取って行ってきました。誘い合わせた友人が風邪で行けなかった分も楽しんでこようと意気込んで。
自分もなるべく事前情報は取らないようにしてましたので(不本意にも目にすることはあったのですが)、本日のネタは折り返し表示にしました。
18時半開演、終演は21時半回ってました……志の輔師匠、そんな公演を22回も続けて過労死されないかと心配です(;゚ロ゚)。
古典あり、創作あり。笑いあり、人の心の深淵にある闇を見る瞬間あり、そしてほろりと泣かされる場面あり。志の輔らくごは、落語は人生の総てを表現できるという志の輔師匠がのたまうだけのものが詰まっていると思います。

「だくだく」
長屋の壁に紙を貼って、贅沢な家財道具やら金庫やら描いてもらって(ラジオとか水晶時計とかが出てくるってことはけっこう新しい作品ですよね)、モノがあるつもりで満足する貧乏人。そこに入り込むような間抜けな泥棒も、盗みに入った家でモノを盗らずに出たことがないというメンツにかけて、盗ったつもりになる。お互い「つもり」の捕り物合戦。江戸の洒落っ気とか遊び心が感じられて、そこが大好き。
前座噺のポジションでかけられた「だくだく」なので、壁に絵を描いてもらう場面がだいぶ短かったです。床の間、掛け軸、花瓶に寒椿、五段の箪笥に柔らかものの着物、あくび猫、ラジオ(天気予報)、金庫(700万円入り)、水晶時計(10時10分)、三段の茶箪笥(5つの茶碗に羊羹までは覚えてるけど、あとは何だっけ)、踏み台に長押の槍。窓とか台所まではなかったなぁ……後に控えているネタの長さを思えばしかたがないのだけど、もそっと聴きたかったなぁ。
「ガラガラ」
志の輔師匠の創作ネタでDVDも出ているのは知ってるのだけど、聴いてなかった。初めて聴くのがライブでよかった!
西口商店街の役員に初めてなった魚勝と八百清(だったかな?)が、セールのくじ引きの一等賞に豪華客船世界一周旅行ペアご招待を仕込んだ。しかし、ガラガラ(正式には新井式回転抽選器)の担当者が本数を読み違えて、一等賞1本のはずが7本仕込んだことがわかり、波紋が波紋を呼ぶ大騒動に。
志の輔さんのガラガラ声が、魚勝やら八百清やら商店街会長やらをリアルに感じさせて、笑った笑った。本質的には善人で、目の前の事件を取り繕おうとしてますますドツボにはまってしまう志の輔らくごワールドの住人たちが、愛おしくてたまらない。
中入り前後のサービスも、ちゃんとネタにからんでます。
「大河への道」
今年の新作ネタ。マクラは、にぎわい座で聞いた長崎巡業中のエピソード。シーボルト記念館から、シーボルト事件で獄死した高橋景保に話がおよび、景保の父・至時に師事した伊能忠敬を大河ドラマに取り上げてもらおうとする千葉県佐原市のプロジェクト事務所が舞台になる現代ドラマに。
伊能忠敬を主人公に大河ドラマのシナリオを書ききれないと泣きを入れた若い脚本家が描いた作品は、伊能忠敬の死を3年間伏せたチーム伊能と高橋景保が伊能全図を完成させて将軍に日本全図を献上するという説得力のあるドラマ。しかし、肝心の伊能忠敬は第1回と回想場面にしか出てこない(爆)。
『風雲児たち』愛読者には、嬉しい作品。マクラにしか出てこないシーボルトはもちろん、伊能忠敬の前半生も知ってるし、高橋親子もある程度知ってる。ちょい役で出てくる癖のある間宮林蔵(爆)ももちろん知ってる。
素晴らしかったところはいろいろあるのだけど、特に自分が感動したのは11代将軍家斉が謁見する場面での、公方様の「間」です。喋らずとも、伊能全図を献上する場に伊能忠敬がいないという場面の会話の間合いや目配りだけで、将軍の英邁さ、器の大きさがわかります。
そして、ネタ終了後、スクリーンに映し出される、大河ドラマチックな風景に書かれる、伊能全図完了後40年たってイギリス軍艦が日本の沿岸を測量しようとして、時の幕府から派遣された役人が見せた日本地図の精巧さに日本の技術力の高さを知り、日本はあなどれないぞと知ったという事件。「それはマリナー号事件で、その交渉にあたったのは、お台場をつくった第36代江川太郎左衛門英龍です!!」と声に出していいたくなる『風雲児たち』ファンは、志の輔らくご2011inPARCOに通った・これから通う延べ1万人の観客の中で自分だけではないと思うのですが。
84分の大作。自宅で壁に向かって練習していた時には40分だったそうです。これだけの大作を聴かせていただく機会、ゆったりしている横浜にぎわい座でも無理かも知れないですね。
午前様らいぶのDVDを買い込み、また来年の志の輔らくごinPARCOも聴きに来ようと心に誓って、帰宅しました。
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古典あり、創作あり。笑いあり、人の心の深淵にある闇を見る瞬間あり、そしてほろりと泣かされる場面あり。志の輔らくごは、落語は人生の総てを表現できるという志の輔師匠がのたまうだけのものが詰まっていると思います。
「だくだく」
長屋の壁に紙を貼って、贅沢な家財道具やら金庫やら描いてもらって(ラジオとか水晶時計とかが出てくるってことはけっこう新しい作品ですよね)、モノがあるつもりで満足する貧乏人。そこに入り込むような間抜けな泥棒も、盗みに入った家でモノを盗らずに出たことがないというメンツにかけて、盗ったつもりになる。お互い「つもり」の捕り物合戦。江戸の洒落っ気とか遊び心が感じられて、そこが大好き。
前座噺のポジションでかけられた「だくだく」なので、壁に絵を描いてもらう場面がだいぶ短かったです。床の間、掛け軸、花瓶に寒椿、五段の箪笥に柔らかものの着物、あくび猫、ラジオ(天気予報)、金庫(700万円入り)、水晶時計(10時10分)、三段の茶箪笥(5つの茶碗に羊羹までは覚えてるけど、あとは何だっけ)、踏み台に長押の槍。窓とか台所まではなかったなぁ……後に控えているネタの長さを思えばしかたがないのだけど、もそっと聴きたかったなぁ。
「ガラガラ」
志の輔師匠の創作ネタでDVDも出ているのは知ってるのだけど、聴いてなかった。初めて聴くのがライブでよかった!
西口商店街の役員に初めてなった魚勝と八百清(だったかな?)が、セールのくじ引きの一等賞に豪華客船世界一周旅行ペアご招待を仕込んだ。しかし、ガラガラ(正式には新井式回転抽選器)の担当者が本数を読み違えて、一等賞1本のはずが7本仕込んだことがわかり、波紋が波紋を呼ぶ大騒動に。
志の輔さんのガラガラ声が、魚勝やら八百清やら商店街会長やらをリアルに感じさせて、笑った笑った。本質的には善人で、目の前の事件を取り繕おうとしてますますドツボにはまってしまう志の輔らくごワールドの住人たちが、愛おしくてたまらない。
中入り前後のサービスも、ちゃんとネタにからんでます。
「大河への道」
今年の新作ネタ。マクラは、にぎわい座で聞いた長崎巡業中のエピソード。シーボルト記念館から、シーボルト事件で獄死した高橋景保に話がおよび、景保の父・至時に師事した伊能忠敬を大河ドラマに取り上げてもらおうとする千葉県佐原市のプロジェクト事務所が舞台になる現代ドラマに。
伊能忠敬を主人公に大河ドラマのシナリオを書ききれないと泣きを入れた若い脚本家が描いた作品は、伊能忠敬の死を3年間伏せたチーム伊能と高橋景保が伊能全図を完成させて将軍に日本全図を献上するという説得力のあるドラマ。しかし、肝心の伊能忠敬は第1回と回想場面にしか出てこない(爆)。
『風雲児たち』愛読者には、嬉しい作品。マクラにしか出てこないシーボルトはもちろん、伊能忠敬の前半生も知ってるし、高橋親子もある程度知ってる。ちょい役で出てくる癖のある間宮林蔵(爆)ももちろん知ってる。
素晴らしかったところはいろいろあるのだけど、特に自分が感動したのは11代将軍家斉が謁見する場面での、公方様の「間」です。喋らずとも、伊能全図を献上する場に伊能忠敬がいないという場面の会話の間合いや目配りだけで、将軍の英邁さ、器の大きさがわかります。
そして、ネタ終了後、スクリーンに映し出される、大河ドラマチックな風景に書かれる、伊能全図完了後40年たってイギリス軍艦が日本の沿岸を測量しようとして、時の幕府から派遣された役人が見せた日本地図の精巧さに日本の技術力の高さを知り、日本はあなどれないぞと知ったという事件。「それはマリナー号事件で、その交渉にあたったのは、お台場をつくった第36代江川太郎左衛門英龍です!!」と声に出していいたくなる『風雲児たち』ファンは、志の輔らくご2011inPARCOに通った・これから通う延べ1万人の観客の中で自分だけではないと思うのですが。
84分の大作。自宅で壁に向かって練習していた時には40分だったそうです。これだけの大作を聴かせていただく機会、ゆったりしている横浜にぎわい座でも無理かも知れないですね。
午前様らいぶのDVDを買い込み、また来年の志の輔らくごinPARCOも聴きに来ようと心に誓って、帰宅しました。
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