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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
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落語家として三十周年、そして談春さんが家元の「芝浜」を聴いて入門を決意した会場(そして志の輔さんもいた)である国立演芸場。東京周辺の落語ファンがかなりチケット争奪戦をしたようですが、私は第三希望で2枚確保しました。
 もう5年になる落語ライブ視聴歴で、談春さんで「百年目」はお初でした。



「井戸の茶碗」
 サンマルク半蔵門店で店員さんが2360円の桜チョコクロワッサン5個とコーヒー5個の注文をセット利用で何と1000円にまで下げてくれたエピソード。
 そこから、屑屋さんの説明……って、志ん朝さんの持ちネタだからあまりやらないという「井戸の茶碗」。
 談春さんならではのエピソードとして、細川の殿様にひっかけて細川護煕さんの変人ぶりと焼き物師としての評価。井戸の茶碗を京都に見に行って、茶碗は見られなかったけど小堀遠州の庭と数々の名画と護煕さんを見たという話。
 談春さんが作中にこんなに脱線するのって珍しい。

「談春半生記」
 名作「赤めだか」のテレビドラマ化にあわせて。何やら大物が出演快諾してくださったそうで、まもなく発表されるそうです。
 原作者と映像化された時の演者のギャップ(談春→二宮和也)の比較対象として、リリーフランキー→オダギリジョー、水木しげる→向井理があがってました(笑)。
 そして、家元を演じた北野武さんは、見た目家元で根っこが武、ちらっと武が出てきて根っこは家元というところを行ったり来たりとか。

「百年目」
 志ん朝師のものとも、米朝師のものとも、もちろん志の輔さんのものとも、違う談春版。パンフレットに説明がありました。
  商家奉公のつらさに、落語家の前座修行を引き合いに出しながら。定吉がいつまでも鼻に火箸の頭を突っ込んでいます(^_^;)。
 番頭の治兵衛が着物を預けている駄菓子屋のばあさんと治平の会話は、談春さんらしい、世の中の浮き沈みを見てきた女が「あんたいつまでこんなことやってんのよ」と治兵衛を問い詰める場面があって。
 旦那さんと治兵衛の会話場面では「ここであったが百年目と思いました」では落ちず……治兵衛が旦那の肩もみをする場面で、なんか家元が一瞬見えたような気がしました(笑)。
 そして、南天のつゆにひっかけた素敵なサゲ。

 家元が下りてきた(?)国立演芸場の談春さん、幸せそうでした。
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