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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
 台風14号が19時頃に関東地方に最大接近するという日の午後、横浜にぎわい座で落語会とは、さすが雨女の自分です。

 横浜にぎわい座、座布団を新調したんでしょうか。前半は水色、後半は黄色と目に鮮やかな新品の座布団でした。

 談笑師匠を横浜にぎわい座で拝見するのは初めてです。J亭とか下北沢とかホール落語っぽい雰囲気の会場が多いので、何か新鮮。

 「皆さん、よく来られましたね」が開口一番の談笑師匠。談笑さんが経験した最大級の台風は那覇で、風速50メートルで冷蔵庫が飛んでいくのを目撃したとか(笑)。そこから災害つながりで、浅草雷門5656会館で談志家元が高座に上がっている時に震度5の地震が発生して会場が騒然とした(ちなみに5656会館は雷おこしでできているとか・苦笑)時に、談志家元は高座で馬を乗りこなす仕草をしていたとか。仙台で震度5強の地震を経験した時の体験談はCD収録の噺のマクラに入っていたと記憶していますが、今日はかなり詳しい内容。その時、ホテルに滞在していた談笑さんはトイレに入っていたとか(さすが、○○○の談笑……えーと^_^;)。同じホテルに滞在していた談志家元の部屋でテレビが床に落ちたというところは、CDでも聴きました(「頭の上(わくわく♪)?」みたいな^_^;)。

 さらに地元に関連するネタ。横浜にぎわい座近辺の皆さんなら一度行くことをお勧めという、「落語スナック元」のご紹介となりました。ネットで検索したら、談笑さんのブログに紹介されてました。
立川談笑の、こんなもの見ましたッ! 2007年11月
 狭いスナックなんだけど、畳を敷き詰めて落語会をするそうです。17席ぐらいしかつくれないそうですが、小さん、文楽、談志などなど錚々たるメンバーが落語会をやっている場所だそうです。ネタ帳があって皆さん直筆なんだけど大学ノートなんだとか。

 面白い。面白いんだけど、まさか漫談だけで最初のネタとなるんじゃないか……と思ったら、始まりました。粗忽な人の噺だけど、夫婦もの……おっ、「堀の内」。粗忽というよりは、記憶容量が256バイトしかない(爆)八っつぁん。談笑さんらしく、ちょこちょことエロ風味(マイルド味でしたが)をちりばめつつ、手を合わせたら立正佼成会だったとか「アナタハ、神ヲ信ジマスカ〜?」「ショーコー、ショーコー、ショコショコ(以下略)」などきわどい宗教ネタ(イスラムは出てこなかった・苦笑)とか。ちなみに談笑さんがお住まいなのは堀の内のご近所で、外食すると創価学会関係とか立正佼成会関係とかの店がよくあるそうです。長いマクラの上に「堀の内」を風呂屋までやってサゲって、これまだ一本目なんですが今日はトライアスロンですか談笑師匠? 

「まだ中入りじゃないです〜」とソデに合図、開演から50分経過ですよ(爆)。

 ……う、ここまで丁寧に書いたら二本目のマクラが思い出せない(汗)。あ、そうだそうだ、チリの鉱山の奇跡の救出劇を軽く振って、「とくダネ!」記者として銚子市のある産廃施設を取材した時の体験談に移ったんだ。夜中のカーチェイス。つかまったら50メートル掘った穴に車ごと放り込まれ、いろいろな廃棄物に埋められるかも知れないというスリリングな話でした。

 そこから何の噺が始まるのかと思えば、さらに、柏崎とかの原発で使われる濃縮ウランは東神奈川でつくられて、トラックで首都高などを通って運ばれるんですよ〜という、これまたスリリングな解説。

 この辺りでもしやと思ったのですが、やはり、二本目は談笑師匠の新作「原発息子」。初めて聴きました。あらすじは広瀬和生さんがまとめてくれてます。
談笑 花鳥風月 鳥 PartII

 就職氷河期に、隣の幼稚園の方が賢いという某大学(汗)に通っている息子がようやく見つけた就職先は……という、現代の怪談噺。というか、現実がホラーと紙一重なんですね(冷や汗)。

 13時30分開演で、二本終わって、中入りは15時過ぎ……って、何か、落語トライアスロンの様相を呈してきました(汗)。でも、落語ファンとしては本望です。

 中入り後の第一声は「(マクラの長さは)小三治師匠を超えたそうです。これをダイサンジと言うとか」。爆笑。

 季節ものの大ネタ……ということで、「富久」でした。CD音源では聴いたことがあったのだけど、ライブで聴いたのは初めてです。

 幇間の久蔵の住まいが深川あんじん町で、しくじった旦那の住まいが芝の久保町。富くじが「鶴の千五百番」で、椙森神社で富興行……やはり、落語立川流ですね。演者によっての違いは、こちらをご参照あれ。

 今年になってから落語ライブを聴き始めたぐらいの自分の感覚なんで当てにはならないのですが、談笑さん、大ネタと真っ正面からぶつかるのを楽しんで演っている感じがします。一晩のうちに芝と深川で火事が発生して右往左往した挙げ句になけなしの財産(と千両の当たりくじ)を失ってしまう、かなりご都合主義のストーリーに説得力を持たせるには、人柄と芸はあっても酒の上のしくじりが元で人生崖っぷちを浮沈するジェットコースターストーリーを、周辺人物を含めてリアル感覚で描く必要があると思います。

 たった一日ぐらいの間に何度も崖っぷちから突き落とされるような経験をした久蔵さん、最後の場面では狂犬並になってましたが……最後の最後で、幸運が舞い降ります。ああ、よかったよかった。

 サゲは、やはり、談笑さん。普通のサゲでは終わらない……って、えーと、どんなサゲだったか、忘れてしもた〜(汗)。

 終演は16時過ぎ。談笑師匠は、これだけたっぷり演じた後で、さらにCDお買い上げのお客様にサイン……お疲れ様でしたっm(__)m。



 落語三昧の午後(台風接近中)、でした。京浜東北線は普通に動いて多摩川を渡れましたので、よかったよかった。
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