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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
TBS赤坂ACTシアタープロデュース志の輔らくご。2013年以来7年連続で見に来ている。

第一部: 大忠臣蔵〜仮名手本忠臣蔵のすべて
歴史上の赤穂事件と文楽や歌舞伎の作品である仮名手本忠臣蔵とは違う、ということから始まり、後者の作品解説。作品化されたのは赤穂事件から47年後(偶然なのか四十七士にかけての47年後なのか……?)。「仮名手本」の由来は、仮名手本のようにわかりやすい、いろは四十七文字と四十七士をかけた(しかも、いろは仮名を「と」で折り返すように縦書きすると、一番下の文字は「とかなくしてしす(咎なくして死す)」となる)、など諸説あり。大序から第四段までは季節が春、第五段と第六段は夏、第七段は秋、第八段以降は冬と一年の季節を描いている。など小ネタを含めた全自十一段のあらすじ紹介。ちなみに、これは後半の「中村仲蔵」を理解するために必要な仮名手本忠臣蔵第五段のご紹介で料金外のサービス、なのだそう(笑)。毎年聴いているけど、毎回新鮮。

第二部:落語「中村仲蔵」。
持ちネタにしている方は多いけど、志の輔さんはACTシアターの特性をつかって演出しており、芝居の場面ではピンスポットが花道に当たったり、ツケや太棹の音が響いたり、演劇的なところが素晴らしい。血筋によって役者の身分が決まっている時代に、稲荷町から名題にまで出世した中村仲蔵が、名題としての初役に忠臣蔵五段目の斧定九郎一役のみという嫌がらせを受けながら、従来のお役とはまったく異なる新しい斧定九郎の演出をつくりあげていく話。ブレークスルーに至るまでの呻吟、柳島の妙見様に願をかけて三七二十一日め、雨に降られて入った蕎麦屋で出会った浪人の姿にインスパイアされ、白塗り黒羽二重に赤い鮮血したたる斧定九郎を演じる。観客席から反応がなく失敗かと落胆するが、あまりの斬新さに声も出なかったというオチ。そして、今でもこの演出が色悪という新たなカテゴリーの悪役としてスタンダードに。

6時半開演なのに終演9時20分という長い公演。ダレ場が一箇所もない、素晴らしい公演。
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