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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
『江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民365日の真実』古川愛哲(講談社+α新書)



 著者は元放送作家で雑学家。大正から昭和にかけて確立した時代小説や時代劇は、史実の江戸時代を反映していないとして、史実の江戸の暮らしがどのようなものだったかウンチクを語るという趣向。

 まえがきより引用。

 結果、額に三日月の傷を持ち「退屈じゃ」を連発する大旗本の殿様が、やたら力を振り回しても、閉門、逼塞にもなりません。
 白昼かぶりものは禁止の上に「市中乗馬禁止」でも、鞍馬天狗は平気で馬を駆け回ります。それを新撰組も町奉行も、見廻組も咎めるようすはありません。
 右目から頰に大きな傷がある仙台伊達家の丹下左膳は、白い着流しで髑髏《しゃれこうべ》の紋など付けていますが、その異装を咎める与力、同心もいませんし、橋の下に蓆《むしろ》で家を作って住んでいる浪人なのに、「無宿狩り」で石川島人足寄場《にんそくよせば》に送られる身の危険を感じた様子はありません。
 「武士の一分」は、たかが女を巡る「女仇討ち《めがたきうち》」にまで矮小化されることになりました。


 なかなか辛口ですね(笑)。

 「時代劇とは違う江戸の町景色」「時代劇の切腹は不作法?」「困窮を極めた鬼平の生活」「悪代官はどれくらいいたのか?」辺りが時代劇ファンにはちょっと気になるところではないでしょうか。

 なかなか面白かったです。尾籠な話ではありますが、排泄物のリサイクルがどういう仕組みになっていたかがすごくリアルで(汗)江戸の庶民が一日に何回も銭湯に行っていたのがなぜかわかったような気がします。
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