新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
先日、兵庫県立図書館にてコピーしてきた『大鳥圭介獄中日誌』に目を通しました。
『野史台 維新資料叢書9 日記2』日本史籍協会叢書別編9(昭和48年2月5日復刻)
基本的には『南柯紀行・北国戦争概略衝鉾隊之記』大鳥圭介・今井信郎(新人物往来社)所収の「南柯紀行」98ページ以降の獄中記と内容は同じです。
ただ、底本が違うようで、和歌の一部が違っていたりして。
たとえば、新人物往来社版109ページに掲載されている和歌は、野史台版では掲載順番が違うのですが、うち一首は一字違うだけで微妙に意味が違っているような。
「浮雲に志ばしば影をかくしてぞいよてりまされ月の光りは」(新人物往来社版)
「浮雲に志ばしば願をかくしてぞいよてりまされ月の光りは」(野史台版)
あと、短いのですが、新人物往来社版ではごそっと抜けている箇所を野史台版で見つけました。それが、坂本龍馬を暗殺したと告白したとされる今井信郎に関連する記述なので、気になります。新人物往来社版では128ページの「九日、昨夜今井信郎横倉甚五郎函館より着、右両人は神木隊杜稜隊岡崎、唐津、桑名其外藩士都合百六十四人と、十一月四日函館出帆同七日夜着、両人より外の者は芝増上寺にて謹慎す、」の後に続きます。
[ ]内は注記です……旧かなづかいをうまく読めてないかも知れません、意味がよくわかりません。大鳥さん本人が注記を入れたのかどうかは不明ですので、「坂本龍馬云々」のところは参考になるかわかりません。
ただ、明治期に『南柯紀行』を出版するに当たって、坂本龍馬を殺害したとの説がある今井信郎との交友関係を伏せるために、この漢詩部分を削除して出版した可能性はあるかもな〜と思いました。史料の扱い方もよくわからない素人の戯言ですが。
☆★☆★
以下の漢詩は、新人物往来社の版にも収載されているのですが、ちょっと思うことがあり、引用(131ページ)。
おそらくは、蝦夷に落ちのびたという説もある九郎義経になぞらえて、自分たちの戦いの思い出を託した漢詩ではないかと、素人ながら想像するのですが……。
九郎義経を彷彿とさせる戦の達人で、知られていないが「壮志堅」で、かつて京洛に名を轟かし、蝦夷の地に英傑として骨を埋めた……といえば、土方さんを詠んだものではないのかと思ってしまうのは、土方ファンの欲目でしょうか(汗)。
『野史台 維新資料叢書9 日記2』日本史籍協会叢書別編9(昭和48年2月5日復刻)
基本的には『南柯紀行・北国戦争概略衝鉾隊之記』大鳥圭介・今井信郎(新人物往来社)所収の「南柯紀行」98ページ以降の獄中記と内容は同じです。
ただ、底本が違うようで、和歌の一部が違っていたりして。
たとえば、新人物往来社版109ページに掲載されている和歌は、野史台版では掲載順番が違うのですが、うち一首は一字違うだけで微妙に意味が違っているような。
「浮雲に志ばしば影をかくしてぞいよてりまされ月の光りは」(新人物往来社版)
「浮雲に志ばしば願をかくしてぞいよてりまされ月の光りは」(野史台版)
あと、短いのですが、新人物往来社版ではごそっと抜けている箇所を野史台版で見つけました。それが、坂本龍馬を暗殺したと告白したとされる今井信郎に関連する記述なので、気になります。新人物往来社版では128ページの「九日、昨夜今井信郎横倉甚五郎函館より着、右両人は神木隊杜稜隊岡崎、唐津、桑名其外藩士都合百六十四人と、十一月四日函館出帆同七日夜着、両人より外の者は芝増上寺にて謹慎す、」の後に続きます。
(今井留別諸友)
一別此身元分死
旅塵豈汚寸心紅
請君自是戦双翼
須待団南萬里風
[今井坂本龍馬云々榎本等と秋田を経しは仙台を通のしめす其奪はんを恐てなり]
[ ]内は注記です……旧かなづかいをうまく読めてないかも知れません、意味がよくわかりません。大鳥さん本人が注記を入れたのかどうかは不明ですので、「坂本龍馬云々」のところは参考になるかわかりません。
ただ、明治期に『南柯紀行』を出版するに当たって、坂本龍馬を殺害したとの説がある今井信郎との交友関係を伏せるために、この漢詩部分を削除して出版した可能性はあるかもな〜と思いました。史料の扱い方もよくわからない素人の戯言ですが。
☆★☆★
以下の漢詩は、新人物往来社の版にも収載されているのですが、ちょっと思うことがあり、引用(131ページ)。
蝦夷即事
北溟風雪道三千。 流落誰知壮志堅。
万古英雄九郎在。 一帆破浪着先鞭。
地僻文華未及昌。 千秋偉迹漫茫々。
雪山氷海路千里。 流落無人吊九郎。
西溟百戦幾波濤。 京洛栄華未報労。
孤島空留英傑骨。 威名長与北辰高。
おそらくは、蝦夷に落ちのびたという説もある九郎義経になぞらえて、自分たちの戦いの思い出を託した漢詩ではないかと、素人ながら想像するのですが……。
九郎義経を彷彿とさせる戦の達人で、知られていないが「壮志堅」で、かつて京洛に名を轟かし、蝦夷の地に英傑として骨を埋めた……といえば、土方さんを詠んだものではないのかと思ってしまうのは、土方ファンの欲目でしょうか(汗)。
PR
この記事にコメントする
この記事へのトラックバック
トラックバックURL:
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
カテゴリー
最新記事
(08/11)
(05/19)
(05/15)
(02/12)
(08/11)
最新コメント
[11/25 ร้านดอกไม้ราคาถูก]
[11/24 ร้านดอกไม้ใกล้ห้าง]
[11/24 ดอกไม้ไว้อาลัย สีดำ]
[11/24 จัดดอกไม้งานขาว ดํา ราคา]
[11/23 ช่อดอกไม้งานศพ]
[11/22 iqos มีกี่รุ่น]
[12/14 白牡丹(管理人)]
[12/14 ゆーじあむ]
[11/08 白牡丹(管理人)]
[11/07 れい]
最新TB
ブログ内検索
アーカイブ
最古記事
カウンター
プロフィール
HN:
白牡丹
性別:
非公開
自己紹介:
幕末、特に新選組や旧幕府関係者の歴史を追っかけています。連絡先はmariachi*dream.com(*印を@に置き換えてください)にて。
リンク
アクセス解析
Livedoor BlogRoll
本棚