『天保異聞 妖奇士 8』

　うーむ、微妙なストーリー展開になってしまった、おまけの『妖士神曲』。



　物語がこれで終わったというカタルシスがない終わり方なんだよなぁ、それが狙いなのかも知れないけど。そして、心に残るメッセージが、結局は何なのか、よくわからん^_^;。

　高野長英がラスボスというよりはトリックスターとして出てきたり、本人は登場しないけど間宮林蔵の功績に関わるエピソードがあったり、鳥居耀蔵の丸亀藩蟄居に到る経緯を埋めるフィクションがあったり、歴史好きにはそれなりに面白い小道具が提供されているのだけど……何というか、サイドディッシュの目新しさや斬新さでをインパクトがあった割に(そして、それが美味だったかどうかは別のお話だったりする^_^;)メインディッシュが何だったか思い出せないディナーのようです(滝汗)。

　一回見たきりではわからないのが「妖奇士」シリーズなんで、また何度か見て消化しようと思ってますが……うーん、何だかなぁ、「もっと料理の仕方で美味しくできたかも知れないのに、もったいない」というのが最初の感想とはなぁ……orz。