1月30日の幕末ニュース

　東京では、ちょっと寒さの緩んだ一日でしたね。

石川
＝旅好き＝冬の北陸路
　「金沢芸妓」の舞いにうっとり

　加賀百万石、金沢城のおひざもとにある茶屋街。歴史と伝統をもつ「金沢芸妓（げいこ）」が活気を取り戻しつつある。たまには優雅な大人の宴に浸るのもいい。踊りといえば富山に足をのばすと「おわら風の盆」。いずれも体験ツアーがあり、疲れた心身を癒やしてくれる。冬まっただ中の北陸路には、心熱くなる文化が満載だ。（白石　治）
(中略)
　維新の志士、高杉晋作がいれば、得意の都々逸（どどいつ）のひとつも飛び出すのではないか。ひたすら焼酎をがぶ飲みする私に欠けている「優雅さ」がここにある。

兵庫
明治に三田米ブランド　産地偽装被害も　最新市史に

　明治時代の米屋たちが、別の種類の米を「三田米」と偽って取引していたことが、大学院教授らがまとめた「三田市史第六巻」で明らかになった。産地や賞味期限を偽る食品の偽装表示が相次いでいるが、同様の事態が繰り広げられたとしており、当時の三田米の高い評判をうかがわせる。（斉藤絵美）
(中略)
　このほか、市史には、明治維新から市制施行の一九五八年までの歴史を盛り込む。一八六九（明治二）年に起こった三田藩一揆の詳細や、一九五〇年ごろに持ち上がった、神戸市との合併運動の経緯などが書かれている。

広島
「幕末浮世絵アラカルト」北斎・広重・国貞・国芳らの世界-大江戸の賑わい

　天保年間（1830～43）には、人口100万人を越す世界一の大都会になっていた江戸。その江戸を舞台に花開いた浮世絵は、18世紀中頃より目覚しい発達を遂げ、幕末までには、従来の美人画や役者絵ばかりでなく、実に多方面にテーマを広げていった。私たちは、浮世絵を通して、江戸庶民の関心事やあこがれ、世事に対する諷刺の目、さらには大事件の衝撃を知ることができる。
　今回の展覧会では、北斎・広重の風景画シリーズ、歌川国貞らの美人画、国芳の武者絵・遊び絵、幕末ならではの開国絵など、江戸文化の豊かさを表すバラエティに富んだ作品を紹介する。

ブックレビュー
「光秀のブログ炎上」「関ヶ原実況スレ」　“あの時代にネットがあったら”が本に

　「2000年前からインターネットがあったら」――そんな設定で、日本史の登場人物が書いたブログやWebサイトを掲載した書籍「歴史Web」（1260円、B5判208ページ）が、日本文芸社からこのほど発売された。著者は「『超』日本史」などで知られる藤井青銅さん。東進ハイスクール日本史講師の金谷俊一郎さんが監修した。
　弥生時代から幕末までにネットがあったと想定し、「歴史上の人物が書いたブログ」や「幕府の公式Webサイト」などを掲載。「2000年前からネットがあったなら、2000年分のキャッシュがどこかにあるはず。さながら現代のシュリーマンのようにキャッシュの山を探し出し、修復し、収録した本」という設定だ。
　川中島の戦いや関ヶ原の合戦が実況スレでにぎわったり、本能寺を炎上させた明智光秀のブログが炎上したり、幕末に検索サイトで「黒船」が検索されたり、徳川綱吉がブログ「うちのワンコは日本一」を開設したり、清少納言について語る「清少納言品定めスレ『清少納言ってどうよ』」ができたり――など、歴史上のできごとをWebに置き換えた。

　収録内容の例にある「大化の改新ｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!」に爆笑してしまいました^_^;。幕末関係の見出しは以下の通りです。

・「伊能忠敬のニッポンぐるり旅」
・外国船来航「黒船萌え」
・幕府ＨＰ「開国します！」
・松下村塾ＨＰ「塾生募集中！」
・おいでませ奇兵隊
・西郷隆盛ブログ「おいどん」
・新撰組「隊士募集中！」
・坂本竜馬ブログ「竜馬じゃきに！」

　新撰組「隊士募集中！」のサイトには、土方副長の写真とかコメントなぞが掲載されているのでしょうか(笑)……見てみたいですねぇ。