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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
 一ヶ月ぶりの針灸と、毎週末のサーキットトレーニングで、リフレッシュしてきました。普段は冷え症なのですが、身体がぽかぽかしています。

秋田
秋田藩援軍の戦死者しのぶ 武雄ロータリーが墓参りへ
 140年前の戊辰戦争で秋田藩の援軍として出兵、命を落とした佐賀藩士や同藩武雄領の兵士の慰霊祭が毎年、秋田市で開かれている。武雄ロータリークラブ(中尾直弘会長)は18日に行われる、この慰霊祭に参加する。先人たちをしのび、「秋田を救ってくれた」と長年慰霊祭を続けてきた地元住民に感謝を告げる。
 武雄領の援軍は約1000人で、14人が戦死、病死した。亡くなった兵士は秋田市内の寺などに眠り、このうち1人の墓標が同市新屋地区の「葉隠墓苑」にある。同地区の住民は1988年に墓苑ができて以来、勇敢に戦った兵士の慰霊祭を欠かさず行っている。
 今年、武雄市のケーブルワンが墓苑をテーマにした番組を放送。これを見た同クラブ会員が「140年前の恩を忘れずに今に伝える秋田の人たちに感謝したい」と訪問団を結成。会員22人が慰霊祭に参加するとともに、祭りの関係者や墓苑の草刈りなどボランティアであたる町内会長に感謝状を贈る。
 同クラブ社会奉仕委員会委員長の花田晴年さん(62)は「史実がつなぐ秋田と武雄の深い縁を、子どもたちの世代へと引き継いでいきたい。今回の訪問をきっかけに、市民レベルの交流が生まれれば」と話す。


岩手
釜石・橋野高炉跡を高評価 「近代化産業遺産群」選定作業
 岩手県釜石市の国史跡「橋野高炉跡」を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産暫定リストに登録された「九州・山口の近代化産業遺産群」に加えるかどうかを判断するため、構成資産を検討する専門家委員会のニール・コソン統括委員長(英国)が14日、高炉跡を視察し、「(遺産群の)重要な要素だ」と評価した。
 コソン氏は約1時間半かけて、現存する三つの高炉跡などを見て回った。釜石市教委の担当者に高炉の歴史を尋ねたり、高炉跡を写真に収めたりした。
 視察終了後、コソン氏は取材に対し「九州とのつながりも明確で、日本の工業近代化も示す要素だ。計算された石積みも残されており、世界遺産に十分組み込める」と述べた。ただ、遺産群入りについては「19日からの専門家委の会合で議論される」と明言を避けた。
 コソン氏は14日夕、市内のホテルで、市民を対象にした講演を行った。
 近代化産業遺産群は幕末から明治にかけ、福岡、佐賀、山口など6県の近代工業化に大きな役割を果たした官営八幡製鉄所や萩反射炉など計22遺産で構成。昨年12月に暫定リスト入りした。
 釜石市は今年2月、「橋野高炉跡が国内製鉄業の近代化に果たした歴史的価値は大きい」として加入を求めていた。


山形
置賜発展に貢献し120年 米沢有為会が東京で来月記念催事
 置賜から国のためになる人材をはぐくむため、育英事業や学生寮の運営などを行っている米沢有為会(本部・東京、下條泰生会長)が今年、創立120周年を迎えた。米沢市制施行の年に、故伊東忠太氏=建築家、米沢市出身=ら在京学生6人で創設。以来、郷土出身者の育英や産業振興などにも取り組み、古里・置賜の発展に寄与してきた。11月15日午後0時半から、東京都千代田区の都市センターホテルで記念催事と祝賀会を開き、先人を顕彰し、同会のさらなる発展を祈る。
 1889(明治22)年11月、伊東氏らが東京・本郷の合宿所に集まった際、郷土愛を土台に相互の親睦(しんぼく)を図り、切磋琢磨(せっさたくま)していこうと設立。現在、本部・東京支部のほか、米沢、仙台、京都、北海道に支部を置き、今年3月末の会員数は約1200人を数える。
 育英事業として、東京と仙台に寄宿舎「興譲館」を設けて置賜出身学生などを受け入れているほか、大学生、大学院生を対象にした奨学金制度を運営。また教育、産業の振興に功績があった人や、中学、高校の成績優秀者に「米沢有為会賞」を贈る顕彰制度を設け、人材育成や郷土の産業振興に寄与している。
 記念催事では「有為会歴史回顧展」と題し、創設代表発起人の伊東氏や歴代会長、寄宿舎「興譲館」の歴代館長などの遺影のほか、幕末から明治、大正、昭和にかけて活躍した先人たちの伝記図書を展示する。また、米沢市名誉市民で文化勲章受章者の伊東氏の建築学者としての遺跡などをまとめたDVD鑑賞会を開く。
 記念講演として、同会会員で川西町出身の作家井上ひさしさんが「米沢藩とおいたまの人たち、そして私」のテーマで話す。引き続き、記念祝賀会を開催し、会の歴史を振り返る。




茨城
【フード/トラベル】徳川慶喜の学舎・弘道館で受験
■「江戸文化歴史検定」と水戸観光ツアー
 大手旅行会社の近畿日本ツーリスト(KNT)は、11月1日に実施される「第4回江戸文化歴史検定」の受験と茨城県の水戸観光をセットにした“受験ツアー”を企画した。受験できる江戸文化歴史検定は3級。試験は幕末に文武両道奨励の場として建設された弘道館で受ける。KNTは、2007年に実施された第2回目の江戸文化歴史検定から、こうした受験関連ツアーを企画してきたが、東京外にまで“遠征”する観光付き受験ツアーはこれが初めてという。
 ツアーは、午前7時に東京・新宿を出発し、午前中に弘道館で検定を受験する。午後は弘道館や水戸市内を観光するというもの。東京・新宿発着の日帰りバスツアーという形態で、参加費は受験料込みで9800円。定員は40人で、26日まで参加者を募集するという。
 ツアーで訪れる弘道館は、1841(天保12)年に第9代の水戸藩主だった徳川斉昭によって水戸城の三の丸内に創設された。現在も一部分が旧弘道館として保存され、国の特別史跡になっているほか、正庁・至善堂・正門の3カ所は重要文化財に指定されている。
 徳川幕府の第15代将軍となった徳川慶喜が、父・斉昭の厳しい教育方針で5歳のころから英才教育を受けたところとしても知られている。こうした場所が試験会場に使われるのは非常に珍しい。
 一方の江戸検定は、江戸時代の優れた文化や生活の知恵を学ぶことで、見失いがちな日本の心を思い起こし、未来に役立てようという趣旨で、江戸文化歴史検定協会が06年から実施している。これまで、団塊世代の男性を中心に、9~90歳までの男女計2700人が受検した。
 参考書や教科書も多数出版されているほか、模擬試験や学習ツアーといった検定受験に関連する商品も登場している。ちなみに、4回目となる今年の検定の“お題”は「江戸・日本橋と京都・三条大橋を結ぶ東海道五十三次と、東海道を中心とした当時の旅や交通」だという。
 ツアーの問い合わせはKNT八王子支店TEL042・646・6161。


幕末の水戸藩
 NHK水戸放送局での取り組みと茨城県の魅力を紹介する「がんばろうふるさと全国NHK放送局展」。10月17日は、一日限りの特別イベントを開催します。
 会場のNHK放送博物館周辺は、桜田門外の変の際、討ち入り直前に水戸藩氏が集結した地でもあります。水戸藩開藩400年の今年、「幕末の水戸藩」をメインテーマに、スペシャル番組の上映や幕末江戸三大道場の一つ、北辰一刀流による演武、水戸徳川家15代当主・徳川斉正氏と映画監督・佐藤純彌氏のトークショーなどを開催します。

日時 平成21年10月17日(土曜日) 午後1時30分から午後4時10分

場所 NHK放送博物館(東京都港区愛宕2-1-1) 入場無料

イベントプログラム 番組上映「光圀紀行」
演武「北辰一刀流・新田宮流抜刀術」
トークショー「幕末の水戸藩」 徳川斉正(水戸徳川家15代当主)、佐藤純彌(映画「桜田門外ノ変」監督)
茨城県特産品、観光地紹介
茨城県クイズ大会  ※正解者へ県グッズをプレゼント!
など


大沢たかお、映画「桜田門外ノ変」で幕末の水戸藩士に
[eiga.com 映画ニュース] 大沢たかおの主演最新作が、吉村昭の時代小説を佐藤純彌監督が映画化する「桜田門外ノ変」に決まった。
 水戸藩の開藩400周年を記念した企画で、総製作費約10億円の大型時代劇。桜田門外の変は、1860(安政7)年3月に関鉄之助を中心とする水戸藩士17人と薩摩藩士1人が、江戸城の桜田門外で大老・井伊直弼を暗殺した事件で、映画では首謀者を主人公に据えた視点で描かれる。水戸藩9代藩主の徳川斉昭には北大路欣也、井伊直弼には伊武雅刀が扮する。
 佐藤監督がメガホンをとるのは、「男たちの大和/YAMATO」以来4年ぶり。大沢は、今年も「BALLAD/名もなき恋の歌」や「GOEMON」に出演するなど日本映画界のバイプレーヤーとしての立ち位置を確立。今後は同作だけでなく「築地魚河岸三代目2」に主演するなど、引っ張りだこだ。その大沢演じる関は、幕末の勤王志士で、事件を起こした水戸十八士の指揮官。安政の大獄による尊皇攘夷派志士の弾圧が激化したことがきっかけで井伊の暗殺計画に加担し、実行部隊の襲撃を指揮したことで知られている。
 2010年1月にクランクインし、全編を茨城県内で撮影するという。水戸市内の千波湖畔に桜田門ほか100メートル以上に及ぶ大名屋敷が総工費2億円をかけて建設される予定で、撮影終了後には一般にも公開される。
 同作は東映配給だが、地元市民団体が約3年前から着想。今後も地域主導で進められ、製作費は東映、製作委員会、地元企業が等分に負担する。10年3月に撮了予定で、秋以降に全国200スクリーン規模での公開を目指す。

(eiga.com速報)



栃木
草雲継承 足利の美術館開館40周年
 足利市ゆかりの文人画家田崎草雲(一八一五~九八年)の遺作・遺品を公開している同市緑町の草雲美術館(会沢政宏館長)が今年、開館四十周年を迎えた。県内の公立美術館としては最古の歴史を誇るが、草雲はその偉業に比べて、知名度はいまひとつ。節目の年をPRの契機にしようと十七日から、記念特別展「草雲の継承-翠雲(すいうん)・柳渓(りゅうけい)・魯牛(ろぎゅう)-」が開かれる。 (清水祐樹)
 草雲は、足利藩の江戸藩邸に生まれ、江戸文人画の大成者・谷文晁(ぶんちょう)の門下となり絵師として活躍。志士でもあり、幕末には「誠心隊」という民兵組織を結成した。足利の治安維持に努め、足利学校の古書分散を防ぐなど文化財保護にも尽くした。
 一八七八年に白石山房と呼ばれる住まいを足利に構え、山水、花鳥、人物などさまざまな作品を描いた。九〇年には当時の芸術家にとって最高の名誉とされた帝室技芸員に選ばれている。
 同美術館は一九六八年、地元の医師・故鈴木栄太郎氏が私費を投じて白石山房の庭園内に建設し、市に寄贈した。認知度不足が悩みだが、二年前から展示案内やイベントに協力する市民有志の「盛り上げ隊」もでき、年間入場者数はやや増加傾向。鈴木氏の長男真さん(73)の妻〓子(れいこ)さん(71)は「義父の思いがこもった施設。できる範囲で今後も残してもらえたら」と話す。
 特別展では草雲のほか、弟子の小室翠雲、岸浪柳渓、翠雲に師事した大山魯牛の作品を一堂に並べ、一門の系譜を紹介。あまり存在が知られていない翠雲の「周茂叔愛蓮図(しゅうもしゅくあいれんず)」や柳渓の「松上孔雀図(しょうじょうくじゃくず)」なども初展示され、見応えある内容となっている。
 特別展は十二月二十日まで。原則月曜休館で、入館料は一般二百十円、中学生以下無料。問い合わせは同美術館=(電)0284(21)3808=へ。

※〓は王に黎



東京
粋に雅にライトアップ  スカイツリー
 テーマは「粋」と「雅」――。16日に公表された「東京スカイツリー」(墨田区)の夜間照明のデザイン案は、江戸の昔と東京の現在、そして未来を表現しているという。
 デザインは、杉並区の照明デザイン会社「シリウスライティングオフィス」の戸恒浩人代表(34)が担当。「粋」と「雅」をテーマに2種類のデザインが1日おきに切り替わる。
 「粋」のデザインは、近くを流れる隅田川をイメージした淡い水色で塔の中心を貫く柱を照らし、「雅」は鉄骨構造を衣に見立て、江戸紫に金箔(きんぱく)のようなきらめきのある光をちりばめた。
 発光ダイオード(LED)を採用し、周辺の住宅地に配慮して光源を少なくしたほか、敷地外を直接照らさないよう遮光板も設ける。戸恒代表は「ふわっと浮かぶように見えるが、決して寂しい印象にならないデザインを目指した」と話した。
 一方、突然明らかにされた高さ634メートルへの設計変更。事業会社の東武タワースカイツリーによると、中国・広州のテレビ塔(610メートル)の建設経過を見ながら、建築基準法で変更が認められるぎりぎりのタイミングまで待った結果が、この日の発表だったという。
 スカイツリーの設計変更を受け、中国側も高さを変える可能性を記者会見で指摘された同社の宮杉欣也社長は、「願わくば、完成時に世界一になれば最高にうれしい」と語った。
(2009年10月17日 読売新聞)


龍馬で品川 元気に
◆商業関係者・郷土史家ら「会」発足へ/土産品開発や足跡検証

 坂本龍馬と品川区のかかわりに着目した地元の商業関係者や郷土史家らが呼びかけて、「品川龍馬会」の発会式を17日に同区で開く。土産品の開発など観光振興の一助にしたり、龍馬のことを子どもたちに知ってもらったりする活動を予定。来年のNHK大河ドラマの主人公に、地域おこしを支えてもらおうというねらいだ。
(小石勝朗)

 同区の立会川地区には江戸時代、土佐藩の下屋敷が置かれ、ペリー来航を受けて藩は付近の海岸に浜川砲台を設けた。剣術の修業で江戸に来ていた20歳前後の龍馬が、砲台の警護にあたったという説がある。
 品川龍馬会の結成を呼びかけたのは、区内の商店街関係者や歴史研究者、高知県出身者ら18人。発起人代表の浦山嗣雄・区商店街連合会長(77)は「龍馬を品川の誇りとして地域で共有し、その関係を全国にも発信したい。龍馬の発想や行動に学んで、不況を打破するヒントをつかみたい」と意気込む。
 今後は立会川地区の商店街を中心に、龍馬にちなんだ土産物や商品作りを後押しし、龍馬にゆかりのある全国各地と物産・観光交流をしていく。地元の学校で龍馬について教えたり、品川での龍馬の足跡を検証したりといった活動も検討している。誰でも入会できる。
 発足に先立ち、発起人らは今月初め、5年前に高知市から贈られた強化プラスチック製の龍馬像(高さ約2・2メートル)を京急・立会川駅そばの児童遊園に移設した。もともと駅前にあったが、強風で倒れ、修理後に少し離れた勝島運河沿いに引っ越していた。浦山さんは「シンボルとして大事にしていきたい」と話す。
 17日の発会式は午前10時20分から下屋敷跡地にある区立浜川中学校(東大井3丁目)で。幕末史研究家の小美濃清明さんの講演や、龍馬や勝海舟らの子孫によるシンポジウムもある。参加費4千円(地元商店街などで使える2千円分の商品券代を含む)。問い合わせは品川龍馬会準備委員会(03・3778・2492)へ。


神奈川
新横浜パフォーマンス
2,000人超える踊り子が舞う

駅前広場・日産スタジアム中心に10月17日(土)・18日(日)

 「開国博Y150」のフィナーレは新横浜で-。18回目を迎える横浜最大級のイベント『新横浜パフォーマンス2009~FINAL is RE-START』が10月17日(土)・18日(日)、新横浜駅前広場と日産スタジアムをメイン会場に開かれる。名物のよさこい踊りや各地の名産品が楽しめる「開国市・物産展」など多彩なイベントが街を熱気に包む。

 「今年も盛り上がろう!」。主催する、企業と住民で構成される「新横浜町内会」(椎橋久会長)は昨年同様の40万人を超える来場者数を目指す。(財)横浜開港150周年協会、横浜マリノス(株)などの協力を得て、町内会メンバー中心の新横浜パフォーマンス実行委員会(金子健一委員長)が運営にあたる。 

マリノスVSグランパス戦も

 一番の注目は、“よさこい踊り”。地元や関東を中心とした42チーム総勢2000人を超える踊り子が特設ステージ、アリーナ通りを所狭しと演舞する。ダイナミックでエネルギー溢れる各地域の特色ある踊りは必見だ。また、17日には横浜F・マリノスVS名古屋グランパス戦。18日は2005年の解散から昨年復活したDo As Infinityのライブが日産スタジアムで開かれる(無料・先着300人)。

日本各地の「おいしい」が集結

 幕末の横浜港開港当時の活気をみせる「開国市・物産展」ブース。なにわ名物ソバロールやジンギスカン、宇都宮餃子など日本全国の名産品が今年も楽しめる。昨年好評だった全国有名駅弁、普段は空港でしか買えない「空弁」も販売する。

黒船7人衆を追え!

 横浜開港150周年記念として、「黒船Xからの挑戦状」イベントが行われる。
 会場内にいる殿様からペリー提督などの衣装を身につけた7人を探し出すと、特製オリジナルTシャツなどがプレゼントされるというもの。参加無料。両日とも10時から17時。希望者は、新横浜駅前と日産スタジアムにある黒船Xブースで参加パンフレットを手に入れてスタート。
 その他詳細はホームページhttp://www.shinyoko.netか、新横浜駅構内などにあるパンフレット参照。


かながわ遊ナビ:ランチ、ライブ付きの幕末文化セミナー--横浜 /神奈川
◇横浜ロイヤルパークホテル
 横浜ロイヤルパークホテルは16日、「徳川将軍家と幕末明治」と題したYОKОHAMA国際文化セミナーを開く。(1)歴史のなかの開港(徳川記念財団 徳川恒孝理事長)(2)横浜美術館「大・開港展」の見所(横浜美術館 柏木智雄・主席学芸員)(3)カート&ブルースの筝・尺八セッション ミニライブ--という内容。料理長自慢のスペシャルランチも楽しめる。
 午前11時半~午後2時。1人4000円、「大・開港展」鑑賞券付きで4900円。
 予約・問い合わせ先は同ホテル(045・224・5051、午前9時半~午後7時)。


幕末の建築「中村家住宅主屋」など寄贈、市が感謝状/相模原
 幕末期の「和洋折衷(せっちゅう)住宅」とされ、国登録有形文化財の「中村家住宅主屋(しゅおく)」と「同長屋門」など(相模原市磯部)が相模原市に寄贈され、市は13日、寄贈者に感謝状を贈った。
 中村家住宅の寄贈者は中村秀子さん(95)。市役所で行われた感謝状贈呈式には秀子さんの長男正和さん(62)が出席。加山俊夫市長は「次の時代につなげていくためにもしっかりと保存していきたい」と感謝の言葉を述べた。正和さんは「母の『ずっと残したい』という夢が実現した」と語った。
 中村家住宅は、建築当初は木造3階建てだったが、現在は2階建てで、延べ床面積は約420平方メートル。1階外観は和風の造り、2階外壁はなまこ壁で、洋風の要素として軒を曲線の白漆喰(しっくい)で塗り込め、正面に縦長の窓を配しているのが特徴となっている。
 市は来年4月の一般公開を目指すとともに、「国登録」から「国指定」への格上げを国に求めることや3階部分の復元も検討していくという。



富山
郷土の美術品紹介 滑川市博物館 展示室を新設
あすから

 滑川市博物館は十七日から、新設された第二常設展示室で館蔵の作品を紹介する「郷土ゆかりの作家たち」を開催する。
 同博物館には、幕末-明治初期の市の歴史や民俗、自然をテーマにした常設展示室はあるが、美術品を常設展示する場所がなかったため増設した。
 新しい展示室は約九十平方メートルで事業費は約四百万円。太陽光を遮断するために窓側を壁でふさぎ、空調や照明を一新したほか、高価な美術品の展示用にガラスケースを設けた。
 郷土作家展では日本画や洋画、書など五部門から十六人の二十四点を展示。同市出身の日本画家下田義寛氏や書家大平山濤氏、洋画家井黒四郎氏らの作品が並ぶ。福井文夫館長は「館蔵の美術品を展示しながら、いろいろと企画していきたい」と話している。
 郷土作家展は来年三月ごろまで。その後も館蔵の美術品約六百点を季節ごとに展示していく。 (武田寛史)


火縄銃台木、国内最大級 小浜、完形なら全長3m超
 小浜市の福井県立若狭歴史民俗資料館が保管する江戸時代に小浜藩で使われた火縄銃の台木が、現存するものとしては国内最大級であることが同館の調査で分かった。台木は17日に同館で始まる特別展「若狭小浜藩」で初公開される。11月15日まで。
 この大火縄銃は砲身が第二次大戦中の金属回収で供出され、木製の台部分と、引き金など金具を付けるための穴しか残っていない。さらに先端部が折れているため、全長は不明。しかし残された台木の長さは285センチあり、完形なら3メートルを超すとみられている。
 これは現存するものでは国内最長とされる堺市博物館が所蔵する全長300センチの慶長大火縄銃(大阪府指定文化財)に匹敵する長さ。同博物館のものは1610(慶長15)年、大坂の陣を前に製造され、照準可能な距離は1キロメートル以上あったと推測されている。
 こうした大火縄銃は西洋方式の大砲より以前に製造された古式の銃。主に慶長年間にかけて城攻めのために用いられたが、戦いのない時代になるとあまりつくられなくなった。同資料館では小浜藩のものも江戸時代初期に製造されたとみているが、幕末に異国船からの防備のために藩が建設した川崎台場に設置されていたともいわれている。
 また小浜藩に関する史料によると、1634(寛永11)年、将軍徳川家光が酒井忠勝に若狭国を与えた際、若狭国を守るために巨砲2挺(ちょう)を下賜したとあり、資料館では、そのうちの1挺の可能性もあるとしている。
 台木は今から約40年前、若狭高、小浜水産高、若狭農林高の3校が行った民俗資料収集で回収され、小浜市に預けられた後、同資料館に移管されていた。


京都
幸村も拝んだお地蔵さま公開
高松神明神社が17、18日

 戦国時代の武将・真田幸村も拝んだとされるお地蔵さんが、京都市中京区姉小路通釜座東入ルの高松神明神社に伝わる。普段は地蔵堂の扉を閉めているが、17、18日の例大祭で公開する。戦国武将ブームのなか、今年のNHK大河ドラマにも幸村が登場しており、神社は「幸村ゆかりのお地蔵さんの存在を知ってほしい」と話す。
 お地蔵さんは、関ケ原の戦いで西軍が敗れた後、幸村が九度山(和歌山県)の善名称院(ぜんみょうしょういん)に蟄居(ちっきょ)させられた際、毘沙門天とともに日々拝んでいたとされる。
 高松神明神社は「高松神明宮宝性院」として真言宗の社僧に管理されていた1794(寛政6)年、お地蔵さんを善名称院から拝領した。村上繁樹宮司(61)は「善名称院も真言宗のお寺だった縁でいただいたのでしょう」と話す。以来「知将・幸村の知恵の地蔵尊」として信仰を集めてきた。
 幕末の蛤御門(はまぐりごもん)の変で神社一帯が焼けた時もお地蔵さんは難を逃れた。明治の神仏分離で宝性院は廃寺となり、社務所の中で祭っていたが、明治中期に地元有志が地蔵堂を建てて移したという。
 お地蔵さんは高さ37センチ。優しい顔立ちで、左足をくずした半跏(はんか)の姿勢をとっている。地蔵堂を開くのは毎夏の地蔵盆だけだったが、2年前から例大祭でも公開するようになった。
 村上宮司は「昔から知恵をいただくお地蔵さんとして信仰されてきた。神社にお地蔵さんがあるのも珍しい。この機会にぜひ拝んでほしい」と呼び掛ける。


はんなりと、竜馬の妻の座像完成 京都・霊山歴史館
 幕末や明治維新にまつわる展示をしている「霊山歴史館」(京都市)で14日、坂本竜馬の妻おりょうの座像が完成し、21日の一般公開を前に報道陣に披露された。
 同館には、竜馬や勝海舟などのブロンズ像4作品が既に展示されており、NHKの大河ドラマ「龍馬伝」が来春放映されるのを機に5体目として制作を進めていた。一般公開では、竜馬の座像と並べ、寄り添って前を見据える姿での展示となる予定。
 座像は彫刻家の江里敏明さんが、晩年の写真から若いころの、はんなりした京女の姿を想像して制作。高さ約50センチ。頭にかんざし、質素な着物姿で正座している。江里さんは「優しくも肝の据わった京の町娘をイメージした」と話した。
 おりょうは医師の娘で京都出身。竜馬暗殺後は各地を転々として、晩年を神奈川県横須賀市で過ごした。


十二単など京のみやびに親しむ
上京・旧有栖川宮邸で始まる

 貴族文化の名残ある建物で、京のみやびに親しむイベントが16日から、京都市上京区烏丸通り下立売西入ルの平安女学院大有栖館(旧有栖川宮邸)で始まった。
 会場の旧有栖川宮邸は、明治維新後に京都裁判所として使われ、1891年に現在の地に移築された。服部和子・同大名誉教授の十二単(ひとえ)などのコレクションや生け花が来場者を楽しませている。

「京都知恵と力の博覧会」協賛事業として京都商工会議所が主催。裏千家による茶の接待などもある。18日まで(午前10時~午後4時)。有料。


兵庫
歴史の空白埋める200点 「忠臣蔵と旗本浅野家」展
 忠臣蔵で知られる赤穂浅野家に伝わる未公開資料を展示する特別展「新発見!忠臣蔵と旗本浅野家-旗本の職務と川海の役割」(神戸新聞社など主催)が17日、たつの市龍野町の龍野歴史文化資料館で始まる。浅野家は元禄赤穂事件(忠臣蔵)で絶えたが、分家の若狭野浅野家に伝わる約200点をそろえた。12月6日まで。
 若狭野浅野家は、赤穂事件で切腹した浅野長矩のおじ、浅野長恒を初代とし、相生市の若狭野に3千石の領地を持っていた。幕末まで7代の間、旗本として伊勢山田奉行や堺奉行などを勤めた。
 同家の資料は相生市内の子孫宅に眠っていたが、2006年に936点を発見。お家断絶によって現存しないと思われていた、赤穂浅野家の江戸上屋敷絵図や、天皇から授かった職名を記した口宣案など貴重な資料が含まれていた。
 特別展は、このほか、自殺した織田信長の子孫・信武の遺体を長恒が検視し、首の傷の大きさを書き残した絵図なども紹介している。
 同資料館の市村高規学芸員は「歴史の空白を埋める貴重な資料がまとめて見つかった。一度に公開する機会は少ないので、忠臣蔵ファンでなくてもぜひ見てほしい」と話している。
 入場料一般400円、小学~大学生100円。午前9~午後5時。月曜休館。同館TEL0791・63・0907
(古根川淳也)


徳島
豊富な資料人物像浮き彫り 守住貫魚生誕200年記念展
 徳島出身で、江戸後期から明治前半に活躍した日本画家・守住貫魚(つらな)(1809~92年)を紹介する企画展「生誕200年 守住貫魚-御絵師・好古家・帝室技芸員」が17日、徳島市内の県立博物館で始まった。11月23日まで。
 貫魚は、徳島藩の絵師を務め、明治維新後は大阪に移住。東京で開かれた政府主催の日本画展「内国絵画共進会」で受賞を重ね、名を上げた。一方で、江戸時代に流行した歴史ブーム「好古」にも親しみ、出土品や遺物を写生したり、模造品を作ったりしていた。
 企画展は「生涯」「好古家としての素顔」の2部構成。貫魚が絵の師匠からもらった免状や共進会の受賞作の下絵、銅矛や武具の模造品など約190点を展示している。貫魚の生涯を振り返るとともに、人物像や歴史上の役割を紹介する内容になっている。18日と11月8日には、同館学芸員による展示解説もある。




山口
21世紀は観光で「薩長同盟」を、固い握手
 山口県観光連盟(大谷峰一会長)と鹿児島県観光連盟(金子万寿夫会長)は16日、山口県庁で、姉妹盟約に関する協定書に調印した。幕末の薩長同盟(1866年)から140年余り。両地域は観光事業で再び、盟友としての道を歩む。
 調印を終えて金子会長は「新幹線の開通は、両県の観光に大きな弾みを付けてくれると期待している。知恵と力を出し合い、観光促進に頑張っていきたい」とあいさつ。大谷会長は「両県の観光振興に寄与するため連携していきたい」と述べた。
 九州新幹線は2011年3月、鹿児島まで全線開通する予定で、両県は約二時間で結ばれる。「歴史的な縁を生かして、双方の観光事業を発展させよう」と協定を結ぶことになった。
 17日から山口市阿知須で始まった「きらら物産・交流フェア2009」では、鹿児島県の観光情報を発信している。10、11日にはJR鹿児島中央駅で、山口県の観光をPRした。今後は旅行商品を造成してセールスする方針。


観光振興でも“薩長同盟” 山口、鹿児島がタッグ
 山口、鹿児島両県の観光連盟は16日、互いに協力して観光振興を図るため、山口県庁で姉妹盟約に調印した。
 両県は、幕末に薩摩藩と長州藩が薩長同盟を結んだ深い間柄。山口県観光連盟の松井邦昭専務理事は「景気が悪い今こそ、明治維新を実現させたエネルギーで観光の展望を明るくしたい」と話した。
 今後は互いの名所旧跡や温泉地を巡るツアーを企画。各地の物産展で、下関のフグや薩摩揚げなど両県の特産品を共同でPRするブースを出すことを計画している。
 2011年春に九州新幹線が全線開通すれば、両県は現在の半分の約2時間で結ばれる。鹿児島県観光連盟の金子万寿夫会長は「短からず、長からずのちょうど良い時間。互いに知恵を出し合って交流を促進したい」と話した。


「鉄道の父」井上勝顕彰
「鉄道の父」と呼ばれた井上勝(1843~1910年)をたたえる記念行事が14日、山口市で開かれた。
 井上は、長州藩士・井上勝行の三男として生まれ、幕末、伊藤博文らとともにイギリスに渡り、鉄道技術などを学んだ。帰国後は鉄道庁長官を務め、日本で最初に開業した新橋―横浜駅間の鉄道工事を指揮した。
 記念行事は、井上を顕彰しようと、イギリス滞在時の呼び名にちなんで結成されたノムラン会が主催。山口市小鯖地区の井上勝行旧居跡近くにある集会所で開かれ、約30人が参加した。


愛媛
保存に尽力 住民「感無量」
◇重伝建に西予市宇和町卯之町

 国の文化審議会が16日に出した答申で、西予市宇和町卯之町(約4・9ヘクタール) の町並みが、重要伝統的建造物群保存地区に選定された。 市が8月に文部科学省に選定を申請していた。 県内では、82年に指定された内子町の八日市護国の町並み以来、2例目となる。 保存活動などに取り組んできた地元住民らは「今後も貴重な景観を大切に保存していきたい」 と喜んでいる。 (広川一)

 西予市の中心部にある宇和町卯之町は、宇和島藩領時代から物資の集散地や宿場町として栄え、四国霊場43番札所明石寺の門前町としてもにぎわった。 保存地区に指定されたのは「宇和町卯之町2丁目、3丁目及び4丁目の各一部」。 藩政時代、宇和島街道と呼ばれた中町(なかのちょう) 通りを中心にした一帯で、間口を狭く奥行きを長くとった、江戸時代からの町割りをとどめる重厚な町家などが多く残る。
 保存地区内の建築物の中で最も古い建物は、江戸時代の住宅兼商家建築とされる「末光家住宅」 =市指定有形文化財=で1770(明和7) 年に建てられた。 このほか、1834(天保5) 年、当時の庄屋が身分不相応な門を藩の許可なく建てて左遷されたという話が伝わる「鳥居門」 =同=や1882(明治15) 年に建てられた西日本最古の小学校「開明学校」=国重要文化財=、幕末に蘭学者の高野長英が逃れ住んだという「隠家」 =県指定史跡=など貴重な建物が並ぶ。
 中町通りはL字形で約250メートル。 通り沿いに5軒の造り酒屋があった。 今も1800年代初期の建築という酒屋2軒や、同時代に建てられた旅館も残る。 こうした建築物について、市は「1945(昭和20) 年以前に建てられたもの」を基準に84件を選び、このうち所有者らの同意を得た62件を保存の特定物件にしたという。
 この卯之町地区の町並みは73年に県の「文化の里」 に選定された。 これを機に市が保存の取り組みを本格化させ、開明学校など主要文化施設の修復や中町通りの電柱撤去などの環境整備をしてきた。
 また、地元住民らも83年に「中町を守る会」 を結成。 今年3月には新たな組織の「卯之町町並み保存会」 (宇都宮信博・代表世話人) を発足させ、町並みの保存活動に取り組んできた。
 三好幹二市長は「選定の答申を受けることは住民が保存に取り組んだ成果だ。市の中核都市機能を持つ卯之町のまちづくりの新しい出発点としたい」とコメント。
 宇都宮代表世話人(60) は「念願がかなった思いで感無量です。 町並み保存に力を尽くした先人の努力と熱意を忘れず、今後も保存活動に取り組んでいきたい」 と話している。



高知
友情ウオーク:参加者、龍馬誕生地に到着 高知市長に長崎市長の親書 /高知
 坂本龍馬ゆかりの道500キロ(安芸市-長崎市)をたどる長距離ウオーキングイベント「友情ウオーク」の参加者らが16日、高知市上町1の龍馬誕生地に到着。石碑を前に、メンバーは長崎市長から預かった「龍馬と弥太郎の縁を大切に、両市はさらに連携していく」との親書を岡崎誠也市長と交換した。
 大河ドラマ「龍馬伝」が来年放送されるのを記念し、長崎市のNPO法人「長崎の風」理事長、黒田雄彦さん(63)らが企画。メンバーは14日に副主人公で三菱財閥の創業者、岩崎弥太郎の出身地、安芸市をスタートし、長崎市を目指している。最終的に延べ約500人が参加し、そのうち7人が全行程を完歩する予定。
 この日参加したのは12人。長崎の風事務局長の増田泰之さんが田上富久・長崎市長から預かった親書を「幕末の志士たちに思いをはせながら歩いてほしい」と読み上げた。岡崎市長は「イベントは龍馬を通して高知と長崎の関連を示す意義深いもの」と参加者を激励した。
 龍馬の大ファンという香南市香我美町、無職、清遠征子さんは「脱藩の道をどんな気持ちで歩いたか、想像するだけで楽しい」と話していた。【黄在龍】


福岡
「宿場町黒崎の歴史知って」 薩摩藩定宿「桜屋旅館」パネル展 八幡西区 18日まで 
 幕末、薩摩藩士の定宿として西郷隆盛や大久保利道らが出入りしたのではないかとされ、老朽化により1990年に解体された「桜屋旅館」の写真パネル展が13日、同旅館があった現在の八幡西区藤田2丁目に近い、同4丁目の元紳士服店空き店舗で始まった。18日まで。
 同旅館離れ座敷の再建を目指す「桜屋の文化財を保存する会」が主催。昭和30年代ごろの正面玄関や離れの写真のほか、1863(文久3)年の「八月十八日の政変」で朝廷を追われた後、宿泊した三条実美が書いた掛け軸の写真などを展示。離れにあった床の間の写真を引き伸ばして壁に張り、当時の雰囲気を再現した和室もある。
 旅館解体時の資材は現在、引野小(同区)などに保管されており、九州厚生年金病院跡地(同区)に建設が予定されている図書館に、離れ座敷が再現されるという。
 同会の花田宏会長(77)は「愛郷心は歴史を知ることから始まる。宿場町黒崎をもっと知ってほしい」と話している。問い合わせ先は同区まちづくり推進課=093(642)1441。


大分
賀来家3人の偉業紹介 「華麗なる一族」展
 県立歴史博物館(宇佐市高森)の本年度特別展「おおいた発!幕末文化維新―賀来家・華麗なる一族」(県、県教委、県立歴史博物館、大分合同新聞など主催)が16日、始まった。11月29日まで。
 開幕式典には関係者や賀来家ゆかりの同市安心院町佐田地区の住民、児童ら約80人が出席。山田修治県教育次長と佐藤政昭大分合同新聞事業局長が「賀来家の人々の生きざまに触れることで郷土への愛着を深めてほしい」などとあいさつ。出席者の代表がテープカットをしてオープンした。
 宇佐・国東に広く拠点を持つ賀来家は幕末から明治初頭にかけ、現在の佐田地区で大砲鋳造事業を成功させた惟熊(これたけ)、いとこでシーボルトの高弟の佐之(すけゆき)、その弟で幕末三大本草学者の1人に数えられる飛霞(ひか)ら当時一流の知識人や技術者を輩出した。
 同展では偉業を成し遂げた3人の業績などを、83件の資料を通じて紹介。メーンは飛霞が描いた動植物の写生図で、形状や色を精緻(せいち)に表現した約150点が並んでいる。25日に記念講座、11月8日には関連講座がある。
 入館料は一般500円、大学・高校生300円。問い合わせは同館(TEL0978・37・2100)へ。


長崎
タウンたうん:龍馬銅像、来月15日除幕へ--長崎 /長崎
 「日本三大花街」の一つとして栄えた長崎市の丸山地区に幕末の志士・坂本龍馬の銅像建立を目指す市民有志の実行委員会(川添一巳委員長)はこのほど、募金が1000万円を突破し、建立のめどが立ったとして、11月15日に除幕式を行うことを決めた。
 募金は5月から始め、9月28日までに全国から895万円が寄せられた。長崎市タクシー協会などが29日、計153万円を実行委に寄贈した。
 11月15日は坂本龍馬の誕生日で命日。除幕式は丸山公園で行い、長崎検番の芸妓(げいこ)による祝舞(しゅくまい)などで祝う。
 銅像の製作者で画家、版画家の小崎侃(こざきかん)さん(67)は「こんなに募金が集まり驚き。それだけ龍馬の精神が多くの人に愛されているのだと思う」と話していた。【錦織祐一】




鹿児島
姉妹盟約:観光で“薩長同盟” 両県の魅力売り込みへ連携 /鹿児島
 幕末期に同盟を結んだ縁のある山口、鹿児島両県の観光連盟が16日、山口市の県庁で、相互誘客などに向けた姉妹盟約を締結した。
 鹿児島県連盟の金子万寿夫会長ら約10人は、戦国武将らが羽織ったとされる陣羽織(じんばおり)姿で出席。金子会長と山口県連盟の大谷峰一会長が、11年の九州新幹線全線開通を機に約2時間で結ばれる両県の連携を確認した協定書に調印した。
 両連盟は今後、温泉、食を中心とした相互の魅力の売り出しなどで連携する。鹿児島県連盟は17、18日に山口市阿知須である「きらら物産展」で、霧島の観光PRや、伊集院まんじゅう、知覧茶などの特産品の展示販売を行う。【諌山耕】


コラム
【幕末から学ぶ現在(いま)】(32)東大教授・山内昌之 吉川経幹
■政治家3世紀の執念

 衆院選挙の自民党は負けっぷりがよすぎた。落選議員のなかには、日本政治が必要とする優秀な人材も少なくない。これから最長で4年間、冷や飯を食うことになる人びとには同情を禁じえない。

 しかし、民主党で復活をとげた議員たちも郵政解散の大敗以来、4年の雌伏に耐えてきたことを忘れてならない。そもそも4年という時間は、本物の志を抱く人にとって辛抱できない歳月ではあるまい。幕末には、もっと我慢した政治家がたくさんいた。自分だけでなく、家の宿願が達成されるのに270年も忍耐した事例もある。

 ◆使命感と克己心併せもつ

 岩国6万石の吉川経幹などは政治家に必要な使命感と克己心を併せもった人物といえよう。吉川は、小早川と並んで毛利の両川と称された家柄である。慶長5(1600)年の関が原の戦いで西軍が敗れた結果、毛利輝元は防長2州36万石におしこめられた。徳川との秘密交渉で毛利を不戦にリードしたのが、吉川広家であった。輝元らによる広家への怒りや猜疑(さいぎ)心は強く、吉川家は岩国に6万石(最初は3万石)を領しながら、1万石以上なら可能な大名としての立藩を認められなかった。

 幕府には、代替わり1回だけ参勤交代をし殿中にも詰めながら、萩の本藩は岩国を藩としてついに推挙しなかった。そこで萩の毛利と岩国の吉川は、幕末にいたるまで冷たい関係に終始した。様子が変わるのは、本藩の毛利慶親(よしちか)(敬親(たかちか))が岩国の吉川経幹に国事周旋を命じて後のことだ。

 吉川経幹は、文久3(1863)年に堺町御門の警備を解かれ七卿落ちをもたらした政変の前後に、京都で政事処理にあたった。帰国した経幹は武装上洛に反対したが、長州藩兵の哀訴嘆願と禁門の変が失敗に終わると、元治元(1864)年に防長2州の境に迫った幕府軍を防ぐために活発な外交交渉をおこなった。

◆西郷隆盛と2回の談判

 ことに経幹が、征長軍参謀の西郷吉之助(隆盛)と交わした2回の談判は堂々とした風情であり、敗者にもかかわらず、本藩の父子を守り、毅然(きぜん)として揺るぎがなかった。互いに少しも譲らぬ模様はまるで芝居を見るようである。貴種なのに古武士のような雰囲気を醸し出す経幹に共感した西郷は、毛利父子の処分を求めず上洛作戦にあたった3家老たちの厳刑で、第1次幕長戦争(長州征伐)を終結させた。

 しかし、薩摩も幕府を見限った慶応2(1866)年の第2次幕長戦争になると、経幹はもはや幕府に大義なしと断じた。彼は恭順から抵抗に態度を一変させ、四境戦争の主戦場芸州(広島)口で果敢に戦ったのである。この前後の模様は、日本史籍協会叢書(そうしょ)の名編『吉川経幹周旋記』(全6巻)に詳しい。

 吉川経幹は翌年、病を患って急死した。戦争と外交の最前線で責任を担った政治家のストレスが命を縮めたのだろう。わずか39歳の若さであった。高杉晋作や坂本龍馬も同じ年に死んでいる。

 “いま大病に罹(かか)り、命旦夕(たんせき)に迫る”に始まる経幹の遺言は、“遺書文学”に残るほどの名文である。毛利宗家への奉仕、国事への貢献、正義の順守、軍備の充実、世継の善導、士民の愛護を遺臣の心得とした。天下もまだ定まらず、行く末を見極められない無念を語りながら、それも「治命乱命」というものだと告白している。

 ◆宿願の立藩成し遂げる

 死後、慶応4(1868)年に岩国藩は朝廷から正式の成立が認められた。吉川経幹は、歴史の大きな変わり目に一寸だけ桧(ひのき)舞台に姿を現し、大事を成し遂げ、忽然(こつぜん)として去った。意図せざる努力の結果として、父祖以来の宿願だった立藩も成ったのである。


 まさに、もって瞑(めい)すべしとは、このような場合に言うのであろう。有為の政治家たる者、1度の落選や4年くらいの試練にめげることなく、経幹のように一生一度の大事を成し遂げ、3世紀来の宿願を達成する本懐を抱いてほしいものだ。(やまうち まさゆき)

                   ◇

【プロフィル】吉川経幹 

 きっかわ・つねまさ 幕末の周防(山口県)岩国藩主。文政12(1829)年生まれ。藩校「養老館」を創設した。第1次長州征伐時、宗家の毛利家存続のために幕府との間を周旋し、幕府側の実力行使を回避した。再征の際は毛利家に協力して幕府軍を撃破。慶応3(1867)年に病死したが、喪は秘され、同4年、毛利敬親の推挙で岩国藩6万石初代藩主として大名に列した。明治2年、初めて死亡が発表された。享年39。




文化芸能
野口五郎が勝海舟演じる!「緊張感楽しみたい」
 歌手の野口五郎(53)が15日、ミュージカルオペラ「龍馬」(脚本・ジェームス三木、演出・江守徹)の公開けいこを埼玉・三郷市文会館で行った。幕末に活躍した坂本龍馬の波乱の人生を描いた舞台。龍馬の恩師・勝海舟を演じ、「普段のライブとは違う緊張感を楽しみたい」。24日の高知公演を皮切りに、東京・浅草公会堂(11月17~23日)などで上演。


まんたんプレス:人気マンガ原作のドラマ続々 原作が先?テレビが先?
 アニメ、マンガ、ゲームなどのサブカルチャーを紹介する「まんたんプレス」。今回は、今秋放送スタートの連続ドラマから、人気マンガを原作にした作品をまとめた。【立山夏行】

 剣道マンガ「六三四の剣」などで知られる村上もとかさんの時代劇医療マンガを、大沢たかおさん主演でドラマ化した「JIN-仁-」(TBS系日曜日午後9時)。大学病院の脳外科医だった南方仁(大沢さん)が、幕末の江戸時代にタイムスリップしてしまい、満足な医療器具もない状態で人々の命を救う中、坂本龍馬ら幕末の英雄と知り合い、歴史の渦の中に巻き込まれていく……という物語だ。中谷美紀さんが、仁の現代での恋人・友永未来と、吉原のおいらん・野風の2役を演じ、仁に思いを寄せる武家の娘、橘咲を綾瀬はるかさんが演じる。綿密な時代考証に基づいた幕末のセットも見どころだ。
(以下略)


坂本龍馬の顔入りジェット運航開始
 来年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」主人公で、幕末の志士・坂本龍馬の顔写真を機体にあしらったボーイング767の運航を14日、全日空が始めた。羽田からの第1便はふるさと高知の「高知龍馬空港」行き。
 羽田空港の出発前イベントで高知県の尾崎正直知事は「船が大好きだった龍馬が今生きていたら、飛行機好きだったに違いない」と語った。ドラマで龍馬の兄嫁を演じる、南国市出身の女優島崎和歌子(36)は「ぜひ高知に遊びに来て下さい」とPRした。
 ドラマは龍馬の生涯を、三菱財閥の創始者岩崎弥太郎の視点で描くオリジナル脚本で、俳優福山雅治主演。
 全日空は11月から始まるNHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」の出演者をプリントした機体も、近く運航開始する。


【ドラマの女王】”薄味”大沢たかおと豪華女優陣で意外に善戦!?『JIN-仁-』
 今回の【ドラマの女王】は、大沢たかお主演「日曜劇場『JIN-仁-』」(TBS系)。漫画雑誌『スーパージャンプ』で連載されている村上もとかによる原作の人気作品のドラマ化。『救命病棟24時』など、このところ季節ごとに必ず1本は投入される医療モノのテイストと江戸時代にタイムスリップという歴史SF要素を盛り込んだ奇想天外かつ大真面目なドラマの主人公は、今年坂本龍馬に扮してTBSを宣伝していた“味のうすい”アノ人。
 現代から幕末の日本にタイムスリップした脳外科医・南方仁が、過去の人間の運命を変えていることを自覚しつつも、20世紀末の医療技術を用いて江戸の人々を救おうと奮闘する姿を描いた『JIN-仁-』。歴史ロマンを盛り込み、抗生物質や近代的な医療器具の無い時代の外科医療のあり方をうまく考えた作品として漫画ファンにはよく知られているのだが、同時に「タイムスリップした事を主人公が冷静に捉えすぎ!」だとか「あの状況であの手術はありえない。」など、つっこみ要素も満載な作品である事も確か。しかし、2次元の漫画から3次元のドラマに移ると、不思議とそういう違和感を感じない。
 『こち亀』よかマシだが、やっぱり漫画と似てない南方仁を演じる大沢たかお。しかし、意外にいい味。近年は映画や舞台に多く出演し、テレビドラマの出演が少なかったから顔を見飽きてない分、マジメで爽やかな大沢の仁に興味が持てる。
 第1回スペシャル版のお話は、頭を打って気絶した南方仁(大沢たかお)が気がつくと、武士同士の切りあい真っ最中の江戸時代へタイムスリップ。大ケガした橘恭太郎 (小出恵介)を助けるべく、恭太郎の母・栄(麻生祐未)と、妹・咲(綾瀬はるか)のいる屋敷で外科手術を試みる仁なのだが・・・・。今年春、TBS系で番組PRのCMで大沢が演じていた坂本龍馬を『臨場』(テレビ朝日系)の内野聖陽が好演。来年はNHK大河ドラマで福山雅治が演じるが、内野の龍馬の方がイメージに近い気がする。
 仁の恋人・未来と、花魁・野風の二役中谷美紀や、爽やかヒロイン咲役の天然女優・綾瀬はるか、厳しい母役の麻生祐未など、物語を彩る女優陣も豪華だ。
お吸い物的な大沢と幕の内弁当的な女性キャスト。意外なバランスの良さで、期待が持てるのである。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)






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