10月21日の幕末ニュース

　昨日今日と秋晴れのいい日和が続いています。京都の時代祭、観光客でさぞ賑わっていることでしょう。

栃木
いざ『室町列』出陣　あす京都で時代祭

　「歴史的な瞬間を目に焼き付けておきたい」－。二十二日に京都で開催される時代祭で、ついに参列が許された「室町時代列」。治世だった足利氏の名誉回復に尽力してきた「全国足利氏ゆかりの会」（全国六十三団体加盟、事務局足利市）は本番を前に感慨深げだ。悲願の晴れ舞台には会を挙げて駆けつけ、声援を送る。
(中略)
　時代祭の行列巡行は京都御所（京都市上京区京都御苑）の建礼門前を二十二日正午出発。烏丸通、御池通、河原町通、三条通を経由し、平安神宮までの四・五キロ間を巡行する。八時代二十隊列で総勢二千人。明治維新、江戸、安土桃山、室町、吉野、鎌倉、藤原、延暦の順で時代をさかのぼる。創設された「室町幕府執政列」と「室町洛中風俗列」は七、八番目。通過所要時間は約二時間。　

長野
豪雨災害被災者作詞の演歌　全国発売

　昨年７月の豪雨災害で被災した岡谷市湊３の小口幸重さん（６７）が作詞した演歌「龍馬花みれん」（作曲・大野弘也さん、歌・北野龍馬さん）が、シングルＣＤで日本クラウンから全国発売された。土石流で自宅が全壊し、避難生活の渦中に仕上げた作品。「俺がやらなきゃ誰がやる、ああ燃える龍馬のこころ意気」。幕末の志士、坂本竜馬の情熱を描いた歌詞には、当時の小口さんが「こんなことで負けてたまるか」と奮起し、豪雨災害に立ち向かった思いが込められている。

旅籠をレストランに女性農業者が開店／長野・長和町

　長野県長和町の原栄子さん（６０）ら６人の女性農業者が今月、町内の旧中山道和田宿に「農家レストラン・かあちゃん家（ち）」を開いた。施設は１５０年前の旅籠（はたご）の建物を利用。家から持ち寄った野菜や山菜でもてなし、行楽に訪れた観光客らでにぎわっている。
　旅籠は幕末の１８６１年に建てられ、町が資料館やそば打ち体験施設として使ってきた。町は旅籠をより有効に活用しようと民間への管理委託を公募。原さんらが指定管理者となり、２階建ての１階部分を使ってレストランを開いた。

京都
時代祭・鞍馬の火祭 22日、京で
時代祭・鞍馬の火祭　22日、京で

　平安京１１００年の歴史絵巻を再現する時代祭と、神々を迎える松明（たいまつ）の炎が夜空を焦がす鞍馬の火祭が２２日、京都市内で行われる。
　時代祭には、今年から「室町時代列」が新たに加わる。新しい行列ができるのは４１年ぶりで、甲冑（かっちゅう）姿の足利将軍が馬上から都大路を進む。午前８時に平安神宮（左京区）で神事があり、午前９時、平安神宮の祭神をうつした鳳輦（ほうれん）が京都御所（上京区）に向かう。
　時代行列は正午に御所の建礼門前を出発する。明治維新から平安時代まで時代をさかのぼる形で列をなし、各時代の衣装を身に着けた総勢２０００人が都大路を歩く。最後尾は午後４時ごろに平安神宮に到着する。雨天の場合は２３日に順延する。
　鞍馬の火祭は左京区鞍馬本町の由岐神社の例祭。午前中の神幸祭で祭神を神輿（みこし）にうつし、午後６時に鞍馬街道にかがり火がともされ、午後８時から９時にかけて、鞍馬寺山門に大松明が終結してクライマックスを迎える。その後、２基の神輿が街道を練る。