12月5日の幕末ニュース

　午後から出かけますので、早めにクリップ記事を紹介します。

宮城
戊辰戦争の史実伝える　河北新報連載企画の写真展示
　リンク先は河北新報社サイト(閲覧に会員登録が必要・無料)です。

　河北新報が２０年前に連載した企画記事の写真パネルを通し、東北の諸藩が官軍と争った戊辰戦争（１８６８年）に至った経緯や、宮城県白石市に拠点が置かれた奥羽越列藩同盟の意義などを振り返る「戊辰の役パネル展」が、同市中町の旧商家・寿丸屋敷で開かれている。２１日まで。
　展示されているのは本紙朝刊で１９８８年１―４月に連載した「戊辰の役１２０年」で、記事に添えたモノクロ写真や関係史料のパネル合わせて約６０点が並ぶ。
　企画は戊辰戦争１２０年の節目を機に、東北をはじめ全国の旧跡や関係者を取材。４部構成全４０回のシリーズで「東北戦争」とも呼ばれた戦いを考えた。
　記事の連載終了後、白石商工会議所が河北新報社から写真パネルの提供を受けて市内で展示会を開いていた。同会議所でその後も大切に保管していたのを、戊辰戦争１４０年と仙台・宮城デスティネーションキャンペーンに合わせ、あらためて展示した。
　この中で京都市伏見区の「小枝橋」は、戊辰戦争の発端の「鳥羽・伏見の戦い」で幕府軍と官軍が初めて衝突した地。敗戦後の１８７１年、白石家中が入植した札幌市白石区に残る「開村碑」の写真もある。
　奥羽越列藩同盟の公議所が置かれた白石城（白石市）の写真にはこけむした石垣が収められ、天守復元前の懐かしい姿を伝える。入場無料。連絡先は白石商工会議所０２２４（２６）２１９１。

千葉
経営難のいすみ鉄道、鉄道名と駅名のネーミングライツを募集

　これで経営危機を乗り越えることができるか。千葉のローカル線・いすみ鉄道は、鉄道名および駅名の命名権＝ネーミングライツを募集することを明らかにした。
　これは、今月３日に同社のホームページ上で発表したもの。新たな安定収入源を確保するためとして命名権を販売し、来年４月より実施する。
(中略)
　また、大多喜高校演劇部は「走る芝居」と称して、なんと電車内で演劇を行った。同校ＯＢによるオリジナル作「新撰組大多喜上陸作戦」など地元にちなんだ劇を披露。スペースも時間も限られる中で、派手なアクションに本格的な楽器の演奏にと盛りだくさんで、設けられた四十四席は全て埋まり、観客＝乗客を魅了した（千葉日報・１月７日付け記事による）。

　記事中に出てくる千葉日報のリンク先は下記です。
いすみ鉄道で「演劇列車」
満員の乗客　熱演に拍手　大多喜高演劇部

三重
松浦武四郎の交遊を紹介　松阪の記念館で

　松阪市出身の幕末の北方探検家・松浦武四郎が多くの文人と交流した軌跡を紹介する企画展「武四郎と文人たち」が、同市小野江町の松浦武四郎記念館で開かれている。１４日まで。
　全国を行脚した武四郎は書画や詩歌も愛好し、多くの文化人とも交遊があった。企画展では、親交が深かった文人画家の富岡鉄斎や歌人の大田垣蓮月らの作品など２４点を紹介している。
　武四郎と酒を酌み交わしながら描いたという菊の水墨画や、武四郎の雅号である「馬角斎（ばかくさい）」と書かれた額面など、貴重な資料が並んでいる。
（石原猛）