2月18日の幕末ニュース

　今日も曇りがちながら穏やかな天気でした。

滋賀
西軍圧した赤ヘル軍団──彦根城博物館で甲冑展

　江戸幕府を草創期から支えた有力譜代大名の井伊家の居城、彦根城（彦根市）が築城されて今年で400年。これを記念して彦根城博物館で8カ月連続して開く企画展「百花繚乱（りょうらん）」の先陣を切るのは、歴代藩主や家臣らの甲冑（かっちゅう）の展覧会だ。有名な「井伊の赤備え」は装飾が少なく、江戸時代を通じてシンプルで実戦的な形を保った。展示品には質実剛健の気風がにじみ出ている。
(中略)
　戦乱の時代が去って太平の世となると、多くの大名の甲冑は装飾が華美になったが、彦根藩では治にいて乱を忘れず。甲冑の外見は変えず、重量を軽くしたようだ。同館の調べで、初代直政着用の「仏胴具足」は太ももを保護する佩楯（はいたて）なしで23.4キロ。幕末に幕府大老を務めた13代直弼の具足は13.3キロと、半減していることが分かった。

　興味深いです。戦国時代はもっぱら実用のたよめ重かったのが、太平の世になると形だけは保ちながら軽量化されたんでしょうね。

【湖東】“湖東焼”登り窯ほぼ完成
築城４００年祭前日に火入れ

　幕末に彦根藩の御用窯として栄えた湖東焼を研究するＮＰＯ法人「湖東焼を育てる会」（夏川亨介理事長）が彦根市中薮町の芹川下流に手づくりで進めていた登り窯が１７日、ほぼ完成した。「国宝・彦根城築城４００年祭」開幕前日の３月２０日に火入れし、市民ら４００人が作陶した陶芸作品を焼き上げる。　

京都
京都市：長楽寺本堂など４件、指定・登録文化財に　／京都

　京都市は市文化財保護審議会（上田正昭会長）の答申を受け、長楽寺本堂（東山区）など有形文化財の建造物・美術工芸品各１件と有形民俗文化財、記念物（名勝）の計４件を、１６日付で市指定・登録文化財とした。今回の指定で、指定件数は４５９件となった。
(中略)
この他、有形民俗文化財には四条町大船鉾保存会（下京区）所有の大船鉾装飾品のうち、幕末以前作の前懸（まえかけ）など１２１点が、記念物（名勝）には黒谷浄土宗の本山金戎光明寺の塔頭（たっちゅう）・西翁院（左京区）境内にあり、鍵形の敷地を持つ庭園「西翁院露地」が指定された。

　京都守護職の職を受けた会津藩が滞在した黒谷の金戒光明寺の塔頭があるんですね……。

山口
長州砲の鋳造所跡見つかる　山口県萩市の山中
　写真付きの記事を探したら、北海道新聞でした^_^;。

　山口県萩市椿の山中に、幕末期に倒幕運動の中心的な役割を果たした長州藩の戦力を支えた大砲「長州砲」を造ったとみられる鋳造所跡があることが、幕末長州科学技術史研究会（萩市、樹下明紀会長）などの調べで１７日までに分かった。

文化
「近代産業遺産」選定へ　建造物、資料など対象

　経済産業省は１８日までに、幕末から第２次大戦前後にかけての日本の近代化を物語る歴史的建造物などを「近代産業遺産」に選定することを決めた。炭鉱施設や製鉄所、製糸場、発電所のほか、関連施設や代表的な製品、設計図などの貴重な資料類もまとめて選定し、地域の観光や教育に役立ててもらう。