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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
 3月に入りました。今日は時々雨が降る寒い一日ですが、週間予報によれば週明け後半には暖かくなりそうですね……ただ、この時期、暖かくなったり寒くなったり、風邪が流行っているようですので皆さんご自愛ください。

北海道
開港記念館あすオープン…旧イギリス領事館
 函館開港150周年を記念し、函館市が整備を進めてきた旧イギリス領事館の開港記念館(元町33)が完成し27日、報道陣に公開された。1階の開港記念ホールに「世界大鳥観図」を敷き詰め、幕末の箱館を中心とした世界地図を配した。3月1日にリニューアルオープンする。
 世界大鳥観図は、1868年の『箱館真景』をモチーフに、開港当時の町並みや外国船、ペリーが来航した航路などを記している。実行寺、称名寺、浄玄寺などの寺院が並び、イギリスやロシアなど各国の領事館があった場所も分かる。
 2階の開港記念館は、船底をイメージした造り。開港するまでの歴史や文化をパネルで紹介している。現在の基坂の風景が、明治時代の風景に変わる「タイムスリップフォト」、航海気分が楽しめる「波乗りベンチ」などがある。
 3代目領事のリチャード・ユースデンを紹介する2階の領事執務室と家族居室は、従来は奥まで入れなかったが、机に座って写真撮影などができるようになった。
 1日午前9時からオープニングセレモニーを行い、同日は入場無料。2日からは入場料が一般300円、学生まで150円。開館時間は午前9時から午後5時まで。


東京
じっとしていてね 「たねまる」初めての電車で渋谷へ
 横浜開港150周年のマスコット「たねまる」が28日、4月末から始まる開国博のPRのため、横浜駅から電車に乗り、東京に初めて足を踏み入れた。
 幕末にペリーとやって来た常緑樹タマクスの種をイメージし、昨年1月に誕生。身長約2メートル、胴回り1メートル以上あり、狭い車内では身動きがとれず、乗務員からも「隅にじっとしていてね」。
 それでも、たどり着いた渋谷では人々から握手を求められた。500万人の集客を見込む開国博。PR役の東京デビューはとりあえず成功か。


滋賀
「近江龍馬会」発足記念
大津 ファンら講演会集結

「近江龍馬会」発足記念 大津 ファンら講演会集結
 幕末の志士・坂本龍馬の生きざまに共感する滋賀県内の人で結成した「近江龍馬会」が28日、発足記念イベントを大津市の明日都浜大津で開き、龍馬ファンら約50人が集った。
 昨年10月に誕生した同会は、近江と龍馬にまつわる研究や地域活性化を目指す。まずは来年の大河ドラマ「龍馬伝」に向け、ゆかりの地に碑を建立する計画を立てている。
 イベントでは歴史地理研究家の中村武生氏が記念講演で「龍馬ゆかりの人に近江出身者は多い」と述べ、龍馬の従者山田藤吉や寺田屋のおかみである登勢らの名前を挙げた。
 同会の柴田與一郎会長(64)は「会員もだんだん増えてきた。今後は若者の参加も促し、自分たちのペースで活動を広げていきたい」と話している。


高知
来年の大河ドラマ「龍馬伝」に合わせ、坂本龍馬で地域振興
 2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」を契機に、坂本龍馬ゆかりの地で地域振興につなげようという動きが活発になってきた。坂本龍馬が生まれた土佐藩(現・高知県)では、坂本龍馬記念館、土佐電気鉄道などで構成する「龍馬・桂浜プロジェクト」が龍馬ゆかりの地をたどる観光ツアーを企画し、土佐電鉄を通じて発売した。 坂本龍馬をテーマにしたミュージカルオペラ「龍馬」もつくられ、10月24日の高知市での初演後、四国各県での公演を経て東京、横浜なども回る。また、高知県は、大河ドラマにあわせて「土佐・龍馬であい博」を開催する。
 龍馬伝は、物語の主人公・坂本龍馬を俳優の福山雅治が演じる。幕末の志士のなかで、高い人気を誇る坂本龍馬は、土佐藩を脱藩後、貿易会社の亀山社中・海援隊を結成し、敵対していた薩摩藩・長州藩の合従連衡となる薩長連合を成立させ、徳川幕府から朝廷への大政奉還に向けて尽力した。
 「土佐・龍馬であい博」のイメージキャラクターも決まり、観光宣伝物、事業等で使用するほか、高知県や高知県内の市町村、各種団体、事業者が印刷、製造、販売する各種印刷物、商品等に使用できるものとし、高知県観光のイメージアップを図るために活用される。2010年に向けて、坂本龍馬の知名度を活用したイベントは増えそうだ。


長崎
江戸後期の“長崎更紗”再現 2年がかりで長崎の市民グループ
 長崎市の市民グループ「長崎の染塾」(松尾淑子塾長、三十人)がこのほど、江戸時代後期に制作された唐草文様の長崎更紗(さらさ)=縦約百七十センチ、横約九十センチ=計三点の再現に成功。長崎更紗の再現は今回で二作目となる同グループ。市民の力による古里の伝統工芸の地道な継承活動が続けられている。
 更紗は木綿や絹地に、人物、幾何学的な模様を捺染(なっせん)するなどした布の一種。長崎更紗は、江戸時代に生産が始まり、幕末から明治初期ごろ途絶えたとされ、中島川近くで作られた中島更紗と福田地区で作られた福田更紗の総称。


ブックレビュー
今週の本棚:池内紀・評 『幕末明治の肖像写真』=石黒敬章・著
◇池内紀(おさむ)・評
 (角川学芸出版・2940円)

 ◇「板垣死すとも」のころは黒ひげだった
 グループで撮った写真、胸像にあたるもの、全身像など総数で五七〇点あまり。壮大な肖像ギャラリーに入ったぐあいである。
 文久元年(一八六一)、江戸幕府がヨーロッパに送った「第一回遣欧使節」のメンバーが皮きり。翌年のオランダ留学生たち十四名。天皇・皇族・公家、また将軍家と藩主たち、そして「幕末・明治の動乱期を生きた人物群」へとつづいていく。
 意味深い偶然だろう、写真という新しいメディアの誕生と日本の近代化とは、ほぼ同時期のことだった。古い体制がガラリと崩れて新しい時代へとつきすすむ。大変動の一歩手前、その渦中、そして一応の安定をみるまでの大いなる過渡期。その間の歴史をになったスターたちがキャビネ判、あるいは大きく引きのばされて並んでいる。
 明治天皇、徳川慶喜、佐久間象山、坂本龍馬、西郷隆盛、勝海舟、乃木希典、川上貞奴、北里柴三郎…。それぞれ簡明な解説つき。教科書や歴史小説でおなじみだった人物が、ナマミでもってあらわれる。文字どおりナマミでもってカメラのレンズにさらされた。ある特有の表情と姿勢で共通しているのは、当時の「写真術」のせいであって、メディアが生み出したブロマイドといえるのだ。
 著者石黒敬章の父・石黒敬七は、戦後のラジオの人気番組「とんち教室」のレギュラーだった。かたわら古写真の蒐集家(しゅうしゅうか)として知られていた。十年に及ぶパリ滞在中に蚤(のみ)の市で、パイプや古地図などといっしょに買いあつめた。
 ひところヨーロッパで「カルト・ド・ヴィジット」とフランス語でよばれる流行があった。写真館で名刺判の肖像写真をつくってもらい、裏に名前を書いて世話になった人に贈る。名刺代わりにも用いた。受け取った人はアルバムにして保蔵しておく。
 当人にしか価値のないものであって、死後は古物商や蚤の市にお目見えした。石黒敬七はいいところに目をつけた。歳月を経て貴重な記録性をおびた古写真が、タダのような値段で手に入る。息子の代ともなると、そうはいかない。市場ができて、けっこうな高値をよんでいる。それでもなお見る眼さえあれば、掘り出し物に出くわさないでもないのである。石黒古写真コレクションがナミの写真帳とちがうのは、親子二代にわたる道楽と発見にいろどられているからだ。
 ちょんまげ頭に羽織袴(はかま)で肩をいからせ、ときに大刀を握っていたのが、十年あまりで、オールバックや七三分けに洋服、蝶(ちょう)ネクタイになる。そんな姿からも、わが国の近代化のすさまじさが見てとれる。
 大半がおさだまりのポーズをとったなかで、ちらほらと変わり種がいる。福沢諭吉は何のつもりか足元にクッションを置き、テーブルに片肘(かたひじ)ついている。坂本龍馬の写真は、動乱期人物群のなかに置かれると特異さがはっきりするだろう。当時、誰もこのように腰をひねり、ふところ手してカメラに向かいなどしなかった。ともに因襲を嫌って、考えにも行動にもつねに新機軸を打ち出したが、それがいみじくも写真にあらわれている。
 明治天皇と西郷隆盛がとりわけ興味をそそられる。世に流布して、イメージを国民に焼きつけた肖像は、ともにイタリア生まれの画家キヨッソーネが描いたもの、それを写真に複写したのが世に出まわった。
 多少とも微妙な問題とかかわってくる。イタリア人画家は伝統的な肖像画の作法どおり、モデルに一連の手つづきをほどこした。威厳と崇高、また慈愛や大らかさを描きこむ。本来は一点かぎりの飾り絵であるものが、新しいメディアの特性である複製技術でもって無数につくられ、人々の記憶のなかにすりこまれた。
 西郷は写真嫌いで写させなかったという。だから本当の顔は残されていない。明治天皇には写真があるが、世に出たのは肖像画家によるものと石版画である。この本には三点の写真が並べて示されている。見くらべると興味深い何かに気がつくのではなかろうか。
 「板垣退助は、ひげのない写真とお札になった白いひげの写真を所蔵していたのですが……」
 さぞかし苦労のあげくだろうが「黒いひげの写真」を入手して、ここにはひげなし、黒ひげ、白ひげの三とおりが掲げてある。いま、ある年代以上の人が百円紙幣で日ごとにつきあったのは、最後の白ひげの退助である。「板垣死すとも自由は死せず」を口にしたとされるのは黒ひげ時代であって、まるきり別人に思えてならない。
 ヒーローたちは一世を風靡(ふうび)して、移り気な世相を駆け抜けていく。駆け抜けたからこそヒーローとしてイメージ博物館に収まった。だが写真は多少とも意地が悪い。動きを封じて、写真の時点に引きもどす。固定したイメージをはなれ、あらためて見直す機会を与えてくれる。新しい視角が新しい人物像の発見をうながすだろう。反時代的な古写真が、無限の新しさをおびてくるのはこのときだ。


【新書】『「幕末」15年・7大事件で歴史の真相を大整理』菊地明著
 『「幕末」15年・7大事件で歴史の真相を大整理』菊地明著(講談社プラスアルファ新書・940円) 通説を疑い、残された資料から実証的に歴史を読み解くことがモットーの著者。龍馬暗殺や会津戦争など幕末の7大事件を拾い上げ、事件への道筋やその過程で生じた謎をひもときながら幕末史の真実に迫る。




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