3月11日の幕末ニュース

　長らく関西で暮らしていた自分は、昨日から道頓堀川でサンダースおじさんが見つかったというニュースに興奮しています(笑)。共同日記で、次々と挙がるニュースの主なものをご紹介しています。

茨城
遊ナビ・アート館：「沼尻墨僊　城下町の教育者」　２１日～５月１０日、土浦　／茨城
遊ナビ・アート館：「沼尻墨僊　城下町の教育者」　２１日～５月１０日、土浦　／茨城

◇町人学者を紹介する展覧会－－土浦市立博物館
◇彗星の観測記録や書画も展示
　江戸時代後期の土浦で私塾を開いた町人学者を紹介する展覧会「沼尻墨僊（ぼくせん）　城下町の教育者」が２１日から５月１０日まで、土浦市中央１の市立博物館で開かれる。
　墨僊は安永４（１７７５）年に生まれ、２０代で私塾「天章塾」を開いた。和歌や詩文、書画に長じ、天文学や世界地理にも造詣が深かった。晩年には開閉できる傘型の地球儀を作り、水戸藩主の徳川斉昭に認められるなど、幕末の情勢にも関係している。
　墨僊の門人は約５００人の記録が残っている。幕末の地方都市に知識人がいたことは、土浦の経済、社会の成熟を示すといえよう。
　墨僊が天体観測に使った観測機や地球儀、彗星（すいせい）の観測記録などのほか、得意の書画も展示される。
　書をよくした墨僊は中国的なスタイルの唐様を得意とし、土浦の様子を漢詩でうたった「土浦長編」や、筑波山をうたった詩も見ることができる。鑑賞者も書に挑戦できるコーナーもある。問い合わせ電話０２９・８２４・２９２８（土浦市立博物館）。【扇沢秀明】

京都
直弼の甲冑と刀剣展示
１３日から彦根城博物館
直弼の甲冑と刀剣展示　１３日から彦根城博物館

　彦根城博物館（滋賀県彦根市金亀町）は１３日から、「井伊直弼（なおすけ）と開国１５０年祭」にちなんだテーマ展「直弼発見！」の第６弾「井伊直弼の甲胄（かっちゅう）と刀剣」を開く。
　１３代藩主で江戸幕府大老を務めた井伊直弼を武士の側面から注目、所用の甲冑や脇指（わきざし）など７件を展示する。
　直弼の甲冑「朱漆塗紅糸威縫延腰取２枚胴具足（しゅうるしぬりべにいとおどしぬいのべこしとりにまいどうぐそく）」は、歴代藩主の具足「赤備え」の流れを受け継いだ朱色。２代藩主直孝の甲冑を意識して作り、装飾が少なく実用的という。
　刀剣は、名工・長曽根虎徹作の脇指、刀の鞘（さや）や柄（つか）などの「拵」（こしらえ）に家紋を施すなど幕府の規定通り仕上げた大刀、小刀、小（ちい）さ刀など。華美なものを好む幕末の風潮に反して、質実剛健を実践した直弼の気概がうかがえる。
　４月１４日まで、無休。一般５００円、小中学生２５０円。３月１４日午後２時から同館で、学芸員が展示品などを説明する「ギャラリートーク」がある。

　写真画像を見た次の瞬間「あぁ、ひこにゃんが着てるアレ」と反応してしまいました……オリジナルは直弼公の甲冑だってば^_^;。

福岡
筑後路：１１０種、鮮やかツバキ展　／福岡

　久留米市草野町草野の山辺道文化館で「早春の久留米つばき展」が開かれている。草野町をツバキの産地としてＰＲしようと、地元の園芸農家、久富舜介さん（７２）が育てたツバキを展示している。入場無料で、２２日まで。
　ツバキの見ごろは２～３月。赤や白、ピンクの花を付ける。同市東部の耳納山のふもとは水はけが良く、植木の栽培に適しているといわれる。同町では、昭和初期から本格的に生産され始めたという。
　会場には、久留米産ツバキの代表格「正義（まさよし）」など１１０種の切り花や鉢植えなどが並ぶ。正義は、幕末に長崎のオランダ商館付きの医師だったシーボルトが、八重咲きの美しさにひかれ、欧州に持ち帰ったとされる。期間中、延べ約３００種を入れ替え展示する。
　夫婦で訪れた福岡市東区の主婦、前田ひろこさん（７４）は「ツバキはたくさんの種類があって、何度見ても飽きません」と話していた。