3月15～16日の幕末ニュース

　仕事で一泊二日の合宿から戻ってきました。貯めたクリップ記事をご紹介します。

群馬
日本初の英和辞典、原稿発見＝オランダ語から英語へ－群馬の古書店

　幕末のペリー提督による黒船来航を受け、日本で初めて刊行された英和辞典の原稿がこのほど、群馬県高崎市で見つかった。日本の外国語学習の中心はそれまでオランダ語で、学習対象が英語へと急激に変わる過渡期を知るための一級の資料として英学史学会（会長・茂住実男拓殖大教授）が注目している。

岡山
１７日から岡山城春季特別展　のぼり設置しＰＲ

　岡山城春季特別展「幕末、維新をかけぬけた岡山の人びと」（岡山市、同市観光協会、山陽新聞社主催）が１７日、開幕する。１４日には同展をＰＲするのぼり３０本が、会場の岡山城天守閣周辺の月見橋などに設置された。
(中略)
　同展は幕末を生きた山田方谷の肖像画や、神戸事件の瀧善三郎が切腹に使った脇差しなど約９０点を展示。

島根
「司馬遼太郎さんの歩いた道」挿絵展

　島根県津和野町後田の安野光雅美術館で、週刊朝日に連載された同氏の挿絵をまとめた「司馬遼太郎さんの歩いた道」展が開かれている。
(中略)
　幕末に活躍した坂本竜馬が愛した土佐の海や、白虎隊最期の地・磐梯山、戦国－江戸初期の武将・山内一豊の城があった掛川の山並みといった司馬作品の舞台を、独特の郷愁を感じさせるタッチで描写。

佐賀
七賢人“育ての親”僧・離蓋の顕彰碑建立

　「勤王和尚」として知られた僧・離蓋（りがい）（１７９９－１８８６年）の顕彰碑が、佐賀市呉服元町の願正寺に完成した。これまで明治後期や太平洋戦争後期に顕彰碑建立の動きがあったが、資金難のため頓挫（とんざ）。
(中略)
　離蓋は願正寺で寺役を務め、勤王倒幕を図る藩の志士を世話した。同寺に密議の場を設け、大隈重信や副島種臣、江藤新平らの活動を支援。明治維新後は廃仏毀釈（はいぶつきしゃく）に立ち向かい、宗派を超え信教の自由を説いた。

佐賀藩武雄領の砲術紹介　武雄市歴史資料館

　江戸時代、佐賀藩武雄領の砲術を紹介するミニ企画展「武雄の大砲づくり」が、武雄市図書館・歴史資料館で開かれている。昨年発見された、大砲工場跡の一部とみられる「柿田代遺跡」を中心に、大砲製造にかかわる設計図などを集めている。
(中略)
　館内には国内で初めて鋳造された青銅製の西洋式大砲「モルチール砲」の現物もあり、同館の川副義敦さんは「茂義が自ら大砲を試射した記述も残っている。幕末の武雄が、西洋式砲術の先駆者となったのが分かる」と話している。

　高島秋帆というと、みなもと太郎『風雲児たち』のあのキャラクターで思い出されてしまいます。白牡丹が尊敬申し上げる坦庵先生こと江川太郎左衛門英龍の砲術の先生でしたね。そして、蛮社の獄で9年ほど投獄されてしまったのでした。ちなみに東京練馬区の高島平という地名は、高島秋帆先生が洋式の砲術を軍事調練した場にちなんで呼ばれるようになったのでした。

サンパウロ
日本人の精神とは＝「次郎長」テーマに意見交換を

　「日本人の精神とは何か」―。そうした問いについて意見交換する集まりが、十七日、ブラジル日系老人クラブ連合会(Ｄｒ・シケイラ・カンポス街１３４)で開かれる。「先人に学ぶ集い」と題して、第一回は幕末・明治維新期の侠客、清水次郎長がテーマになっている。

　ブラジルはサンパウロの日系人会で語られる、幕末の侠客・清水次郎長……聴いてみたいです。