3月20日の幕末ニュース

　平日は料理を簡単に済ませてしまうのですが、今日はポトフを煮込んでみました……あれれ、こんな量つくってどうしましょう^_^;。

栃木
草雲美術館：「盛り上げ隊」の隊員募集　ガイドなど側面支援へ発足－－足利　／栃木

　幕末から明治にかけて活躍した足利藩の勤皇画家、田崎草雲（１８１５～９８年）の作品などを所蔵する、足利市の草雲美術館の活動を側面支援する「草雲美術館盛り上げ隊」が発足した。同市教委は、美術館ガイドや関連イベントの企画、運営を手伝う隊員を募っている。【太田穣】
　草雲は足利藩士の子として江戸で生まれ、大和絵などを学んで藩の絵師になった。勤皇派で、幕末の梁田戦争では民兵組織「誠心隊」を組織。藩の防衛に尽くしたとされる。明治維新後、画才が認められて最初の帝室技芸員となり、明治画壇の中心的存在となった。司馬遼太郎の小説「喧嘩草雲」では、破天荒な草雲像を描いており、ファンも多い。

愛知
【名古屋市】中之口部屋の礎石発掘
名古屋城本丸御殿跡地

　名古屋城本丸御殿跡地で進められている発掘調査で、これまで存在が確認されていなかった通用口「中之口（なかのくち）部屋」の礎石が地中から見つかった。調査している市教育委員会は「本丸御殿復元の貴重な資料になる」としている。
　本丸御殿は１６１４年に完成し、１９４５年の名古屋空襲で焼失した。中之口部屋は玄関わきに設けられ、御殿で働く庶民が出入りした通用口とみられる。江戸初期の図面には記されていたが、幕末以降の図面からは消え去った。他の部屋と違い礎石が地表に出ていない上、これまで地中の調査が行われなかったため、実際にあったのかは分かっていなかった。

滋賀
【湖東】井伊家の大名道具紹介
あすから彦根城博物館で歴史絵巻展

「国宝・彦根城築城４００年祭」が２１日に開幕するのに合わせ、彦根城博物館（彦根市金亀町）で同日から、特別企画展「百花繚乱（りょうらん）－彦根歴史絵巻」が始まる。
(中略)
　２１日から４月２０日までは「最強の軍団－井伊の赤備え」がテーマ。武田氏の遺臣を従え、小牧長久手の戦いや、関ケ原の戦いで軍功を立てた初代彦根藩主の井伊直政から幕末まで、伝統的に受け継がれた朱漆塗りのよろいかぶとや旗指し物、太刀など３１点を紹介する。

築城400年祭記念し400点焼く
彦根で登り窯の火入れ式

　滋賀県彦根市のＮＰＯ法人（特定非営利活動法人）「湖東焼を育てる会」は２０日、同市中薮町の芹川左岸沿いに完成した登り窯の火入れ式を行った。国宝・彦根城築城４００年祭（２１日開幕）を記念して、市民の陶芸作品４００点を焼いた。
　登り窯（幅１・６メートル、高さ２メートル、奥行き５・５メートル）は、幕末期に湖東焼が発祥した場所にＮＰＯ会員や地元自治会員らが昨年秋から粘土や壁土を塗ったレンガを積み上げて築いた。

福岡
宗像市教委：初の副読本刊行　宗像の歴史、分かりやすく　／福岡

　宗像市教委は、初の副読本「探検！発見！むなかた―ふるさとの歴史―」を刊行した。４月から市内の小学３～６年生約３６００人が授業で活用する。古生代～明治維新の変遷を分かりやすく説明しており、市教委は「歴史に限定した副読本は珍しい」と話す。

コラム
大人は旅で学ぶ

　本格的な教養・カルチャー体験を売り物にしたサービスや旅行商品が人気が呼んでいる。単なる物見遊山に飽き足らない層に、大学や専門家から密度の高いレクチャーを提供する企画が売り物だ。
(中略)
　各地の特色を前面に押し出した講義を開く。香川大の「讃岐うどんの経済学」は地域の食文化を掘り下げる。弘前大の「縄文文化の扉を開く－三内丸山遺跡の世界」では発掘現場の見学が盛り込まれる予定だ。岐阜大の「白川郷合掌集落」も現地・白川郷で開く。岩手大学は遠野や平泉に出かける。山口大の「高杉晋作の手紙」、高知大の「桂浜・龍馬記念館フィールドワーク－土佐の歴史散歩」はともに幕末をテーマにした。各大学では週末に周辺観光地へ出かける別料金の課外プログラムを盛り込むカリキュラムも一部で用意されるという。