4月11日～14日の幕末ニュース

　ソメイヨシノは散り際になりましたが、近所の公園の山桜がぽってりとした花を咲かせています。

埼玉
愛宕神社・春の例大祭：勝海舟が揮毫したのぼり旗、半世紀ぶりに復活－－入間　／埼玉

　伝統ある祭りににぎわいを取り戻そうと、入間市内の商店主などでつくる「おとうろう祭り企画委員会」が高さ１５メートルののぼり旗を約半世紀ぶりに復活させた＝写真。祭りは、２１、２２の両日にある愛宕神社（同市豊岡３）春の例大祭。企画委は４年前に結成され、国際屋台村やフリーマーケットなど新しい試みに挑戦してきた。
　同神社では、幕末から明治期の政治家、勝海舟が現在の入間市内に滞在した時に揮毫（きごう）したのぼり旗を半世紀ほど前まで飾っていた。今回、同市博物館に保存されているのぼり旗の複製品をつくり、参道につながる商店街に掲げた。

三重
探検家・松浦武四郎の生涯漫画に　松阪市教委など発刊

　松阪市教育委員会と松浦武四郎記念館（同市小野江町）は、幕末生まれの探検家松浦武四郎（１８１８－１８８８年）の生涯をまとめた漫画を発刊した。全国を巡る旅路の様子や６回に及んだ蝦夷地（えぞち）調査、北海道の名付け親になるまでの経緯など、武四郎の人柄や功績を紹介している。漫画は図書館などに配布し、郷土の偉人を広く知ってもらう。
　漫画の題名は「松浦武四郎　道をあるき、道をつくる」で、Ａ５判、３２ページ。ストーリーは同館学芸員の山本命さんが考え、絵は愛知県一宮市在住の女性漫画家凛々（りんりん）さんに依頼した。

滋賀
「炭札」の版木見つかる
高島、朽木藩・幕末期の藩札

　滋賀県高島市朽木市場の、旧朽木藩の御用商人を務めていた家から、幕末期の藩札の一種「炭札（すみふだ）」を刷った版木がこのほど見つかった。
　版木はケヤキ製。縦１４センチ横４５センチで、炭札２種類の裏表分計４枚。１種類は縦１１・６センチ横３・５センチの炭札１１枚分、もう１種類は横２・９センチのもの１３枚分が１度に刷れるようになっている。

彦根りんごを市役所に　「復活する会」が４年木展示

　幕末から昭和初期まで彦根市で栽培されていた「彦根りんご」の復活を目指す市民グループ「彦根りんごを復活する会」（尾本正和会長）が、育ててきた４年木２鉢を市役所玄関前に展示した。高さ約３メートルでピンク色のつぼみを付け、１２日には一部開花した。

京都
庶民文化を反映 多彩な作品並ぶ
下京 幕末浮世絵展始まる

　「幕末浮世絵アラカルト－大江戸の賑（にぎ）わい」展（京都新聞社主催）が１２日、京都市下京区の大丸ミュージアムＫＹＯＴＯで始まった。
　国際浮世絵学会理事の中右瑛さんの浮世絵コレクションから、肉筆画２２点を含む約１５０点を出展。初公開となる歌川広重の肉筆画「両国の月」をはじめ、葛飾北斎の「冨嶽（ふがく）三十六景」「北斎漫画」などの風景浮世絵や戯画、巨大ながい骨や幽霊を描いた歌川国芳らの奇想の画、安政大地震をパロディー化した風刺画「新吉原なまず由来」（作者不詳）など、文化文政期以降の庶民文化を反映した多彩な作品が並ぶ。

香川
大庭園覆う千本の松（高松（たかまつ）＝香川）

　うどんだけじゃない。鶏の臓物をたっぷり入れる肝焼きが名物のお好み焼き屋も、切り分けやソースの味付けはすべて客任せだ。幕末創業という割烹（かっぽう）で白魚（しろうお）を頼んだら、自分で小網を使う躍り食いを勧められた。

山口
山口のＮＰＯ、家庭のお宝を発掘・鑑定しデジタル保存

　室町時代の守護大名、大内氏が本拠を置き、幕末維新には多くの志士を輩出した山口県。一般家庭の物置などに眠る歴史的書画や古文書、工芸品などの価値を鑑定し、デジタル情報化して後世に伝える試みが、山口市の特定非営利活動法人（ＮＰＯ法人）の手によって進められている。