4月3日の幕末ニュース

　昨日は門前仲町の大横川沿いに桜のアーチをくぐってきました。先週末からの雨と風を生き延びた桜がこの週末も見られそうです。

東京
大田・品川発 地域情報２５年
月刊「おとなりさん」　　グルメ、観光から社会派まで

　大田、品川両区の話題を中心に扱う地域誌「月刊おとなりさん」が、創刊２５年を迎えた。同誌の西村敏康編集長（５９）は「グルメや観光だけでなく、読者の欲しがっている情報をタブーなく載せたい。脱タウン誌宣言です」と、ますます意気込んでいる。（槙野健）
　幕末の志士、高杉晋作がどっしりと腰をおろした写真が、４月号の表紙だ。２５年記念となるこの号は、７２ページの紙幅のうち、１６ページを割いて高杉の生涯を特集。横浜異人館の焼き打ちを計画した大田区の梅屋敷（現在の聖跡蒲田梅屋敷公園）や英国公使館焼き打ち事件のあった品川区の御殿山など、高杉ゆかりの地を紹介している。

　
長野
＝旅好き＝長野県
　信濃路で宇宙人見つけた！？（旅）

　修那羅（しゅなら）石神仏。松本市の北、筑北村の安宮（やすみや）神社の裏山に８６０あまりの石仏、石神像が散在している。その中のひとつがナゾめいている。「どんな石仏かを説明した写真集も出ていますが、これだけはわからない」。案内してくれた宮坂宗則・宮司が笑った。
　この神社が開かれたのは１８６０年代。幕末の思想家・佐久間象山が奉納した千手観音像や地元産業だった養蚕関係の石仏もあるが、大半は名もない信者から奉納されたもの。しかも「勝手に置いていったものが多い」と宮坂宮司。その分、ユニークでかつ素朴な石神仏が多い。安産や縁結び祈願のごく普通のものから、お金の貸借、ペットの供養を思わせるネコなどの石仏まで。さまざまな表情や石の形をながめているだけでも楽しい。

訃報
＜訃報＞草森紳一さん７０歳＝評論家

　草森紳一さん７０歳（くさもり・しんいち＝評論家）２０日、心不全のため死去。葬儀は近親者で行う。
　北海道出身。慶応大中国文学科卒。「婦人画報」などの編集者を経て、美術、写真、文学、漫画など古今東西の文化史の幅広い領域で評論活動を展開した。硬軟の題材に関心を寄せ「物書き」を自称。読書家としても知られた。７３年には、千代紙やすごろくの意匠から江戸文化の振幅を論じた「江戸のデザイン」で毎日出版文化賞を受賞。他の著書に「マンガ考」「ナンセンスの練習」「随筆　本が崩れる」など。

草森紳一氏死去（評論家、作家）

　草森　紳一氏（くさもり・しんいち＝評論家、作家）２０日、心不全のため東京都内の自宅で死去、７０歳。北海道出身。葬儀は執り行わない。
　慶応大卒、婦人画報社の編集者を経て評論家となり、文学、マンガ、美術、歴史など幅広い領域で執筆活動を行った。著書に「江戸のデザイン」「荷風の永代橋」「随筆　本が崩れる」など。（了）
自宅住所は非公表

草森　紳一さん（くさもり・しんいち＝評論家）

　２９日までに心不全のため死去、７０歳。十勝管内音更町出身。葬儀・告別式は未定。後日、お別れの会を開く。
　婦人画報社の編集者を務めた後、漫画やアート、歴史、文学などをテーマにした評論を発表した。著書に「江戸のデザイン」「随筆　本が崩れる」など。

　草森氏の『歳三の写真』、大好きでした。特に改訂版は表紙の装丁も大好きでした(拙ブログ記事「『歳三の写真(増補版)』草森紳一、店頭に」、「白牡丹を悩殺した装丁^_^;」参照)。特に、この作品でヒグマに追いかけられる土方さんが……^_^;。
　草森氏のご冥福をお祈りします。

ブックレビュー
坂本龍馬ゆかりの足跡を辿る旅へ--『龍馬の愛した町 幕末を歩く』発刊

　毎日コミュニケーションズはこのほど、『龍馬の愛した町 幕末を歩く』を発売した。
　本書は坂本龍馬にゆかりのある名所を巡る歴史散策ガイド。龍馬が誕生した高知はもちろん、日本を"洗濯"するために奔走した京都、亀山社中を設立して世界に想いを馳せた長崎を紹介している。担当編集者は「幕末という日本が活気に溢れていた時代を駆け抜けた坂本龍馬の足跡を辿りながら、各地方の名物を食したり、市場や老舗旅館などを巡って楽しむこともできるガイドです」とコメントしている。