5月21日の幕末ニュース

　箱館五稜郭祭のニュースを中心にお届けします。

北海道
「箱館五稜郭祭」開幕
戊辰（ぼしん）戦争の最後の戦地となった五稜郭を題材にしたイベント　

　「第３８回箱館五稜郭祭」（同祭協賛会主催）が１９日、開幕した。戦没者をしのぶため、函館市内５カ所を巡る碑前祭を皮切りに、五稜郭タワーアトリウムでは、派手なパフォーマンスで順位を競う「土方歳三コンテスト全国大会２００７」や、園児による「ちびっ子土方コンテスト」が行われ、熱のこもった迫真の演技に観客から大きな拍手がわき起こった。

"箱館五稜郭祭"維新行列

　幕末から明治にかけての戊辰戦争で、最後の戦地となった｢箱館戦争｣の戦いを再現した｢維新行列｣がきのう行われ、沿道は大勢の見物客で賑わいをみせました。
　この維新行列は｢箱館五稜郭祭｣のメインイベントで、函館港に黒船が来航した時から箱館戦争までを再現しました。きのうは市民らが榎本武揚や、新撰組の土方歳三などに扮して市内の繁華街を行進したあと、維新行列のクライマックス、官軍と榎本軍の壮絶な戦いが再現されました。沿道の見物客からは大砲の迫力ある音や殺陣の見事な演技に、盛んに拍手や声援が送られていました。

　短いながらムービーもあります。

箱館五稜郭祭が閉幕

　「第３８回箱館五稜郭祭」（同祭協賛会主催）が２０日、最終日を迎えた。函館市本町の行啓通では、榎本武揚軍と官軍が入り乱れての白兵戦を再現。沿道に詰め掛けた見物客は、大砲や鉄砲、刀を用いた迫力のある戦闘シーンに目を奪われていた。

東京
吉川作品０（ゼロ）の英治展？　秘蔵の収集品　記念館が公開

　『鳴門秘帖（ひちょう）』『宮本武蔵』など多くの愛読者を持つ国民文学作家の足跡を紹介する「吉川英治記念館」（青梅市柚木町）で、特別展が開かれている。
(中略)
　記念館は幕末に建てられた農家で、吉川が買い取って戦中から戦後にかけての約１０年間、家族とともに暮らした。

神奈川
慰霊祭：無念の死、忘れない　西南戦争で病死、若き４８人の兵士－－横須賀　／神奈川

　横須賀港の沿岸部の丘に、西の方角を向いた石柱が４８本並ぶ。西南戦争（１８７７年）に明治政府の官軍として戦い、帰還途中にコレラで病死した４８人の若き兵士のために建てられたものだ。地元の深浦町内会などによる慰霊祭が今年も開かれた。知らない土地で、引き取り手もないまま亡くなった若者たち。今村恭啓・同町内会長は「無念の死が忘れられないよう、慰霊祭を続けたい」と話す。
　町史などによると、墓地に眠る４８人は、明治政府が募集した官軍の一組織「新選旅団」の兵士。薩軍鎮圧のため鹿児島へ派兵された。東北、関東地方出身の２０代の若者が多く、大半が明治維新で没落した士族出身者だった。最激戦地へ送られ、帰還途中にコレラに感染した。
　東京への伝染を恐れた政府は、感染者を横須賀市沿岸部に収容。そこで病死した引き取り手のない遺骨が海岸に埋葬され、１９１３年に現在地（同市浦郷町）に「官修墓地」として整備された。

山口
映画：「長州ファイブ」受賞祝う会に１３０人が集う－－下関　／山口

　映画「長州ファイブ」（五十嵐匠監督）が第４０回ワールドフェスト・ヒューストン国際映画祭劇場長編映画部門でグランプリを受賞したのを受け、支援者やファンら約１３０人が１９日、下関市のホテルで祝う会を開いた。