7月22日の幕末ニュース

　今日は暦の上で大暑だとか……暑いですねぇ、盆地の豊岡ではついに37度4分と体温を超えて微熱状態だったそうですよ。この時期に、新選組は鎖の着込みで池田屋に突入して、あのムシムシする京都の夏の夜に大立ち回りを2時間近くもしたわけね……一晩で4キロぐらい減量できるだろうなぁ、でも水分が出ただけで脂肪が燃えたかどうかはわからないよなぁ、と暑さのせいか思考が微妙にずれる白牡丹です(汗)。

富山
利民の絵画　初公開　「若土前田家」の企画展

　富山市本丸の市佐藤記念美術館と市郷土博物館で、企画展「若土前田家の人々」が開かれている。九月二十八日まで。
　富山藩九代藩主の三男で文化人だった前田利民（としもと）（一八〇六－七一）とその長男で実業家として活躍した若土則邦（のりくに）（一八四七－一九一五）が幕末から明治時代に残した業績を紹介している。

京都
龍馬の薩長連合前夜の手紙…２３日から京都で公開
薩長連合前夜の龍馬、めいへの手紙「露の命ハ…」初公開
薩長連合前夜の龍馬、めいへの手紙「露の命ハ…」初公開

　１８６６年１月２１日に結ばれた薩長連合を仲立ちした幕末の志士・坂本龍馬（１８３５～６７年）が前夜にめいの春猪(はるい)あてに書いたとされる手紙が、２３日から始まる京都国立博物館（京都市東山区）の特集陳列「坂本龍馬」で初公開される。「露の命ハはかられず」とつづられており、同博物館の宮川禎一考古室長は「いつ襲撃を受けるかわからない状況で、遺書めいた文言を書いたのでは。龍馬の当時の気持ちがうかがえる貴重な手紙」と話している。
　手紙は「正月廿日(はつか)夜」の日付。従来は翌６７年１月２０日の執筆とみられていたが、６６年１月２０日の別の手紙との類似点や、女性のおしろいのエピソードを書いた６６年秋の手紙の内容につながる記述があることから、宮川室長は６６年に書かれたと結論づけた。
　この時期、倒幕に向けて精力的に活動していた龍馬は、身に危険を感じていたとみられ、直後の１月２３日には定宿だった京都・伏見の寺田屋で襲撃を受けた。文面には「私ももしも死ななんだらりや　四五年のうちにハかへるかも（わたしももし死ななかったら、四、五年のうちに土佐に帰るかも）」という記述もある。

福岡
福岡市美術館で「浮世絵名品展」－ボストン美術館収蔵136点
福岡市美術館で「浮世絵名品展」－ボストン美術館収蔵136点

　福岡市美術館（福岡市中央区大濠公園1）で7月12日より、「ボストン美術館 浮世絵名品展」が開催されている。
　同展では、5万点にも上る浮世絵版画などの収蔵するボストン美術館の「過去5年間、今後5年間も展示予定がない」（福岡市美術館学芸員の岩永悦子さん）という、ボストン美術館でも見られない日本初公開作品など計136点を展示している。
　館内は、「浮世絵初期の大家たち」「春信様式の時代」「錦絵の黄金時代」「幕末のビッグネームたち」と4章に分け、墨一色で始まった初期から、「絵暦交換会」が流行し、多色摺（ず）りの技術が発展した1765年、東洲斎写楽、喜多川歌麿などが登場した黄金期、葛飾北斎、歌川広重などの絵師が活躍した江戸時代後期に至るまで、浮世絵の歴史が分かる構成となっている。