8月30日の幕末ニュース

　今日も北から南から幕末ニュースが入ってきています。

北海道
公演の労ねぎらう…野外劇の会パーティー

　市民創作「函館野外劇」の会（フィリップ・グロード理事長）は２９日、函館市内のホテルロイヤル柏木で今季公演が終了したことを祝い「第１９回公演　ありがとう感謝のパーティー」を開いた。

　「幕末」というキーワードはありませんが、幕末がいくつかの名場面の舞台になっている野外劇関係のニュースはつい拾ってしまいます。

茨城
国内初のビール復元　キリン取手工場　あすから『さきがけ展』

　取手市桑原のキリンビール取手工場（藤本吉伸工場長）で二十九日、同社が復元した江戸後期、幕末、明治初期三ビールの試飲会が開かれた。三十一日から同工場で開催される「日本のビールさきがけ展」に先だち開かれたもので、出席者は物珍しそうに試飲していた。
(中略)
　ホップの代わりに丁子（ちょうじ）を使い復元した江戸時代後期、出島のオランダ人商館長が醸造したビールはさわやかな香りとほのかな甘味と酸味が。幕末、川本幸民が日本酒の酵母を使って醸造した日本人初のビールは、ほのかな甘味と豊かな香りが特徴。

長野
『下伊那史』第８巻を発刊

　飯田市と下伊那町村会、下伊那教育会でつくる下伊那誌編纂会（伊藤喜平会長）はこのほど、江戸時代中期から幕末維新期までの歴史をまとめた『下伊那史』第８巻を発刊した。２０万点余に上る史料を基に２５年かけて執筆。庶民の生活に重点をおいて記し、先人たちの暮らしを今に伝えている。

愛知
【三河】徳川家茂の京への旅描く豊橋で「東海道名所風景展」

　江戸幕府１４代将軍、徳川家茂の京へ向かう様子を描いた浮世絵約９０点が並ぶ「東海道名所風景展」が、豊橋市二川町の二川宿本陣資料館で開かれている。
(中略)
　家茂は幕末の動乱期の文久三（１８６３）年に将軍として２２９年ぶりに上洛した。行列が東海道の各宿場や江の島、田子の浦といった観光名所を通る光景を、一部は空想も交え、３代歌川豊国など１６人の絵師が描写。総数は１６０枚以上あり、今回はそのうち吉田宿までの浮世絵を展示した。

高知
幕末展、一豊展　フィナーレ控え盛況

　８月もあと２日。高知市浦戸の県立坂本龍馬記念館で開かれている「それぞれの幕末―龍馬、半平太、そして以蔵展」と県立文学館（同市丸ノ内１丁目）の「山内一豊とその妻」展（いずれも３１日閉幕）は、フィナーレ間近とあって連日多くの見学者が訪れている。

山口
六連島灯台一般公開　九州・山口最古　来月１０日、５年ぶりに　下関市

　九州・山口に現存する灯台としては最も古い山口県下関市六連(むつれ）島(じま）の六連島灯台(同市有形文化財）が９月１０日、５年ぶりに一般公開される。
(中略)
　六連島灯台は高さ１０．６メートル。灯塔は白御影の円形石造りで、直径４．７メートル。幕末に長州藩が起こした外国船砲撃事件の賠償問題に絡み、江戸幕府が英国、米国、フランス、オランダと１８６７(慶応３）年に結んだ大坂条約で建設が決まった。事業は明治新政府に引き継がれ、英国人技師Ｒ・Ｈ・ブラントンの設計で、７０(明治３）年に着工した。