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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
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 すっかり秋の空気になりましたね。日中は30度近くても、夜になると風が乾いて涼しいです。しかも、あちこちから虫の音が聞こえてきます。今日は9月9日、新暦ですが重陽の節句の日ですね。

山形
「アツシ判官」を訪ね 自転車で日本一周 中神さん鶴岡で歴史調査
 北海道開拓ゆかりの地の歴史と文化を学びながら自転車で日本一周に挑戦している中神哲二さん(57)=札幌市在住=が8日、松本十郎を顕彰する会会長の山路勝信さん(93)=鶴岡市若葉町=を訪れ「アツシ判官」の郷土での評価などを調べた。
 中神さんは自衛隊を定年で退職した一昨年3月、自転車での日本一周の旅に出発。東北と北海道を残すだけとなった同年5月に戸沢村古口の国道47号で転倒して入院、断念を余儀なくされた。
 今年7月の再開を前に、単なる「一周」に物足りなさを感じ、北海道開拓に関係する史跡などを調べる「歴史の旅」に方向転換することを決めた。道内は回り終え、7日に鶴岡市に到着、東北の旅をスタートさせた。
 北海道開拓の基礎を築いた松本十郎の出身地である鶴岡市について事前に調べ、顕彰する会の山路会長にたどり着いた。8日に山路さん宅を訪れ、顕彰する会の活動や関連資料などを見せてもらい、「アツシ判官」の地元での評価、会の活動の様子などに耳を傾けた。


和歌山
生家跡地に記念公園 天然痘ワクチン発明の小山肆成
生家跡地に記念公園 天然痘ワクチン発明の小山肆成
 白浜町は、同町久木出身で国産の天然痘ワクチンを発明し、天然痘の撲滅に功績を残した幕末の医師、小山肆成(こやま・しせい、1807~62)の顕彰事業を進める。本年度は久木にある肆成の生家跡地を購入し、来年度以降3年ほどかけて元あった長屋門の復元のほか、あずまや、駐車場などを整備して記念公園にする。用地購入費735万円を計上した2008年度一般会計補正予算案を、9日開会した町議会に提案した。
 幼名を「小文冶」、元服してからは「敬介」、「肆成」(号蓬洲)と名乗った。京都で儒学を岡田南涯、医学を宮廷医師の高階枳園に学んだ。天保9(1838)年から5年間、熊野地方で天然痘が流行したことがきっかけで研究に没頭。嘉永2(1849)年に天然痘ワクチンの牛化人痘苗(ぎゅうかじんとうびょう)の発明に成功した。
 「平安人物誌」(1852年)や「洛医仁名簿」(1860年)にも紹介され、幕末の顕著な医師として高く評価されていたという。近年、医学史の研究が進んだのに伴い、肆成の名前が知られるようになった。
 生誕200周年を迎えた昨年、地元で肆成顕彰の機運が盛り上がった。



兵庫
赤れんがの洲本図書館10周年 設計責任者が講演
 旧鐘紡工場だった赤れんがの建物を再利用してオープンした洲本図書館(洲本市塩屋1)が、12日で開館10周年を迎える。鐘紡の企業城下町として栄えた町並みの一部を活用し、文化拠点として市民に親しまれてきた。14日には開館10周年記念行事として、記念講演やパネルディスカッションを開催。洲本のまちづくりのシンボルである同図書館の軌跡を振り返る。(高森 亮)
 同図書館は一九九八年九月に、洲本市山手三の洲本中央公民館から現在地に移転。図書館としての歴史は県内では神戸市立中央図書館に次いで古く、九十二年の歴史を誇っている。
 鐘紡工場の建物を再生し、特殊な合わせガラスで冷暖房を抑制するなど環境に配慮した構造が評価され、日本建築家協会の環境建築賞を受けるなど、同図書館は建築物としても高い評価を得てきた。幕末から戦前の産業関連施設を対象にした経産省の近代化産業遺産に選ばれるなど、全国的に注目を浴びている。


福岡
剣道:日ごろの鍛錬披露 吉富町で形演武大会 /福岡
 島田虎之助顕彰少年剣道形演武大会(実行委員会主催)が7日、吉富町体育館であった。京築地区の小中高計24団体133人が、小学生低学年と高学年、中学生、高校生の各部に出場した。
 島田虎之助(1814~52年)は幕末の剣豪。吉富町内の天仲寺山で修練を積み、江戸に直心影流の道場を開いた。大会は虎之助の偉業をたたえ、青少年の健全育成や武道の振興などを目的に00年から隔年開催、今年で5回目。


ブックレビュー
山本兼一さん「狂い咲き正宗」 刀剣商の裏、存分に
 日本刀は生死にかかわる武器であると同時に、収集され売買される美術品でもある。鷹匠(たかじょう)や鉄砲鍛冶(かじ)ら高い志と特別な技を持つ職人を主人公に歴史小説を書いてきた山本兼一さんが、江戸幕末を舞台に『狂い咲き正宗 刀剣商ちょうじ屋光三郎』(講談社)を刊行した。商いを軸に、刀剣の魅力と駆け引きたっぷりの裏の世界を見せてくれる。(吉村千彰)
 『狂い咲き正宗』は、遊女の身請けや旗本の跡継ぎ問題、収集家の裏切りや土産物屋の詐欺などに、「国広」や「虎徹」といった天下の名刀が絡まる人間ドラマだ。主人公は、将軍家の刀剣類を管理する御腰物(おこしのもの)奉行の長男勝光だが、刀剣商に婿入りし光三郎と名乗っている。とにかく刀剣が大好きで鑑定眼は鋭い。鎌倉時代の名匠正宗は実在しなかったのではと疑問をぶつけ、父に勘当された。
 刀には作り手の特徴が表れるが、正宗といわれる刀は一振りごとに表情が違う。かつて山本さんが取材した現代の刀匠河内國平親方が、「正宗は顔が見えへんのや」とつぶやいた一言が、本書執筆のきっかけとなった。
 江戸初期の刀鍛冶長曽祢虎徹をモデルにした『いっしん虎徹』(文芸春秋)で作刀については書ききった。今回は流通の裏側が披露される。「日本の心といわれる刀の世界の奥にある有象無象のもやもやは、物語の宝庫」
 学生の頃、古美術商の手伝いで競り市に出入りした。「うちで売ったら本物や」とうそぶく老舗(しにせ)古物商。「研いでるうちに正宗に見えてくるやろ」と決めつける刀剣商。だましだまされの武勇伝を聞いた。古物商の鑑札を持ち、今も市場に出入りする。直木賞候補になった『千両花嫁 とびきり屋見立て帖(ちょう)』では、古物商の夫婦を描いた。
 室町時代の古刀を持っていた。抜き身を掲げると、拳から人の生死を握る感覚が全身に伝わった。「日本刀は手に持てる哲学だと思います」。合戦で何人も切ったはずの刀は、結局手放した。「物より物を愛するマニアが面白い。ほんのわずかな差にこだわる執着心はすさまじい」
 光三郎のように封建社会の中で反骨の心を芯に持つ人物が活躍するのが、山本時代小説の特徴だ。「普通に生きる強い人を書いていきたい」


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