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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
 マニアックな新選組ファンとしては嬉しくもあり、微妙でもある、構成の仕方ですねぇ(汗)……前番組の『その時歴史が動いた』で何回か取り上げられた時には「おいおいっ(汗)」という取り上げられ方はほとんどなかったのに(嘆息)。

第6回放送予定 新選組 京都青春録
~素顔の沖田・土方・近藤~

 リンク先は次回放送以降バックナンバーに回るだろうと思いますが、飛び先URLは書き換えませんので、よろしくお願いします。
 この羽織がよく知られた新選組。生地の浅葱(あさぎ)色は、武士が切腹する時に着る裃(かみしも)の色。山形のダンダラ模様は、主君に忠義を果たした忠臣蔵の衣装を参考にしたと言われます。死を覚悟した、硬派な武士の魂の現れともいえるこの羽織ですが、実際に着ていたのは最初の1年程度でした・・・。
 今回は、幕末・新選組のヒーロー、近藤勇・土方歳三・沖田総司を主人公に、彼らが、ふるさと多摩から大都会・京都に上り、激動の時代に翻弄されることに一喜一憂しながら成長する青春秘話をお届けします。
 都で名を上げ、故郷の人々に認められようともがく土方。新選組有数の人気者ながら実像は謎に包まれている沖田。池田屋事件で大手柄をあげるも、自分の境遇が180度変わることに悩む生真面目な近藤。等身大の若者としての彼らの秘められた素顔を描きます。


☆★☆★

 全体には限られた時間で京都時代の近藤・土方・沖田の象徴的なエピソードを効率よく紹介し、再現ドラマもけっこう良くできているのですが……冒頭の土方さんの若い頃のエピソード紹介で引っかかってしまいました^_^;。

 17才で商家奉公で暇を出されたことは、土方家に伝承される話ですからいいのですが(最近発見された石田村の人別帳では、24才まで奉公していたとの記録があります)、番頭と喧嘩したというエピソードは11才で最初に奉公した「いとう松坂屋」での話では? たったこの程度といわれそうですが、2回の奉公のエピソードを放送時間の都合で1回にまとめてしまったという印象の処理の仕方が、この番組の史実の扱い方に疑義を持たせるようで……(涙)。

 「女中に手を出すとか、素行に問題があった」という解説は、2回目の奉公に関する伝承ではそのまんまなんで、文句のいいようがありませんが(爆)。

 せっかく、土方歳三資料館所蔵の鉢金とか、戯れ句「報国の 心忘るる 婦人かな」のエピソードとか(渡邉あゆみさんの「トシちゃん、調子に乗りすぎ!」というツッコミが妙にノリノリ^_^;)、土方さんの名前を削って書き換えてまで伝えた天然理心流の目録書とか、いい取り上げ方をしているのに……冒頭のこんなところで引っかかってしまう自分が、マニアック過ぎるんですかねぇ(苦笑)。

 故郷に向けて自分たちの命がけの仕事と活躍ぶりをアピールする土方さん、という取り上げ方は悪くないと思うのですが、鬼の副長っぷりというか敏腕ぶりもカバーして欲しかったかな……と、いろいろ期待してしまうところも、マニアックゆえですかね(苦笑)。禁門の変での御所警備の当時は、芹澤鴨さんらが幅を利かせていたので、近藤土方はそんなに目立ってなかったぞ、とツッコミ入れたくなるし……せっかく新選組研究家の菊地明さんが解説してくれているのになぁ(滝汗)。

 洋装写真をもとにCGでつくった京都時代の和装(想像図)、楽しめました。顔の輪郭とか肌も5才ぐらい若返らせる処理をしてみたら、さらに面白かったと思います(爆)。

 土方さんに関しては……『その時歴史が動いた』の関連回、特に「土方歳三 北の大地に死す」が期待値になってしまっているせいでしょうねぇ(苦笑)、ちょっとしたところにも引っかかってしまって、すみませんm(__)m。でも史実の土方さんが好きな自分としては、史実(として伝わっているところ……どの史料を採用するかとか、伝聞とか伝承の類をどう扱うかとか、素人ながらその辺りも気になるところがありますが)は加工して欲しくないのです。

☆★☆★

 沖田さんの剣の腕前に関する評判とか、人柄に関する伝聞とか、「沖田氏縁者」の墓の話とか、この辺りは全然引っかからずに楽しんで見られました。

 近藤さんに関連するエピソード。池田屋事件の直前に解散を考えていたとか、池田屋事件の前段(「もう見込み捜査以外の何ものでもありませんでした」by京都の歴史家・中村氏)とか、よかったです。さらに、池田屋に踏み込んだ近藤隊と後から援護した土方隊の再現ドラマの精度とかは、とてもよかったと思います……今回は、池田屋再現ドラマを特に褒めたいです(近藤隊・土方隊の図解アニメCGに笑えましたし……まるでマ○オ^_^;)。

 うーん、個別のエピソードの取り上げ方には不満はないのですが……京都時代の前半に関して取り上げる時、芹澤鴨さんらの存在が省略されてしまうと、やっぱり物足りないというか、綺麗過ぎるというか(汗)。

 限られた時間の範囲で、京都を去った近藤・土方・沖田のその後を明瞭簡潔に解説した上で、彼らの足跡を多摩の人々が大切に残してきた締め方はとてもよかったと思います……じーん。
 
☆★☆★

 再現ドラマ場面では、大河ドラマ『新選組!』のモブシーンがちょこちょこと入っているみたい。第1回の料亭「やなぎ」に駆けつける場面とか、日野宿名主・佐藤彦五郎さん宅の道場で門弟たちが木刀を振る場面とか。

 再現ドラマについていえば、「近藤勇、美形過ぎ!」(笑)……写真に残る近藤さんの姿より目がぱっちりしてます。土方さんを演じた役者さんは、眉と目のあたりがNHKドラマ『いのち燃ゆ』などに出演した石橋正次さんに似てます……写真に残る土方さんの雰囲気が何となく伝わる配役だったのはよかったと思います。沖田総司は、実物の写真が残ってないので、時代劇お約束の若手な美形による配役も、「実物に似ていない」とは言えないですよね(苦笑)。

 近藤たちが住み込んだ八木邸を紹介した時に「四十畳のところに二十人ぐらい、ひとり当たり二畳ぐらい」の「ひとり当たり二畳ぐらい」に吹き出してしまったのは、自分だけではないと思います。『新選組!』では前川邸も含めて隊士50人ほどを住まわせたと山南さんが想定して、河合さんに「まぁひとり当たり一畳とちょっと」と計算させてましたよね……ほろ苦・笑。

☆★☆★

 『ヒストリア』の今までの回の中では一番満足度が高かったのですが、やはり新選組ファンならではのこだわりというか期待度からすると、ちょっと惜しかったかな……でも録画は保存してリピ再生する予定(すでに、これを書きながら一回リピしてます^_^;)。





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