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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
 榎本武揚没後100年記念に、開陽丸子孫の会、咸臨丸子孫の会、幕末史研究会の会員有志らが帆船で東京から石巻・宮古・函館・江差・小樽へと航海するイベントに先立ち、その帆船「あこがれ」の一般公開に行ってきました。

榎本武揚の航路帆船でたどる
「開陽丸」子孫ら小樽への旅企画
 旧幕臣で明治政府でも活躍した榎本武揚(1836~1908年)が亡くなり、今年で100年。この節目の年に、榎本が軍艦で品川沖から脱走し北海道に向かった船路を再現する試みが計画されている。出発は13日で、江東区の有明多目的ふ頭。前日には帆船の一般公開も行われる。帆をはらませる風で、歴史ロマンもふくらみそうだ。(大木隆士)

☆12日に一般公開 
 幕府側の敗色が濃くなった1868年、榎本は軍艦・開陽丸に乗り込み、江戸を離れた。榎本艦隊には北海道まではたどりつけなかったものの、かつて勝海舟が乗り込んで渡米した咸臨(かんりん)丸も加わっていた。五稜郭で最後まで抵抗した榎本だが、明治に入ると新政府に協力、北海道開拓に尽力した後、閣僚を歴任した。
 没後100年の船旅は、開陽丸子孫の会、咸臨丸子孫の会、幕末史研究会の会員有志らが企画した。
 開陽丸は蒸気機関もあったが風を受けて帆走することが多かったので、大阪市が所有している一般向けの体験航海船「あこがれ」を借り、当時の船旅を再現することに。東京を出た後、石巻、函館などに寄港しながら、北海道・小樽まで向かう。
 出発地は江東区の有明多目的ふ頭。新交通システム「ゆりかもめ」の国際展示場正門駅から約400メートル。12日午後1時半ごろからは、「あこがれ」船内が一般公開される。クルーの指導で帆を上げ下げするセイルドリルも行われ、小学4年生以上が体験できる。定員60人。当日参加もでき、午前9時から受け付ける。無料。咸臨丸子孫の会会長の小林賢吾さん(70)は「国造りのため活躍した榎本の業績を知るとともに、幕末のロマンを感じてほしい」と話している。
 東京―石巻の船旅(3泊4日)には一般の人も乗船できる。大人5万4000円(小中学生2万8500円など)。空席がまだある。申し込みや問い合わせは「開陽丸子孫の会」のホームページ(http://kaiyo‐maru.org/)。

 上記記事の拙ブログでの初出は記事「7月9日の幕末ニュース」です。

 一般公開に先立った記念式典でオランダ大使館から広報担当者がご挨拶されましたが、今年から来年にかけて「日本オランダ年2008-2009」というシリーズものの企画を展開しているそうです。今年が日蘭修好通商条約締結150周年、来年が日蘭貿易が開始されてから400周年(さすが、徳川家康が日蘭貿易を許しただけあって、西欧諸国の中でもつきあいの古さは凄いですね)、そして榎本武揚はオランダに留学して「開陽丸」を建造して帰国したという付き合いもあり、今回のイベントに協力しているそうです。

 式典では何人かの方々が挨拶されてましたが、中でも印象に残ったのは榎本武揚曾孫の方です……口ひげを生やされているせいもありますが、眉から目鼻にかけて、榎本さんによく似ておられます。いい感じに枯れておられるところが、晩年の榎本さんもそうだったんだろうなぁと思えました(笑)。
 
 その他に、新選組流山隊による殺陣パフォーマンスもありました。新選組が後に榎本艦隊に合流して箱館に転戦した史実を踏まえての協力だそうです。炎天下の中、日差しをさえぎるものもない埠頭で分厚い剣道着を着てのパフォーマンス、お疲れ様でした。

 なお、午前9時過ぎより一般の希望者に対してセイルドリル(帆を張る作業)の体験実習があり、30人ほどの参加者に対して帆を張るための綱を引く作業の講習がありまして、これも見学しました。



 今日は風が弱かったこともあり、11本の帆が張られました。午前中、約1時間に限って張られた帆の満艦飾な様子です。

 ちなみにあこがれは、大阪市が所有する帆船です。今年で建造15周年で、20年から30年が帆船の一般的な寿命とすると、中年に当たるそうです(苦笑)。

 この日に見聞きしたものについては、画像も含め、後日改めて本宅にエッセイとしてアップする予定です。

☆★☆★

7/14追記。昨日、無事に江戸ならぬ東京港を出港したそうです。
榎本武揚の足跡たどり 北海道へ大型帆船出発 16人乗船 東京港
 箱館戦争で政府軍と戦うなど幕末・明治期に活躍した榎本武揚(一八三六-一九〇八年)の足跡をたどろうと、大型帆船「あこがれ」(三六二トン)が十三日、北海道に向けて東京港有明埠頭(ふとう)を出港した。

 旧幕臣の子孫らでつくる実行委員会(橋本進委員長)が榎本の没後百年にちなみ企画。榎本が一八六八年(明治元年)、軍艦・開陽丸で江戸を出発し、蝦夷(えぞ)を目指した航路をたどることにした。

 東京や大阪など全国から公募した十六人が乗船。新撰組に扮(ふん)した人たちが見送る中、最初の寄港地の宮城県石巻港に向けて出港した。橋本委員長は「航海を通じて蝦夷地を目指した榎本の志と足跡を伝えていきたい」と話した。あこがれは、函館港に二十六日、江差港に八月二日、小樽港に同六日に、それぞれ寄港する。
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