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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
一昨日、立川談笑さんの一番弟子、二ッ目の立川吉笑さんが出版した『現在落語論』が届いた。あっというまに読み切ってしまった。
立川吉笑『現在落語論』 リンク先はamazon.co.jp
 落語とは何か、大師匠である立川談志が『現代落語論』で感じた危機感は何だったのか、自分はなぜ新作落語にこだわるのか、擬古典という方法論、吉笑さん式の落語制作方法……見事だ。
 志の輔と談笑の落語に感激し、談笑さんに弟子入りした吉笑さん。京大卒で理系。作風は奇想天外で人の意表を突くのだが、その落語的ずれは緻密な理論構成からなるものだったりする。
 いやぁ、面白かった。

 そして、しばらく前から動向が心配されていた立川春吾さんが、9月に廃業することを報告するツイートが上がっていた。
立川 春吾 @tatekawashungo
今年9月に落語界から退きました。
ご報告できずにいてごめんなさい。
少しでも気にかけてくださった皆様、ありがとうございました。
思ってくださって、ありがとうございました。
もうすぐ新しい年が始まりますね。
また、どこかで。
 2013年9月ににぎわい座の立川談春一門会(当時は幕張で仕事していたから、すごい移動だったよ)で春吾さんの「お化けの気持ち」を聴いたり、フジテレビの「噺家が闇夜にコソコソ」の若手大喜利でいじられポジションになっていたのを応援の気持ちで見ていたんだよなぁ。

 吉笑さん「現在落語論」で気になる一節。
 落語界には「師匠選びも芸のうち」という言葉がある。
 客観的に見ても「才能がある」と思っていた仲間たちが、師弟関係の問題などで廃業するのを目の当たりにしてきた今となっては、身に染みてこの言葉の意味が理解できる。
 吉笑さんの言う「仲間たち」の中に春吾さんが入っているかどうかを示唆するものはないけど、春吾さんが立川一門の前座〜二つ目で吉笑さんと一緒に活動する機会が多かったのは確かだ。

 吉笑さん、春吾さんの分も前に進んでくださいね。
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春吾…
by yutaroda URL 2015/12/22 09:41 編集
白牡丹さま

以前、ブログのコメントをいただいたyutarodaです。
春吾さんの件を読み、ちょっと寂しくなり書き込みをします。談春さんのところはやっぱり大変なのですね。
「師匠選びも芸のうち」というひと言が胸に刺さります。
花緑さんのところの初花さんがやめざるを得なかったと聞いたこと思い出しました。

本日は、初めて吉笑さんの独演会に行くので楽しみです。
    
yutarodaさん
by 白牡丹@管理人 URL 2015/12/22 09:58 編集
yutarodaさん、コメントありがとうございます。

談春師匠のところは、こはるさんだけになりました。
春吾さんのことは本当に残念です。

吉笑さんの落語会、ぜひ応援してきてください。
    
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